ここのところネットのタワーレコードで
注文したCDやLPが何枚かあったので、
その事を書いておきます。

正直なところたまには街に出て中古
レコード・ショップなどでCDやLPを
漁りたいものですが、今は少し収まった
もののコロナがひどく流行っていたので
ネットで注文してセブンで受け取るという
方法を取っていました。
新盤に限りますが、そういう利用には
ネットのタワーレコードが買ったCDや
LPを近くのセブンイレブンで受け取れる
のでとても便利です。

2021年8月21日(日)にネットの
タワーレコードで注文したレコードを自宅
近くのセブンイレブンで購入しました。

●セブンイレブンで購入したLP
○The Wailers featuring U-Roy「My Cup Runneth Over」

2021_09_28_01a


このアルバムは2020年にUSの
Tsosume Recordsというレーベルから
リリースされたアルバムです。
ネットのDiscogsには「Original Recording
1968.」と書かれているので、ロック
ステディの時代だった68年のLee Perry
プロデュースのThe Wailersの音源に、
「U-Roy vocals added & re-recorded
2016.」とあるので、2016年にU-Royの
トースティングを乗せたもののようです。
(プロデューサーはDoctor Dread。)
Side 1に6曲、Side 2に6曲の全12曲
入りのアルバムで、8曲がU-Royの
ヴォーカルで、残り4曲はロックステディ
の時代にはあまり無かったダブという構成
です。
「Try Me」や「Lively Up Yourself」、
「Kaya」、「Trenchtown Rock」、
「African Herbsman」、「No Sympathy」
など、The Wailersが残した名曲にU-Roy
がどういうトースティングを残しているの
か?そのあたりが聴きどころのアルバムと
なっています。

残念ながら今年2021年2月17日に
亡くなってしまったU-Royですが、こう
したアルバムを最後まで残し続けてくれた
事は、やはり尊敬に値します。

Lively up Yourself


No Sympathy


African Herbsman



2021年9月13日(月)にネットの
タワーレコードで注文したCDを自宅近く
のセブンイレブンで購入しました。

●セブンイレブンで購入したCD
○U-Roy「Solid Gold」
○Lee 'Scratch' Perry「Black Art From The Black Ark」

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U-Royの「Solid Gold」は、今年亡く
なった彼のラスト・アルバムです。
今年の7月16日にジャマイカの
Trojanレーベルからリリースされた
全12曲入りのアルバムです。

ネットのタワーレコードにはこのアルバム
について「本来は2020年に予定されていた
ワールド・ツアーに合わせてリリースされ
るはずだった」という事が書かれていま
す。
そのツアーがコロナで中止になり、彼自身
も残念な事に亡くなってしまって、結果的
に遺作となってしまったんですね。
今回のアルバムにはZiggy Marleyや
Shaggy、Tarrus Riley、David Hinds
(Steel Pulse)、Jesse Royal、Richie
Spice。Big Youth & Mick Jonesなど、
全曲にゲスト・ミュージシャンが参加して
いるという豪華なラインナップで、U-Roy
というアーティストの偉大さがよく解る、
聴きどころ満載のアルバムとなっていま
す。

U-Roy & Santigold - Man Next Door [Official Music Video]


U-Roy & Rygin King - Stop That Train [Official Video]


U-Roy & Ziggy Marley - Trenchtown Rock [Official Audio]


偉大なオリジネーターU-Royが亡くなった
事はとても残念です。
彼が初めて曲の中で喋りトースティングと
いう歌唱を生み出したこと、そのトース
ティングという技法がアメリカに渡り
ヒップホップのラップとなった事は、よく
知られている彼の功績です。
また最後まで彼がその情熱を失わずに多く
の素晴らしい音楽を残し続けた事、その
事実に限りない尊敬の念を感じます。

Lee 'Scratch' Perryの「Black Art From
The Black Ark」は今年2021年にUKの
レゲエ・リイシュー・レーベルPressure
Soundsからリリースされたアルバムで、
今年亡くなったLee Perryの70年代の
Black Ark Studio時代の音源を集めた
コンピュレーション・アルバムです。

残念ながら2021年8月29日に亡く
なったLee Perryですが、常に実験的な
音楽を作ったレゲエのプロデューサーと
してよく知られています。
特に70年代の自身のスタジオBlack Ark
での活躍は凄まじく、The Wailersや
The Congos、Max Romeoなどの多くの
アーティストのプロデュースや、自身の
バンドThe Upsettersの音源を使用した
「Blackboard Jungle Dub」や「Super
Ape」などのダブ・アルバムの制作など、
衝撃的な作品を数多く残しています。
今回のアルバムはそうしたBlack Ark時代
の音源を集めたコンピュレーション・
アルバムで、ネットのタワーレコードの
解説文によると「Junior Murvinの
『Roots Train』の未発表ダブプレート・
ミックスや、Jimmy Rileyの「Woman
Gotta Have Love」の未発表ダブ
プレート・ミックスをはじめ、入手困難
となっている7"音源や、レアな12"
ミックス音源を見事にコンパイル!」
したアルバムとなっているようです。

