今回はVarious(オムニバス)ものの
アルバム

different_fashion_01a

「Different Fashion: The High Note
Dancehall Collection」です。

今回は女性プロデューサーのSonia
Pottingerが自身のレーベルHigh Note
でプロデュースした80年代前半の
アーリー・ダンスホール期の音源を集めた
コンピュレーション・アルバムです。

まずはSonia Pottingerとこのアルバムに
収められたアーティストを、簡単に紹介
しておきます。

Sonia Pottingerは(本名:Sonia Eloise
Pottinger nee Durrant)ジャマイカ初の
女性プロデューサーです。

彼女の夫Lyndon O. Pottingerは
「ジャマイカ音楽創設の父」とも言われる
人で、60年代の初めからレコードの
プロデュースを行い、「ジャマイカで最初
にプレス工場を持った男の1人」だったん
だとか。
彼女自身も60年代半ば頃から、自身の
レーベルGay FeetやHigh Noteで
プロデュースを始めます。
そして60年代後半のロックステディや
70年代のルーツ・レゲエの時代に、多く
のヒット曲を出し評価を得て行きます。
特に知られているのがJoe Gibbsの元を
離脱した後のコーラス・グループCulture
をプロデュースした事で、「Harder Than
The Rest」や「International Herb」、
「Cumbolo」などの彼らを代表する
アルバムは、彼女のレーベルで作られた
ものでした。

そうした活躍をしたSonia Pottinger
でしたが、2010年11月3日に79歳
で亡くなっています。

レーベル特集 Gay Feet (ゲイ・フィート)/High Note (ハイ・ノート)

Sonia Pottinger - Wikipedia

女性プロデューサーのソニア・ポッティンジャー(Sonia Pottinger)が死去

Bobby Ellis(本名:Leslie Wint)は、
ルーツ期に多くの名演を残した
トランペット奏者です。

セッション・ミュージシャンとして
Bunny LeeのThe Aggrovatorsや、
Channel OneのThe Revolutionaries、
Joe GibbsのThe Professionalsなどの
演奏に、Tommy McCookやVin Gordonなど
と共にホーン陣として参加した事でよく
知られています。

ネットのDiscogsによると、共演盤を含め
て4枚ぐらいのアルバムと、59枚ぐらい
のシングル盤を残しています。

Bobby Ellis - Wikipedia

Archie & LynはネットのDiscogsによる
と、今回の楽曲「Rat In The Centre」
をHigh Noteからシングル盤でリリース
した記録が残っているアーティストです。
それ以外のどんなアーティストかの記録は
見つかりませんでした。

Errol Scorcher(本名:Errol Archer)
は、70年代後半から80年代にかけて
活躍したディージェイです。

ネットのDiscogsによると、共演盤を含め
て4枚のアルバム76枚ぐらいのシングル
盤を残しています。

そうした活躍をしたErrol Scorcherです
が、2012年に亡くなっています。

Errol Scorcher - Wikipedia

Jah Thomas(本名:Nkrumah Manley
Thomas)は80年代のダンスホール・
レゲエの時代に活躍したシングジェイを
得意とするディージェイであり、
プロデューサーとしても活躍した人です。

自身のレーベルMidnight Rockを中心に
活動し、バックにRoots Radicsを多く起用
し、80年代のダンスホール・レゲエの
時代を盛り上げたプロデューサーの一人と
して知られています。

ネットのDiscogsによると、共演盤を含め
て21枚ぐらいのアルバムと、173枚
ぐらいのシングル盤を残しています。

アーティスト特集 Jah Thomas (ジャー・トーマス)

レーベル特集 Midnight Rock (ミッドナイト・ロック)

Carl & GibbyはネットのDiscogsによる
とCarl 'Bridge' AytonとLeebert 'Gibby'
Morrisonから成るユニットで、今回収め
られた「Road Block」を含めて3枚の
シングル盤をリリースしています。

なおLeebert 'Gibby' Morrisonは
セッション・ギタリストとしても知られて
いる人で、The Heptonsのロックステディ
期のアルバム「On Top」をギタリストの
Earl 'Chinna' Smithとアコースティック
で再演したアルバム「Guitars On Top」
を2009年にリリースしています。

earl_chinna_smith_05a
Earl 'Chinna' Smith & Leebert 'Gibby' Morrison ‎– Guitars On Top

ネットのDiscogsによると、このアルバム
を含めて3枚ぐらいのアルバムをリリース
しているギタリストなんですね。

Papa Ritchie(本名:Richard Mc Kenzie)
はネットのDiscogsによると、80年代に
活躍したダンスホール・ディージェイの
ようです。
今回のアルバムに収められた「Phantom
(In The Jungle)」など、8枚のシングル
盤をリリースしています。

12'' Papa Richie - Tribute to Jacob Miller & Dub version (1980)


12" Papa Richie - Stop Botha


Ranchie McLean(本名:Bertram
'Ranchie' McLean)は、70年代の
ルーツ期にセッション・ギタリストや
ベーシストとして活躍した事で知られる
ミュージシャンです。
ネットのDiscogsによると、今回の
「Tommy」(78年)など、12枚ぐらい
のシングル盤をリリースしています。

Ranchie McLean - Come Down + Demon All Stars (Part 2)


Ranchie Mclean - Country Dreadlocks [1974]


Ansel Collins(本名同じ)は60年代
後半から活躍するキーボード奏者です。

70年代の初めにDavid Crooksとのコンビ
Dave & Ansel Collinsで、UKで
「Double Barrel」や「Monkey Spanner」
などのヒット曲を飛ばしたキーボード奏者
として知られています。

Dave & Ansell Collins - Double Barrel


またセッション・ミュージシャンとして
The RevolutionariesやThe Aggrovators
など多くのバンドでプレイした事でも知ら
れています。

ネットのDiscogsによると、共演盤を含め
て6枚ぐらいのアルバムと、127枚
ぐらいのシングル盤をリリースしていま
す。

Ansel Collins - Wikipedia

Ernest Wilson(本名同じ)は60年代
から活躍するシンガーです。
60年代のスカの時代には2人組の
ヴォーカル・ユニットThe Clarendonians
のひとりとして活躍したシンガーで、
「Undying Love」などのヒット曲があり
ます。

