とても残念な事ですが、レゲエの歴史に
偉大な足跡を残した、ディージェイの
U-Royが亡くなりました。
享年78歳だったそうです。
彼のご冥福をお祈りします。

私がその異変に気付いたのは、18日の昼
頃の事でした。
なんかいつもより私のブログの訪問者が
多く、しかも何故かU Royのアルバム評の
閲覧がかなり増えているんですね。
これは「もしや…」と思い、ネットで彼の
名前で検索してみると、英文の彼が亡く
なった事が書かれた記事を見つけました。

U-Roy, pioneering Jamaican reggae artist, dies aged 78 ...

正直こういう事で閲覧が増えたのは、
あまり嬉しくはありません。

驚いたのはまだその時点でU Royの日本語
の追悼記事は見つからず、そうした記事が
出始めたのは19日になってからの事でし
た。
だとするとブログのアップが増えたのは、
海外からなんでしょうか?
そういえば最近はブログの閲覧が、夜の
12時頃から2時ごろにかけて時々増えて
いる事があるんですね。
海外のユーザーが翻訳して読んでいる?
まさかそこまでの事は無いと思います
が(笑)、ある程度アルバムを探す手掛か
りにしている事はあるのかも…イヤ~、
どうなんだろう?

ジャマイカのレゲエ・アーティスト U-Royが逝去。享年78歳。「トースティング」技法の先駆者として知られる

ちなみにU-Roy(本名:Ewart Beckford)は
レゲエのトースティング・スタイルを確立
したディージェイとしてよく知られて
います。
それまでもCount MachukiやKing Stitt
など、サウンド・システムで曲と曲の間
や間奏部分で「掛け声係」として観客を
盛り上げるディージェイという職業は
ジャマイカにあったのですが、曲の中で
しゃべる「トースティング」を始めたのは
彼が最初だと言われています。
そのトースティングでU-Royは70年代
初めのルーツ期にディージェイの大ブーム
を起こし、一躍人気者となるんですね。
ファースト・アルバム「Version Galore」
は、世界初のディージェイ・アルバムと
して知られています。

アーティスト特集 U Roy (U ・ロイ)

このU-Royの生み出した曲の中で喋る
トースティングという技法は、その後
アメリカでラップになったと言われていま
す。
この当時歌は歌うもので曲の中で喋ると
いう行為は、かなり画期的なものだったん
ですね。

U Roy - Wake The Town


U Roy - The Tide is High


U Roy Version Galore 1970 03 Version galore


↑に挙げた3つの画像はYouTubeから見つ
けて来たU-Royの初期のヒット曲の音源
ですが、聴いてもらうと解りますがレゲエ
の前身のロックステディの時代のヒット曲
にトースティングを乗せた曲なんですね。
ロックステディはレゲエが生まれる前の
66年~68年頃のわずか3年かぐらい
流行した音楽で、スローな甘いメロディを
特徴とする音楽です。

そのスローな甘いメロディに乗せた、
U-Royのウィキッドなトースティングが
ジャマイカでは大人気となり、彼は人気者
となって行くんですね。
その勢いをかって出したのが「Version
Galore」というアルバムで、そのアルバム
は海を渡ってアメリカでひっぴホップの
アーティストに刺激を与え、ラップが誕生
する事になります。

u_roy_05a
U Roy ‎– Version Galore (1971)

この「Version Galore」というアルバムは
日本では見過ごされているところがあり
ますが、レゲエの歴史を語る上では、あの
The Wailersの「Catch A Fire」やBurning
Spearの「Marcus Garvey」などと並んで、
とても大切なアルバムのひとつなんです
ね。
おそらくですが日本では有名なレゲエ本
「Roots Rock Reggae」に掲載されなかっ
た事が、影響しているのではないかと思い
ます。
定番ディスク500枚を紹介したこの本
ですが、このU Royの「Version Galore」
と、Keith Hudsonの「Flesh Of My Skin,
Blood Of My Blood」の2枚が紹介されて
いない事がとても惜しまれます。

話を戻しますが、このU-Royのトース
ティングは、ヴォーカルの上にさらに
トースティングを被せる「トーク・
オーヴァー」という技法なんですね。

彼の生み出したトースティングは、その後
他の追随者も人気となり、レゲエのひとつ
のジャンルとして確立して行きます。
U-Roy自身もその後も活躍を続け、ルーツ
期以降も「ディージェイ・ダディ」の愛称
で親しまれるディージェイとして、近年
まで活動を続けていたんですね。
その偉大な功績は今後も消える事は無く、
彼の残したアルバムは今後もレゲエの大切
な「宝物」として残り続けるとを願って
います。

レゲエの巨星に心からの哀悼の意を表し
ます。


U-Roy - live


U-Roy - Version Galore


U-Roy Live Heartland Reggae


U-Roy LIVE in Kingston, Jamaica Performing This Station Rule the Nation | 1985


U-ROY & The Robotiks Mixed by Mad Professor - Babylon Burning, Live @sala_apolo


●今までアップしたU-Roy関連の記事
〇U Roy & Friends「With A Flick Of My Musical Wrist: Jamaican Deejay Music 1970-1973」
〇U Roy「30 Massive Shots From Treasure Isle」
〇U Roy「Hold On Rasta」
〇U Roy「I Am The Originator」
〇U Roy「Jah Son Of Africa」
〇U Roy「Old School / New Rules」
〇U Roy「Rasta Ambassador」
〇U Roy「Smile A While」
〇U Roy「True Born African」
〇U Roy「Version Galore」
〇U-Roy「Dread In A Babylon」
〇Various「When Jah Shall Come」