今回はVarious(オムニバス)ものの
アルバム

when_jah_shall_come_01a
ジャケット・カヴァー

when_jah_shall_come_02a
表ジャケ

「When Jah Shall Come」です。

まずは今回のアルバムに掲載されている
アーティストを順番に説明して行きます。

Tommy McCook(本名:Thomas Matthew
McCook)はスカ→ロックステディ→
ルーツ・レゲエと、レゲエの歴史に偉大な
足跡を残したサックス・プレイヤーです。

ジャズのサックス・プレイヤーの
John Coltraneに憧れて音楽を始めた彼
は、60年代のスカの時代に伝説のバンド
The Skatalitesでテナー・サックス奏者と
して活躍した事で知られています。
その後もロックステディの時代には
Duke ReidのTreasure Isleレーベルで専属
のバック・バンドTommy McCook & The
Supersonicsのリーダーとして活躍し、
多くの名演を残しています。
さらに70年代のルーツ・レゲエの時代に
は、自身のソロ・アルバムやBunny Leeの
バンドThe Aggrovatorsなど、数多くの
セッション・バンドに参加してレゲエと
いう音楽を支え、けん引する役割を果たし
ています。

そうした活躍をした彼ですが、1998年
に亡くなっています。

ネットのDiscogsによると、バンド活動も
含めた21枚ぐらいのアルバムと、
281枚ぐらいのシングル盤を残している
ほか、数多くのアルバムにプレーヤーと
して名を残しています。

アーティスト特集 Tommy McCook (トミー・マクック)

Johnny Clarke(本名同じ)は70年代の
ルーツ・レゲエの時代から活躍する
シンガーです。

プロデューサーのBunny Leeの娘婿として
知られ、彼のレーベルから多くのヒット曲
を放ち、「次世代シンガー」ともてはや
されたシンガーです。
Earl Zero作曲のフライング・シンバルの
名曲「None Shall Escape The Judgement」
などのヒット曲があり、その後も長く
シンガーとして活躍したのが、この
Johnny Clarkeというシンガーです。

ネットのDiscogsによると、共演盤を含め
て39枚ぐらいのアルバムと、358枚
ぐらいのシングル盤を残しているのが、
このJohnny Clarkeというシンガーです。

アーティスト特集 Johnny Clarke (ジョニー・クラーク)

Jah Smileは70年代後半からシンガーと
して活躍したBarry Brown(本名同じ)の
ディージェイ名です。

ディージェイJah Smileとしては今回の
アルバムに収められた「Ethiopian Rock」
しか記録がありません。

シンガーのBarry Brownとしては70年代
の後半から活躍し、Channel Oneから
リリースした「Far East」は大ヒットし、
名リディムとして多くの人に愛されていま
す。

ネットのDiscogsによると、Jah Smileと
しては今回の曲「Ethiopian Rock」が
今回のアルバムと81年に出された
コンピュレーション・アルバムに掲載され
た記録があります。
またBarry Brownとしては、共演盤を含め
て20枚ぐらいのアルバムと、195枚
ぐらいのシングル盤をリリースしていま
す。

アーティスト特集 Barry Brown (バリー・ブラウン)

Lennox Brown(本名:Lenox Brown)は
ネットのDiscogsに次のような記載があり
ます。

Alpha Boy School graduate and pioneer Jamaican saxophone player.

《アルファボーイスクールの卒業生で
あり、ジャマイカのサックス奏者の
パイオニアです。》

ネットのDiscogsによると、25枚ぐらい
のシングル盤をリリースしています。

Lennox Brown - Gits Brown ("Aint Too Proud To Beg" Horns Cut)


Shelia RickardsはネットのDiscogsには
今回の楽曲「Jamaican Fruit Of
African Roots」(2013年となって
います)と、Sonny Bradshaw 7という
グループとの楽曲「I Don't Know How To
Love Him」(1972年)の2枚の
シングル盤の記録があります。

それ以外の事はあまりよく解りませんでし
た。

Ronnie Davis(本名:Jerome Constantine
Ballin)は、60年代から活躍する
シンガーです。
コーラス・グルーThe ItalsやThe Tennors
などに在籍した事でもシンガーで、現在に
至るまで活躍を続けている人です。

Ronnie Davis - I Won't Cry [Official Video 2016]


ネットのDiscogsによると、共演盤を含め
て8枚ぐらいのアルバムと、122枚
ぐらいのシングル盤を残しています。

Ronnie Davis - Wikipedia

Cornell Campbell(本名同じ)は60年代
から活躍するシンガーです。

ロックステディの時代にはThe Eternalsの
リード・ヴォーカルとして活躍し、
「Queen Of The Minstrels」や「Stars」
などのヒット曲を放ったことで知られて
います。
その後のレゲエの時代になっても同郷の
プロデューサーBunny Leeの元で、
「Natty Dread In A Greenwich Town」
など、多くの名曲を残した事でも知られて
います。