ERNEST WILSON - Undying Love [1968]


ネットのDiscogsによると、共演盤を含め
て8枚ぐらいのアルバムと、152枚
ぐらいのシングル盤を残しているほか、
The Clarendoniansとして2枚ぐらいの
アルバムと、101枚ぐらいのシングル盤
を残しています。

Ernest Wilson (singer) - Wikipedia

Michael Palmer(本名同じ)は80年代の
アーリー・ダンスホールの時代頃から活躍
するダンスホール・レゲエのシンガー
です。
Power Houseからリリースの「Lick Shot」
が大ヒットしたシンガーで、アーリー・
ダンスホールの人気シンガーとしてよく
知られています。

ネットのDiscogsによると、共演盤を含め
て15枚ぐらいのアルバムと、118枚
ぐらいのシングル盤をリリースしていま
す。

アーティスト特集 Michael Palmer(マイケル・パーマー)

Tony Tuff(本名:Winston Anthony
Morris)は70年代のルーツ・レゲエの
時代から活躍するシンガーです。

ルーツ・レゲエの時代にSugar Minottや
Derrick Howard)と共にヴォーカル・
グループThe African Brothersでキャリア
をスタートさせた彼は、グループ解散後も
ソロとして人気を博したシンガーとして
知られています。

ネットのDiscogsによると、共演盤を含め
て19枚ぐらいのアルバムと、318枚
ぐらいのシングル盤を残しています。

アーティスト特集 Tony Tuff (トニー・タフ)

Sonya Spenceは70年代から活躍する
女性シンガーです。
ネットのDiscogsによると、4ぐらいの
アルバムと、19枚ぐらいのシングル盤を
残してしています。

SONYA SPENCE - NO CHARGE (HIGH NOTE - SP001 - 1975)


Ranking Joe(本名:Joseph Jackson)
は、70年代から活躍するレゲエ・
ディージェイです。

70年代後半のルーツ・レゲエの時代から
80年代にかけて活躍したディージェイ
で、78年のChannnel Oneからリリース
したThe Revolutionariesをバックにした
ルーズなトースティングが魅力のアルバム
「Weakheart Fadeaway」をはじめとして、
素晴らしアルバムを数多く残しています。

ネットのDiscogsによると、共演盤を含め
て19枚ぐらいのアルバムと、183枚
ぐらいのシングル盤を残しています。

Ranking Joe (ランキン・ジョー)

Lee Van Cleef(本名:Devon Perkins)
は80年代のアーリー・ダンスホールの
時代に活躍したディージェイです。

ネットのDiscogsによると、2枚ぐらいの
アルバムと、63枚ぐらいのシングル盤を
残しています。

Lee Van Cleef (reggae) — Wikipédia

ZaraはネットのDiscogsによると、今回の
楽曲「Financial Problem」をシングル盤
として残しているディージェイです。
それ以外の情報はありません。

The EnchantersはネットのDiscogsによる
と、今回の楽曲「Whole Lot Of Loving」
を含めて6枚ぐらいの楽曲を残している
ヴォーカル・グループです。
それ以外の情報はありません。

Enchanters - Live Upright


the Enchanters - Drink Milk


Marcia Griffiths(本名:Linneth
Marcia Griffiths)は60年代半ばの
ロックステディの時代ぐらいから活躍する
女性シンガーです。

ソロとしてStudio Oneなど多くのスタジオ
でレコーディングをしたほか、60年代
後半のロックステディの時代にはBob Andy
とBob & Marcia Griffithsというコンビで
「Young Gifted And Black」などのヒット
を飛ばし、70年代のルーツ・レゲエの
時代にはRita MarleyとJudy Mowattの
3人組女性コーラス・グループI Threeと
してBob Marley & The Wailersのバック・
コーラスとして活躍するなど、ジャマイカ
の音楽界に大きな実績を残した国民的な
女性シンガーとして知られています。
その活躍が認められて、後にジャマイカ
政府から国民栄誉賞を贈られています。

ネットのDiscogsによると、共演盤を含め
て18枚ぐらいのアルバムと、255枚
ぐらいのシングル盤を残しています。

Marcia Griffiths (マーシャ・グリフィス)

Bob And Marcia (ボブ・アンド・マーシャ)

Gladstone Anderson(本名同じ)は
ルーツ・レゲエの時代から活躍する
ピアニストです。
ソロとして活躍したほか、多くのアルバム
でバック・ミュージシャンとして活躍した
事でよく知られています。
ルーツの時代にはMoodiscレーベルの看板
スターとして活躍し、このレーベルに残し
ています。

2015年の12月に、81歳で亡く
なっています。

Gladstone Anderson - Wikipedia

Jah Stone(別名:Jah Brimstone、
本名:Gladstone Fisher)は70年代から
活躍するディーディのようです。
ネットのDiscogsによると、2枚ぐらいの
アルバムと、20枚ぐらいのシングル盤を
残しています。

Jah Stone - Danger To Danger + Version


Jah Stone - Ten Ton Woman


Jah Brimstone - The African Continent & Dub


Delroy Wilson(本名:Delroy George
Wilson)はスカの時代からロックステディ
→レゲエと活躍し続けた名シンガーです。

13歳という若さでデビューした彼は、
スカ→ロックステディ→レゲエの時代と
活躍を続け、「Riding For A Fall」や
「Rain From The Sky」、「Dancing Mood」
など、素晴らしい楽曲を残し続けて来た
偉大なシンガーとしてよく知られていま
す。

1995年に肝硬変からの合併症で亡く
なっています。

ネットのDiscogsによると、共演盤を含め
て40枚ぐらいのアルバムと、548枚
ぐらいのシングル盤をリリースしていま
す。

アーティスト特集 Delroy Wilson

Cultureは1976年にJoe Gibbs
プロデュースの曲「Two Sevens Clash」
で衝撃的なデビューを飾った3人組の
コーラス・グループです。