個人的にもThe Upsettersの「Super
Ape」はとても思い出深い作品で、私が
レゲエにハマるきっかけになった作品の
ひとつです。
良くも悪くもこのBlack Ark時代の音源は
今も「発掘」され続けていますが、それ
だけこの人がこの時代にすごい音源を残し
続けた証しであると思います。

Woman Gotta Have Love (Unreleased Dubplate Mix)


SAY A LITTLE PRAYER -12inch- ⬥Eric Donaldson & The Keystones⬥


DANNY CLARKE - Nuh Fe Run It Down [1978]



2021年9月22日(水)にネットの
タワーレコードで注文したレコードを自宅
近くのセブンイレブンで購入しました。

●セブンイレブンで購入したLP
○Pachyman「The Return Of...」

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Pachyman「The Return Of...」は
今年2021年にUSのATO Records
よりリリースされたPachymanのサード・
アルバムです。

ネットの情報などによると、Pachymanは
プエルトリコのサンファン出身の
アーティストで、「大学在学中に古い
ジャマイカのダブ・レコードに夢中に
なり、それを再現することから
アーティストとしても活動をスタートさせ
た」という人のようです。
彼が興味を持った音楽は80年代前半の
アーリー・ダンスホールの時代の
Roots Radicsのスローなワン・ドロップの
リズムの演奏をScientistがミックスした
ダブのようで、その演奏を「ボーカル、
ギター、ドラム、ベース、キーボードの
全てを自身が担当して再現」したアルバム
なんだそうです。

やはり興味深いのは何故このPachymanと
いう人が80年代前半のアーリー・ダンス
ホールの時代のRoots Radics+Scientist
という組み合わせのダブに惹かれたのか?
という点です。
私自身もこのアーリー・ダンスホールの
時代が好きで、アルバム評も多い年で
100以上書いている年もあったりします
が、意外とこのあたりの音楽はルーツ・
レゲエとその後に来るデジタルのダンス
ホール・レゲエのブームに挟まれてとかく
見過ごされがちな時代なんですね。
そしてこの時代の音楽をあえて今の時代に
再現するという、かなりのマニアックさが
おそらくこのアルバムの魅力ではないかと
思います。

"Big Energy" • PACHYMAN


Pachyman - Destroy The Empire (OFFICIAL MUSIC VIDEO)


Pachyman - El Benson (OFFICIAL MUSIC VIDEO)


"Strictly Vibes" • PACHYMAN


start from scratch • PACHYMAN


実際にYouTubeにアップされた画像を観て
みたところ、けっこう面白いんですね。
Pachymanがいろいろな楽器を演奏して
いますが、けっこう古そうな
コントロール・パネルでミキシングして
いるシーンなどもあって、この人の
マニアックぶりが感じられます。
おそらくアナログ・サウンドを作る事に、
こだわりがあるんでしょうね。
ちなみにこの人の出した3枚のアルバムを
調べてみたところ、すべてアナログのLP
でのリリースでした。
そうしたこの人のマニアックさが面白そう
だったので、今回このアルバムを購入して
みました。

以上がアルバムの購入歴でした。

そういえばもう1年半ぐらいはレゲエの
アルバムの収集に東京へ出かけていま
せん。
前はたまに渋谷→新宿→高田馬場と東京の
街を回って、ディスクユニオンやレゲエ
レコード・コムを運営するDub Storeなど
で、レゲエのCDやLPを探すのがとても
楽しみだったんだけどなぁ…。
新型コロナの流行以降そういう楽しみが
持てなくなったのは、とても残念に思い
ます。


ようやくコロナが少し落ち着いて来た
みたいですね。
オリンピックの頃は東京で感染者が
5000人を超える日もあってどうなって
しまうんだろう?と思っていましたが、
ここのところは500人を切る日が続く
ようになって来ました。
緊急事態宣言も解除することが決まった
ようですが、これからまたすごい人数に
増えない事を心から願います。
とりあえずはまだ気を緩めずに出かける時
には必ず2重マスク、人との距離をなる
べくとるように努力し、外食は極力控えて
暮らすという生活をこれからも辛抱強く
続けようと思います。

やはりコロナ以降は以前よりも人と人の
距離が少し遠くなりましたね。
逆に言うとそれまでは何故あれだけ近い
距離に居られたんだろう?と不思議になる
ほどです。
おそらく今後マスクを付けないで暮らせる
世の中になったとしても人の暮らす距離感
は、昔より離れた今の距離感で定着するの
かもしれません。
若い人が恋愛しにくくなったり、仕事が
しづらくなったりと、いろいろな事がある
のだろうけれど、その距離感がコロナの
残した一番大きな「後遺症」なのかもしれ
ませんね。


今月はなんとかブログを4つ書く事が
出来ました。
最近は何かと考え込む事が多く、以前の
ようにパパッとブログを書く事がなかなか
出来ません。
まあそうした牛歩のような歩みでも、少し
ずつ少しずつでも歩き続ければ、チリツモ
で道は出来て行きます。
焦らずに書きたい事を書く、これからも
それで行きます。

ではこの辺で。


Kabaka Pyramid - Free From Chains (Re-mastered) | Official Video


Chronixx - Safe N Sound (Official Video)