ネットのDiscogsによると、共演盤を含め
て23枚ぐらいのアルバムと、409枚
ぐらいのシングル盤を残しています。

アーティスト特集 Cornell Campbell (コーネル・キャンベル)

Al Campbell(本名Alphonso Campbell)は
70年代のルーツ・レゲエの時代から
80年代のダンスホール・レゲエの時代に
活躍したシンガーです。

ネットのDiscogsの彼の履歴を見ると、
70年代頃から活動を始め、共演盤を含め
て35枚ぐらいのアルバムと、349枚
ぐらいのシングル盤を残しているのが、
このAl Campbellというシンガーです。

特に77年から85年までは1年に1枚
以上のアルバムを常に出しており、彼が
ジャマイカでいかに人気シンガーであった
かがうかがえます。

Al Campbell - Wikipedia

John ForbesはネットのDiscogsの彼の履歴
を見ると、プロデューサーやキーボード
奏者、シンセ奏者、ベーシスト、
エンジニアなどで活躍した人のようです。

ネットのDiscogsによると、5枚ぐらいの
シングル盤を残しています。

Linval Thompson(本名:Phillip
Alphonso)は70年代から80年代の初め
に活躍したシンガーであり、また80年代
初め頃からはプロデューサーとしても
ダンスホール・レゲエの多くの
アーティストをプロデュースした事でも
知られる人です。
Scientistの「漫画ジャケ」シリーズの
プロデュースなど、アーリー・ダンス
ホールを盛り上げたのがこのLinval
Thompsonだったんですね。

ネットのDiscogsによると、共演盤を含め
て29枚ぐらいのアルバムと298枚
ぐらいのシングル盤をリリースし、数多く
のアーティストをプロデュースしたのが、
このLinval Thompsonという人です。

アーティスト特集 Linval Thompson (リンヴァル・トンプソン)

The RaverはネットのDiscogsを見る限り
では、このアルバムの曲しか記録があり
ません。
おそらくですが「The Raver(放蕩児)」
という名前からみて、仮に付けた名前なの
ではないかと思います。

The Aggrovatorsは70年代のルーツ・
レゲエの時代に、プロデューサーの
Bunny Leeのハウス・バンドとして活躍
したグループです。

数々の歌手のバック・バンドとして活躍
したほか、Kingu Tubbyなどのミックスに
よるホーンを中心とした素晴らしいダブを
多く残しています。
ちなみにこの時代のバンドは固定した
メンバーではなく、集まれるセッション・
ミュージシャンが集まって演奏する、
プラスティック・バンドの形式が一般的
でした。

ネットのDiscogsによると、共演盤を含め
て22枚ぐらいのアルバムと、228枚
ぐらいのシングル盤を残しています。

The Aggrovators - Wikipedia

U-Roy(U Roy 本名:Ewart Beckford)は
レゲエのトースティング・スタイルを確立
したディージェイとしてよく知られて
います。

それまでもCount MachukiやKing Stitt
など、サウンド・システムで曲と曲の間
や間奏部分で「掛け声係」として観客を
盛り上げるディージェイという職業は
ジャマイカにあったのですが、曲の中で
しゃべる「トースティング」を始めたのは
彼が最初だと言われています。
そのトースティングでU Royは70年代
初めのルーツ期にディージェイの大ブーム
を起こし、一躍人気者となるんですね。
ファースト・アルバム「Version Galore」
は、世界初のディージェイ・アルバムと
して知られています。

このディージェイ・スタイルは70年代に
ジャマイカで大流行し、すぐにI Royや
Big Youthなど多くの追随者を生み、
やがてそのスタイルはアメリカのラップと
いう音楽も生み出す事になるんですね。
そのため彼U Royは「元祖ラッパー」と
言われる事があります。

ネットのDiscogsによると、今までに
共演盤を含めて28枚ぐらいのアルバム
と、243枚ぐらいのシングル盤を
リリースしています。

アーティスト特集 U Roy (U ・ロイ)

Horace Andy(本名:Horace Keith
Hinds)はルーツ・レゲエの時代から
活躍するシンガーです。

Horace Keith Hindsという名前で生まれ
た彼は、Studio Oneから歌手デビュー
する際にレーベルの主催者C.S. Dodd
から、当時人気だった歌手Bob Andyの
名前からとったHorace Andyという名前
を与えられ、デビューしました。
そしてStudio Oneからは「Skylarking」
などのヒット曲を飛ばし、その独特の
ハイ・トーン・ヴォイスで人気歌手となり
ます。
その後も長く活躍を続け、ジャマイカの
「国民的歌手」とまで呼ばれるほどの実績
を残した人なんですね。