76年にJoe Gibbsプロデュースの曲
「Two Sevens Clash」で衝撃的な
デビューを飾ったコーラス・グループで、
リード・ヴォーカルのJoseph Hillと、
コーラスのAlbert WalkerとKenneth Paley
からなるグループで、ルーツ・レゲエの
時代にはJoe Gibbsや女性プロデューサー
のSonia Pottingerの元に多くの素晴らし
いアルバムを残しています。
82年にバック・コーラス2人がグループ
が離れ、以後はJoseph HillがCultureを
名乗るようになります。
Joseph Hillはその後も一人で活躍を続け
ましたが、2006年に亡くなっていま
す。

ネットのDiscogsによると、今までに共演
盤を含めて33枚ぐらいのアルバムと、
100枚ぐらいのシングル盤を残していま
す。

アーティスト特集 Culture (カルチャー)

Culture (band) - Wikipedia

Lorna Bennettは70年代から活躍する
女性シンガーで、Dusty Springfieldの
カヴァー曲「Breakfast In Bed」で知ら
れる人のようです。

Lorna Bennett - Breakfast In Bed + Scotty & Lorna - Skank In Bed


また現在活躍するディージェイのProtoje
の母親なんだそうです。

ネットのDiscogsによると、1枚ぐらいの
アルバムと、25枚ぐらいのシングル盤を
リリースしています。

Lorna Bennett - Wikipedia

Alton Ellis(本名:Alton Nehemiah
Ellis)はレゲエのジャマイカの音楽史
に名前を刻む名シンガーです。
スカ→ロックステディ→レゲエの時代と
常に一線で活躍し、「Breaking Up」や
「Cry Tough」、「Girl I've Got a
Date」など、数多くのヒット曲があり
ます。
2008年にリンパ腺がんで亡くなって
います。

ネットのDiscogsによると、共演盤を含め
て21枚ぐらいのアルバムと、428枚
ぐらいのシングル盤を残しています。

Alton Ellis (アルトン・エリス)

今回のアルバムに収められたバック・
バンドについても書いておきます。

The RevolutionariesはHookim兄弟の
レーベルChannel Oneで活躍した、
ドラムのSly Dunbarをリーダーとする
バック・バンドです。
Sly Dunbarの攻撃的なミリタント・
ビートをウリにしたバック・バンドで、
Channel Oneレーベルでバックを務め、
多くのダブを残したバンドとして知られて
います。
70年代半ば以降セッション・バンドと
して大活躍したThe Revolutionaries
でしたが、Joseph Hookimがニューヨーク
に移住した事などで、80年以降は活動を
ほぼ停止しています。

ネットのDiscogsによると、共演盤を含め
て45枚ぐらいのアルバムと、239枚
ぐらいのシングル盤を残しています。

The Revolutionaries - Wikipedia

レーベル特集 Channel One (チャンネル・ワン)

The Supersonicsは60年代後半のロック
ステディの時代に、Duke Reidのレーベル
Treasure Isleで活躍したバック・バンド
です。
The Skatalitesなどで活躍したサックス
奏者のTommy McCookを中心としたバック・
バンドで、この時代のTreasure Isle
レーベルのほとんどのヒット曲の演奏を
このバンドが担当しています。

ネットのDiscogsによると、共演盤を含め
て1枚ぐらいのアルバムと、36枚ぐらい
のシングル盤を残しています。

The Dance Hall Bandは80年代前半の
アーリー・ダンスホールの時代に、
Sonia Pottingerの主催するDance Hall
Recordsでバックを担当したセッション・
バンドという事らしいです。

ネットのDiscogsによると、2枚ぐらい
のシングル盤を残しています。

The Roots Radicsは80年代前半の
アーリー・ダンスホールの時代に人気を
博したバック・バンドです。
1978年に結成されたバック・バンド
で、ベースのErrol "Flabba" Holt、
ドラムのStyle Scott(またはSanta
Davis)、ギターのBingy Bunnyなどを
中心とするバック・バンドで、特徴的な
スローなワン・ドロップのリズムで人気を
博したバンドとして知られています。

ネットのDiscogsによると、共演盤を含め
て42枚ぐらいのアルバムと、119枚
ぐらいのシングル盤を残しています。

Roots Radics - Wikipedia

The We The People Bandはベースの
Lloyd Parksを中心とするバック・バンド
です。
70年代半ば頃から80年代半ば頃まで、
バック・バンドとして数多くの
レコーディングを行っています。

ネットのDiscogsによると、共演盤を含め
て2枚ぐらいのアルバムと、23枚ぐらい
のシングル盤を残しています。

The Star BandはネットのDiscogsによる
と、今回のアルバムに収められた「Free
Base」という曲の記録しかありません。
制作年は不明で、Gladstone Andersonと
この曲をシングルとしてリリースした
記録が残っています。

The Unity All StarsネットのDiscogs
によると、今回のアルバムに収められた
「Let's Unite」という曲の記録しか
ありません。
制作年は不明で、Delroy Wilsonとこの曲
をシングルとしてリリースした記録が
残っています。

The Gladiators Bandは楽器の演奏も
出来るヴォーカル・ユニットの
The Gladiatorsが、バック・バンドと
して演奏のみで参加したバンドという事
です。

ヴォーカル・ユニットとしての
The Gladiatorsは、リード・ヴォーカルの
Albert Griffithと、コーラスのClinton
Fearon、Dallimore Sutherlandの3人組で
結成されたグループです。
70年代のルーツ・レゲエの時代にStudio
Oneなどでジャマイカ国内で人気を博した
のちに、 76年にVirginレーベルから
「Trenchtown Mix Up」でアルバム・
デビューした事で知られています。
Albert Griffithは2020年に亡く
なっています。

グラディエイターズ - Wikipedia

今回のアルバムは2021年にUKの
レゲエ・リイシュー・レーベルDoctor
Birdからリリースされた、レゲエの女性
プロデューサーのSonia Pottingerの
レーベルHigh Noteから70年代後半から
80年代前半のアーリー・ダンスホール期
にリリースされた、ダンスホール・レゲエ
のシングル盤を集めた、CD2枚組の
コンピュレーション・アルバムです。

80年代半ばに引退したSonia Pottinger
の最後期にプロデュースした作品で、
ロックステディ期のThe Supersonicsの
音源なども使った音源は、古くて新しい
独特の不思議な感覚を持った音源に
仕上がっています。

手に入れたのは2021年にUKの
レゲエ・リイシュー・レーベルDoctor
Birdからリリースされた、未発表曲12曲
を含む、全てが初CD化されたCD2枚組
のアルバム(新盤)でした。

Disc 1が全16曲で収録時間は約77分。
1曲目、12~14曲目、16曲目の5曲
が未発表曲です。
Disc 2が全17曲で収録時間は約79分。
1曲目、8曲目、9曲目、12曲目~14曲
目、17曲目の7曲が未発表曲です。

詳細なミュージシャンの表記はありま
せん。

All recordings produced by Sonia Pottinger, Kingston, Jamaica

Disc 1: 3,4,6-9 Ⓟ 1979; 5,10,11,15 Ⓟ 1980; 2 Ⓟ 1981; 1,12-14,16 Ⓟ 2021 /
Disc 2: 4,7,11,16 Ⓟ 1979; 2,3,5,15 Ⓟ 1980; 6,10 Ⓟ 1981; 1,8,9,12-14,17 Ⓟ 2021

Product managed & compiled by Laurence Cane-Honeysett
Artwork by Paul Bevoir
Mastered by Andy Pearce

という記述があります。

すべての楽曲のプロデュースはSonia
Pottingerで、ジャマイカのキングストン
で行われているようです。

Disc 1の3曲目、4曲目、6~9曲目の
6曲は1979年、5曲目と10曲目、
11曲目、15曲目の4曲は80年、
2曲目は81年、1曲目、12~14曲
目、16曲目の5曲は2021年(今回が
初)、Disc 2の4曲目、7曲目、11曲
目、16曲目の4曲は79年、2曲目、
3曲目、5曲目、15曲目の4曲は
80年、6曲と10曲目の2曲は81年、
1曲目と8曲目、9曲目、12~14曲
目、17曲目の7曲は2021年(今回が
初)にリリースされた曲のようです。
レゲエがルーツ・レゲエからダンス
ホール・レゲエに移行した、1979年
から81年頃の3年間ぐらいの音源が収録
されているようです。
(未発表だった音源は2021年となって
います。)

製品管理とコンパイルはLaurence Cane-
Honeysett、アート・ワークはPaul Bevoir
で、マスターはAndy Pearceとなっていま
す。

different_fashion_02a
裏ジャケ

裏ジャケには英文で、次のような文章が
書かれています。
Sonia Pottinger's finest productions from the golden age of dancehall, inculuding popular works by
some of jamaica's finest talents of the era, backed by the island's top sessions crews,
the Revolutionaries and the Roots Radics.All recordings new to CD, with 12 tracks previously unreleased!

《ダンスホールの黄金時代のSonia
Pottingerの最高の作品で、島のトップ・
セッションクルーのthe Revolutionaries
やthe Roots Radicsなどの演奏に支え
られた、ジャマイカの最高の才能による
人気の作品が収められています。
これまでにリリースされていない12の
トラックを含む、全てが初CD化された
作品です!》!

上に書いたように12曲は未発表曲で、
残りの曲も今回初めてCD化された曲の
ようです。

表ジャケは16ページの小冊子となって
おり、そこにはアーティストの当時の写真
や、ライナー・ノーツ、曲目などが書かれ
ています。

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表ジャケ小冊子(8~9ページ)

different_fashion_04a
表ジャケ小冊子(10~11ページ)

さて今回のアルバムですが、ルーツ・
レゲエからダンスホール・レゲエへと移行
する時期に制作された楽曲を集めた
アルバムで、ルーツ期やそれ以前のロック
ステディ期のバックの演奏も使われた、
古さと新しさが混在する不思議な感覚の
アルバムとなっています。

今回のアルバムはSonia Pottingerが音楽
業界から引退する前の最後の方の仕事です
が、この時期の彼女は主催者のDuke Reid
が亡くなった後の甥のエンジニアのErrol
Brownが後を継いでいたTreasure Isle
レーベルの仕事も手伝っていたようです。
その為か今回のアルバムには60年代後半
のロックステディの時代にTreasure Isle
レーベルでバックを担当していた
Tommy McCookがリーダーをしていた
バック・バンドThe Supersonicsの演奏の
音源もけっこう使われているんですね。

おそらくですが、今回のHigh Noteの音源
はプロデュースがSonia Pottingerで、
ミックスはErrol Brownが担当している
ものと思われます。

バックのサウンドは、そうした60年代
後半のThe Supersonicsや、70年代の
The Revolutionaries、そして80年代
前半のRoots Radicsと、ロックステディ
→ルーツ・レゲエ→アーリー・ダンス
ホールと約15年間ぐらいの音源が使われ
ている事になります。
そうした古いものだと15年間ぐらいの
時間差がある音源に、80年代前半当時の
最新のアーティストのヴォーカルを乗せた
のが今回のアルバムで、そこには古くて
新しい独特の世界が生まれているんです
ね。

こうした古いロックステディの時代の音源
に新しいヴォーカリストの音源を乗せると
いうアイディアは、没落したStudio One
レーベルでDub Specialistと名乗った、
エンジニアのSylvan Morrisが同時代に
試みています。
Sylvan MorrisはStudio Oneのロック
ステディ期の音源で、Dub Specialist名で
ダブを作ったり、この時代の新しい歌手に
歌を歌わせたりと、巧みな再利用を試みて
いるんですね。

ただSylvan Morris(Dub Specialist)の
ミックスと今回のアルバムに収められた
おそらくはErrol Brownが担当していると
思われるミックスとを比較してみると、
Sylvan Morrisのミックスはオーヴァー・
ダビングなどを加えて何とかこの80年代
のサウンドに近付けようとしているのに
対して、Errol Brownのミックスは多少
加工は加えているのかもしれませんが、
元の曲にそのままヴォーカルを乗せた印象
が強いです。
ハッキリ言えばSylvan Morrisのミックス
はクリエイティビティ(創造性)が強く、
Errol Brownのミックスにはそこまでの
創造性は感じませんでした。

それもそのはずでこのSylvan Morrisと
いう人は、この70~80年代に活躍した
ミキサーの中でも、King TubbyやPrince
Jammy(のちのKing Jammy)、Scientist、
Errol Thompsonなどのミキサーと比肩する
ほどのクリエイティブなミキシングをした
人なんですね。
あのSoul Jazz Recordsからリリースされ
た「Studio Oneシリーズ」のアルバムに
ほとんどハズレが無いのは、Studio One
のミックスの多くをこの人が手掛けている
からなんですね。
Sylvan Morrisはこの時代のもっとも優秀
なミキサーのひとりだと私は思っていま
す。
もちろんErrol Brownも悪いミキサーでは
ありませんが、そうしたクリエイティヴな
サウンドを生み出す手腕は、Sylvan Morris
の方がだいぶ上のような気がします。

では今回の古い音源を使ったサウンドが
つまらないかというと、そんな事も無いん
ですね(笑)。
アルバムを初めて聴いた時にはロックス
テディからルーツ、アーリー・ダンス
ホールのサウンドが混ざり合っていて、
その方向性の無さをどう評価して良いもの
か?少し戸惑いを感じましたが、むしろ
その方向性の無い混沌としたサウンドこそ
が、この時代の人々が聴いていたサウンド
なんだという事に思い至りました。

音楽や時代というものは、必ずしも一方向
にだけ動いて行く訳では無いんですね。
むしろ様々な方向に殻を破ろうとして動い
て、その一番強い力が時代を変えて行くん
ですね。
そう考えると混沌とするのはむしろ当然
で、その混沌の中にこそ本当の面白さが
あります。

「古い船をいま動かせるのは古い水夫じゃ
ないだろう」
昔の日本のフォークのアルバムでそんな
タイトルのアルバムがありましたが、今回
のアルバムはバックのサウンドは約15年
間ぐらいの幅がありますが、そこに声入れ
しているアーティストは紛れもないこの
79~81年に現役として活躍している
人達なんですね。
当然そこで歌われる歌詞は、まぎれもない
その時代のリアルな言葉なんですね。

そうしたアーリー・ダンスホール期に入る
時代の「リアル」が味わえるのが、この
アルバムの面白さではないかと思います。

ちなみにこのアルバムの目玉曲をあえて
挙げるとすると、Disc 1の8曲目の
Errol Scorcher & The Revolutionaries
の「Roach In The Corner (12" mix)」
あたりになるのではないかと思います。
この曲はErrol Scorcherの代表曲とも
いえる79年の楽曲で、この曲のタイトル
が付いたアルバムも80年にリリースして
います。

errol_scorcher_01a
Errol Scorcher ‎– Roach In A De Corner (1980)

このアルバムのアルバム評を書いた時も
思ったのですが、「Roach In The Corner
(角に居るゴキブリ)」とは何を指すので
しょう?
このアルバムはScorcherというレーベル
(彼自身のレーベルか?)からリリース
されたアルバムで、プロデュースは彼本人
とTappa Zukieなんですね。
Tappa ZukieというとRanking Dreadと並ん
でジャマイカ労働党 (JLP)の熱烈な支持者
として知られる人で、彼自身も政治的な歌
を多く歌っているディージェイなんです
ね。

そしてこの当時のジャマイカはまだ貧しく
当時の2大政党ジャマイカ労働党 (JLP)と
人民国家党 (PNP) の間で銃撃戦が起きる
ほど荒れた国だったんですね。
そういうことを考えるとこの「ゴキブリ」
というのは、反対勢力と思われる人民国家
党 (PNP) の事を指しているのかもしれま
せん。
ちなみに72年から80年までは人民国家
党 (PNP)が政権を握り、80年の選挙で
敗れてジャマイカ労働党 (JLP)が政権を
執ったんだそうです。
あくまで推論ですが、Tappa Zukieが
ジャマイカ労働党 (JLP)の熱烈な支持者
だった事を考えると、このErrol Scorcher
の歌は政党 (JLP)のキャンペーン・ソング
として使われた歌だったのかもしれま
せん。

ジャマイカの政治 - Wikipedia

人民国家党 - Wikipedia

ジャマイカ労働党 - Wikipedia

Errol Scorcherはこの「Roach In The
Corner」というヒット曲のせいか、
ステージ上で殺虫剤を撒くパフォーマンス
が人気だったらしいです。
歌の歌詞にも「ビム!シュー!シュー!」
というところがありますが、おそらく
そのあたりで殺虫剤を撒いてステージ上を
歩き回ったのではないかと推測出来ます。

なお牧野直也さんという方の著書「レゲエ
入門」には、社会主義政権のマイケル・
マンリー(PNP)の時代にはルーツ・
レゲエが流行り、親米派のエドワード・
シアガ(JLP)の時代にはダンスホール・
レゲエが流行ったというような事が書いて
あります。

reggae_nyuumon_02a
牧野直也著「レゲエ入門」

その文章にあるのがちょうど80年で、
選挙でジャマイカ労働党 (JLP)が政権を
執った年で、確かに文章と符合します。
社会主義政権の頃は思想的な歌が流行り、
自由主義政権になると快楽的な歌が流行る
というのは確かにあるなのかもしれま
せん。
今の日本でほぼラヴ・ソングばかりが作ら
れているのは、もしかしたらそういう事
なのかも…。

またこうしたコンピュレーション・
アルバムでは、あまりレコードを出して
いないレアなアーティストの作品が聴ける
のも魅力です。
今回のアルバムでもArchie & Lynや、
Carl & Gibby、Papa Ritchie、Zara、
Jah Stone、Lorna Bennettなど、普段は
あまり耳にする事の無いアーティストの曲
が聴けます。

私はこうしたブログを書いている事も
あって、こうしたレアなアーティストの
他の楽曲をネットのYouTubeなどで調べて
みる事があるのですが、今回はJah Stone
(別名:Jah Brimstone)の他の楽曲に
けっこう面白いものがありました。
まあこの中では2枚のアルバムと20枚の
シングルをリリースしているので、完全に
レアとは言えない人なのかもしれません
が…。

このアルバムのもうひとつの目玉と言える
のが、Disc 2の1曲目のBobby Ellis &
Ranking Joe with The Revolutionaries
の未発表曲「Shank I Sheck/Shine Eye
Gal (12" mix)」から4曲目Zaraの
「Financial Problem」までの4曲が、
Baba Brooksのスカの時代のヒット曲
「Shank I Sheck」のリディムが使われて
いるところです。
70年だから80年代初め頃のウマい
バックの演奏の使い回しで、同じ
The Revolutionariesの演奏をホーンを
抜いたりうまく工夫して使い回しているん
ですね。

このアルバム自体が古い昔の演奏をうまく
使い回していますが、この時代らしい制作
コストを抑えるための工夫が垣間見え
ます。
こうしてまとめて聴かされるとけっこう
圧巻で、そこが面白いところ。

また今活躍するディージェイのProtoje
の母親がLorna Bennettという人だった事
を、今回アルバムを調べていて初めて知り
ました(笑)。
こちらも73年に「This Is Lorna」と
いうアルバムを1枚リリースしていて、
シングルも25枚ぐらいリリースしている
ので、けっこう人気のあった人なのかも
しれません。

Disc 1の1曲目はBobby Ellis &
The Revolutionariesの「Stormy Weather
(12" mix)」です。
こちらは未発表曲のようです。
リリカルなキーボードのオープニングから
華やかなBobby Ellisのトランペットと
刻むようなギター、キーボードのインスト
曲です。
おそらく後半にダブの付いた12インチの
ディスク・ミックスが、未発表なのでは
ないかと思われます。

Stormy Weather (feat. Bobby Ellis)

↑こちらはダブの付いていないヴァージョン

2曲目はArchie & Lyn with The
Revolutionariesの「Rat In The Centre」
です。
重いベースとギターのメロディに、ピュン
ピュンとしたトビ音、この時代らしい
トースティングと、幼い声の合いの手が
楽しい、ラバダブ・スタイルの曲です。
ドラミングはHorsemousあたりなんで
しょうか?とても心地良いです。

Archie & Lynn - Rat In The Centre


3曲目はErrol Scorcher & The
Revolutionariesの「Tan Tudy」です。
2曲目「Rat In The Centre」と同じ
トラックのようです。
重いベースとトビ音の演奏に、Errol
Scorcherの味のあるトースティングが
とても魅力的。

Errol Schorcher Tan Tudy


4曲目はJah Thomas & The
Revolutionariesの「Come Nurse」です。
リディムはThe Heptonesの「Pretty Looks
Is't All」です。
心地良いワン・ドロップのドラミングに、
明るいホーンとギター、キーボードの
メロディに、Jah Thomasのノリの良い
トースティングがイイ感じの曲です。

Jah Thomas & The Revolutionaries - Come Nurse (High Note 1978).


5曲目はCarl & Gibbyの「Road Block」
です。
ホーンとドスの効いたベースのメロディ
に、心地良いパーカッション、ワン・
ドロップのドラミング、味わいのある
トースティングにコーラスがイイ感じ。

Carl & Gibby - Road Rock - Dancehall Records + Version

↑後半のダブはありません。

6曲目はPapa Ritchie & The Supersonics
の「Phantom (In The Jungle)」です。
リディムはAlton Ellisの「Breaking Up」
です。
印象的なホーンのオープニングから、刻む
ようなギターとキーボードを中心とした
メロディ、Alton Ellisのヴォーカルと
コーラス・ワーク、ちょっとトボけた
味わいのあるPapa Richieのトース
ティングがイイ感じ。

Alton Ellis - Breaking Up & Papa Richie - Phantom Of The Jungle

↑後半のPapa Richieのトースティング
のみ収められています。

リズム特集 Breaking Up (ブレイキング・アップ)

7曲目はRanchie McLean &
The Revolutionariesの「Tommy」です。
歯切れの良いドラミングに、ホーンの
オープニング、ギターと重いベース、
ピアノのメロディに、Ranchie McLeanの
ソフトなヴォーカルがイイ感じ。

8曲目はErrol Scorcher &
The Revolutionariesの「Roach In The
Corner (12" mix)」です。
リディムはSound Dimensionのロック
ステディのヒット曲「Real Rock」です。
ギターと重いベース、キーボードの
メロディに、ダブワイズ、カサカサとした
エフェクト、Errol Scorcherのナイスな
トースティング。
後半は重いベースとギターを中心とした
ダブの、12インチ・ディスコ・
ミックス・ヴァージョンとなっています。

Errol Scorcher - Roach In De Corner - Version


リズム特集 Real Rock (リアル・ロック)

9曲目はAnsel Collins &
The Revolutionariesの「Bim」です。
8曲目「Roach In The Corner」の、キー
ボード奏者Ansel Collinsを中心とした
インスト・ヴァージョンのようです。
ドスの効いたベースとピアノを中心とした
メロディに、Ansel Collinsの漂うような
キーボードがイイ感じ、

Ansel Collins - Bim


10曲目はErnest Wilson &
The Revolutionariesの「Give The People
What They Want」です。
漂うようなキーボードと刻むような
ギター、ベースを中心としたメロディに、
歯切れの良いErnest Wilsonの感情を乗せ
たヴォーカルがイイ感じ。

Ernest Wilson - Give The People What They Want


11曲目はMichael Palmer &
The Revolutionariesの「Mr Landlord
(12" mix)」です。
明るいホーンとベース、ギターを中心と
したメロディに、Michael Palmerの語る
ようなヴォーカルがイイ感じ。
後半はギターとベース、ホーンなどを中心
としたダブの12インチ・ディスコ・
ミックスの曲になっています。

Michael Palmer - Mr Landlord (12" version)


12曲目はJah Thomas &
The Revolutionariesの「Road Code」
です。
こちらは未発表曲のようです。
ギターと重いベースを中心に、ちょっと
エコーの効いたJah Thomasのヴォーカルが
イイ感じの曲です。

13曲目はTony Tuffの「Round The World
(12" mix)」です。
こちらは未発表曲のようです。
ズシっと腹に響くようなベースとギターの
メロディに、エコーの効いたパーカッション
に、Tony Tuffらしいシリアスなヴォーカル
がイイ感じの曲です。

Tony Tuff - Round The World


14曲目はPapa Ritchie &
The Supersonicsの「Annie Palmer
(12" mix)」です。
こちらは未発表曲のようです。
明るいホーンとギター、ベースを中心と
したメロディに、Papa Ritchieのトボけた
トースティングが楽しい曲です。
ヴォーカルも少し入っていますが、書いた
ようにバックがThe Supersonicsなので
ロックステディの時代の曲のようです。
後半はダブワイズの効いた演奏の12
インチ・ディスコ・ミックス曲です。

PAPA RICHIE & THE SUPERSONICS - Annie Palmer + version (1979 Highnote)


15曲目はErrol Scorcher & Posse with
The Dance Hall Bandの「Water Bumpee」
です。
重いベースを中心としたワン・ドロップの
メロディに、Errol Scorcherのダルな
トースティングとかなり大勢のヴォーカル
(声?)のちょっと面白い曲です。

ERROL SCORCHER & POSSEE + DANCEHALL BAND - Water bumpee + dub (1980 Dance hall records)


16曲目はSonya Spence &
The Internationalsの「Talk Love
(12" Alt. mix)」です。
こちらは未発表曲のようです。
リリカルなピアノとギターベースを中心と
したメロディ、ソフトなSonya Spenceの
女性らしいヴォーカルがイイ感じ。
後半はダブの12インチ・アルト・
ミックスとなっています。

Disc 2の1曲目はBobby Ellis & Ranking
Joe with The Revolutionariesの
「Shank I Sheck/Shine Eye Gal
(12" mix)」です。
こちらは未発表曲のようです。
リディムはBaba Brooksのスカの時代の
ヒット曲「Shank I Sheck」。
ホーンとギター、ベースを中心とした伸び
やかなメロディに、Bobby Ellisの
トランペットがイイ感じ。
後半はRanking Joeのトースティングが
繋がった12インチ・ディスコ・ミックス
曲となっています。

リズム特集 Shank I Sheck (シャンク・アイ・シェック)

2曲目はErrol Scorcher &
The Revolutionariesの「Sounds Of Hon.
Marley」です。
こちらも1曲目と同じBaba Brooksの
「Shank I Sheck」のリディムが使われて
います。
ホーンを中心としたメロディに、大勢の
歓声、Errol Scorcherの味のあるトース
ティングという組み合わせ。
よく聴くと歌詞はBob Marleyの
「Rastaman Vibration」や「Get Up
Stand Up」、「No Woman, No Cry」など
が使われています。

Sounds of Hon Marley


3曲目はLee Van Cleef &
The Revolutionariesの表題曲「Different
Fashion」です。
こちらも1曲目と同じBaba Brooksの
「Shank I Sheck」のリディムが使われて
います。
こちらがギターとベースを中心とした
メロディに、Lee Van Cleefの立て板に水
の饒舌なラバダブ・スタイルのトース
ティングがイイ感じの曲です。

LEE VAN CLIFF - DIFFERENT FASHION


4曲目はZara & The Revolutionariesの
「Financial Problem」です。
こちらも1曲目と同じBaba Brooksの
「Shank I Sheck」のリディムが使われて
います。
ホーン・セクションのメロディに、ピュン
ピュンとしたトビ音のエフェクト、Zara
と思われるトースティング…。

5曲目はTony Tuff & The Roots Radicsの
「Oppresser」です。
華やかなホーン・セクションに刻むような
ギターとベースのメロディ、Tony Tuffの
気持ち良さそうに歌うシング・ジェイが
イイ感じ。

Tony Tuff Oppresser


6曲目はThe Enchanters & The Roots
Radicsの「Whole Lot Of Loving」です。
漂うようなキーボードとギター、ピアノの
ワン・ドロップのメロディに、ちょっと
かすれたヴォーカルにコーラス・ワークが
イイ感じ。

The Enchanters - Whole Lot Of Loving


7曲目はJah Thomas & The We The People
Bandの「A Little Bit Of Love」です。
漂うようなキーボードとギター、ベースの
メロディに、ほとんど歌っているような
Jah Thomasのシング・ジェイがイイ感じ。

Jah Thomas - A Little Bit Of Love


8曲目はErrol Scorcher &
The Revolutionariesの「Rucumbine Girl
(12" mix)」です。
こちらは未発表曲のようです。
ギターとキーボード、ピアノのメロディ
に、Errol Scorcherの明るいトース
ティングがイイ感じ。
後半はインストに近いダブの12インチ・
ディスコ・ミックス曲となっています。

Errol Scorcher, The Revolutionaries “Rucumbine Girl” Reggae, High Note Records, Jamaica 1977

↑後半のダブの無いヴァージョンです。

9曲目はMarcia Griffiths & The Roots
Radicsの「Don't Ever Leave
(12" mix)」です。
こちらは未発表曲のようです。
ギターとベースを中心としたスローな
ワン・ドロップののメロディに、
Marcia Griffithsの伸びやかなヴォーカル
がとても心地良い曲です。
後半はMarcia Griffithsのダブワイズした
ヴォーカルも入ったダブ。

Marcia Griffiths - Dont Ever Leave


10曲目はGladstone Anderson &
The Star Bandの「Free Base」です。
ワンドロップのリズムに、華やかな
ホーン・セクションとギター、キーボード
のインスト曲です。

Gladdy Anderson - Free Base


11曲目はJah Stone & The Supersonics
の「Westmoreland Flood」です。
ホーン・セクションとギターのメロディ
に、ポンポンとしたトビ音、Jah Stoneの
明るいトースティングがイイ感じ。
ネットのYouTubeを見ると、使用されて
いるのはロックステディの時代の
The Sensationsの「Baby Love」という曲
のようです。

Sensations Baby Love & Jah Stone Westmoreland Flood

↑後半のJah Stoneの曲のみ、今回の
アルバムに収められています。

12曲目はDelroy Wilson & The Unity
All Starsの「Let's Unite (12" mix)」
です。
こちらは未発表曲のようです。
ギターとベースを中心とした演奏に、
Delroy Wilsonのソフトなヴォーカルが
イイ感じ。
後半は重いベースを中心にダブワイズを
効かせた演奏の渋いダブ。

13曲目はErrol Scorcher & Culture
with The Revolutionariesの「Peace
Truce (Alt. mix)」です。
こちらは未発表曲のようです。
Cultureの人気曲「Stop The Fussing
And Fighting」のディージェイ・
ヴァージョンのようです。
ギターとベース、キーボードの演奏に、
エフェクト、Cultureのヴォーカル、
Errol Scorcherのナイスなトース
ティング。
後半に短くダブワイズが入ります。

Culture & Errol Scorcher - Peace Train [Revolver Records 2003] [Original 1978]

↑後半の方が多少違う音源のようです。

14曲目はTony Tuffの「Little Miss
Mary (12" mix)」です。
こちらは未発表曲のようです。
刻むようなギターとキーボード、重い
ベースの演奏に、Tony Tuffのノリの良い
ヴォーカルがイイ感じ。

15曲目はRanking Joe & The Gladiators
Bandの「General」です。
重いベースを中心としたメロディに、
Ranking Joeのルーディーなトース
ティングがイイ感じ。

Ranking Joe - Natty General

↑この曲の前半部分のみがアルバムに収め
られています。

16曲目はLorna Bennett &
The Revolutionariesの「It's My House
(12" mix)」です。
トロンボーンのダルなオープニングから、
ホーン・セクションとギター、トビ音も
入った演奏に、Lorna Bennettのソフトな
ヴォーカルがイイ感じ。
後半はヴォーカルにダブワイズが入った
12インチ・ミックスです。

orna Bennett & The Revolutionares - It's My House


17曲目はJah Thomas & Alton Ellis
with The Revolutionariesの「Tell Me
The Truth (12" mix)」です。
こちらは未発表曲のようです。
ホーンと刻むようなギター、ベースを中心
としたメロディに、歯切れの良いワン・
ドロップのドラミング、Jah Thomasの
ナイスなトースティング。

ざっと追いかけてきましたが、まだ完全に
ダンスホールとは言い難いルーツ・レゲエ
の匂いの残るサウンドに、むしろこの時代
のざわめきや空気を感じます。
その空気の中でダンスホール・レゲエの
サウンドは、徐々に熟成して行ったので
しょう。

このアーリー・ダンスホールの時代の、
ジャマイカでリアルに聴かれていた
サウンドが、このアルバムには収められて
います。

機会があればぜひ聴いてみてください。


○アーティスト: Various
○アルバム: Different Fashion: The High Note Dancehall Collection
○レーベル: Doctor Bird
○フォーマット: CDX2
○オリジナル・アルバム制作年: 2021

○Various「Different Fashion: The High Note Dancehall Collection」曲目
Disc 1
1. Stormy Weather (12" mix) - Bobby Ellis & The Revolutionaries *
2. Rat In The Centre - Archie & Lyn with The Revolutionaries
3. Tan Tudy - Errol Scorcher & The Revolutionaries
4. Come Nurse - Jah Thomas & The Revolutionaries
5. Road Block - Carl & Gibby
6. Phantom (In The Jungle) - Papa Ritchie & The Supersonics
7. Tommy - Ranchie McLean & The Revolutionaries
8. Roach In The Corner (12" mix) - Errol Scorcher & The Revolutionaries
9. Bim - Ansel Collins & The Revolutionaries
10. Give The People What They Want - Ernest Wilson & The Revolutionaries
11. Mr Landlord (12" mix) - Michael Palmer & The Revolutionaries
12. Road Code - Jah Thomas & The Revolutionaries *
13. Round The World (12" mix) - Tony Tuff *
14. Annie Palmer (12" mix) - Papa Ritchie & The Supersonics *
15. Water Bumpee - Errol Scorcher & Posse with The Dance Hall Band
16. Talk Love (12" Alt. mix) - Sonya Spence & The Internationals *
Disc 2
1. Shank I Sheck/Shine Eye Gal (12" mix) - Bobby Ellis & Ranking Joe with The Revolutionaries *
2. Sounds Of Hon. Marley - Errol Scorcher & The Revolutionaries
3. Different Fashion - Lee Van Cleef & The Revolutionaries
4. Financial Problem - Zara & The Revolutionaries
5. Oppresser - Tony Tuff & The Roots Radics
6. Whole Lot Of Loving - The Enchanters & The Roots Radics
7. A Little Bit Of Love - Jah Thomas & The We The People Band
8. Rucumbine Girl (12" mix) - Errol Scorcher & The Revolutionaries *
9. Don't Ever Leave (12" mix) - Marcia Griffiths & The Roots Radics *
10. Free Base - Gladstone Anderson & The Star Band
11. Westmoreland Flood - Jah Stone & The Supersonics
12. Let's Unite (12" mix) - Delroy Wilson & The Unity All Stars *
13. Peace Truce (Alt. mix) - Errol Scorcher & Culture with The Revolutionaries *
14. Little Miss Mary (12" mix) - Tony Tuff *
15. General - Ranking Joe & The Gladiators Band
16. It's My House (12" mix) - Lorna Bennett & The Revolutionaries
17. Tell Me The Truth (12" mix) - Jah Thomas & Alton Ellis with The Revolutionaries *
* Previously unreleased Tracks: 1-1, 1-12 to 1-14, 1-16, 2-1, 2-8, 2-9, 2-12 to 2-14, 2-17

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