ネットのDiscogsによると、今までに
共演盤を含めて50枚ぐらいのアルバム
と、472枚ぐらいのシングル盤を残して
います。

アーティスト特集 Horace Andy (ホレス・アンディ)

Horace Andy - Wikipedia

Owen Gray(本名同じ)は60年代のスカ
の時代から世界的に活躍したシンガー
です。

ネットのDiscogsによると、今までに
共演盤を含めて46枚ぐらいのアルバム
と、256枚ぐらいのシングル盤を残して
います。

Owen Gray - Wikipedia

Bobby Ellis(本名:Leslie Wint)は
60年代後半から70年代のルーツ・
レゲエの時代に、セッション・プレイヤー
として大活躍したトランペット奏者です。

特に70年代のルーツ・レゲエの時代
には、サックス奏者のTommy McCookや
トロンボーン奏者のVin Gordon(Don
Drummond Junior)などと共に、
The RevolutionariesやThe Aggrovators
など多くのバンドで名演を残しています。

ネットのDiscogsによると、今までに
共演盤を含めて4枚ぐらいのアルバムと、
59枚ぐらいのシングル盤を残していま
す。

Bobby Ellis - Wikipedia

Val Bennett(本名:Lovall Bennett)
は60年代後半から活躍するサックス奏者
です。

サックス奏者として70年年代のルーツ・
レゲエの時代に、多くのセッションに参加
しています。
1991年に亡くなっています。

ネットのDiscogsによると、Val Bennett &
The Upsetters名義の1枚のアルバムと、
68枚ぐらいのシングル盤を残していま
す。

Val Bennett - Wikipedia

今回のアルバムは2020年にUKの
レゲエ・リイシュー・レーベルPressure
Soundsからリリースされた、70年代の
ルーツ期の「Bunny Lee音源」を集めた
コンピュレーション・アルバムです。

プロデュースはBunny Leeで、バックは
彼のハウス・バンドThe Aggrovators
で、発掘された幻の楽曲「Jamaican
Fruit of African Roots」をはじめと
して、発掘仕事を得意とするレゲエ・
リイシュー・レーベルPressure Sounds
らしい、なんと全21曲中12曲が
「previously unreleased(未発表曲)」
という、ルーツ期の素晴らしい音源が集め
られたアルバムとなっています。
(1曲がCDボーナス・トラック。)

手に入れたのはPressure Soundsから
リリースされたCD(新盤)でした。

全21曲で収録時間は約72分。
最後に表記しましたが、全21曲中12曲
が「previously unreleased(未発表曲)」
で、19曲目Owen Grayの「It's Time
For Love」はCDのみのボーナス・
トラックです。

ミュージシャンについては以下の記述が
あります。

Produced by and under licence from Bunny 'Striker' Lee
Recorded at: King Tubby's, Randy's Studio 17, Harry J's, Dynamic Sounds,
Treasure Isle, Channel 1 Studios
Engineers: King Tubby, Philip Smart, Pat Kelly, Prince Jammy, Sylvan Morris,
Errol Thompson, Sid Bucknor, Carlton Lee, Stanley 'Barnabas' Bryan, Ernest Hoo Kim

Musician inculude:
Drums: Carlton 'Santa' Davis, Lowell 'Sly' Dunbar, Carlton 'Carly' Barrett
Bass: Robbie Shakespeare, George 'Fully' Fullwood, Earl 'Bagga' Walker
Guitar: Earl 'Chinna' Smith, Tony Chin, Jerome 'Jah Jerry' Haynes
Keyboards: Winston Wright, Robbie Lyn, Ossie Hibbert, Keith Sterling, Bernard 'Touter' Harvey
Horns: Tommy McCook, Lennox Brown, Bobby Ellis, Val Bennett, Herman Marquis, Vin Gordon
Flute: Tommy McCook
Percussion: Noel 'Scully' Simms, 'Bongo' Herman Davis

Photography: Adrian Boot
Artwork: Teflon aka John Sims
Tape Transfers: Newton Williams and Diggory Kenrick
Mastering: Dave Blackman at Hiltongrove
Sound Restoration: Andy Le Vien
Sleeve Notes: Bunny Lee and Diggory Kenrick
Special thanks to Bunny 'Striker' Lee, 'Little Striker' Lee, Chris Flanagan
Album Co-ordination: Pete Holdworth

となっています。

プロデュース(とライセンス)はBunny
'Striker' Leeで、レコーディングは
King Tubby'sとRandy's Studio 17、
Harry J's、Dynamic Sounds、Treasure
Isle、Channel 1 Studiosなどのスタジオ
で行われ、エンジニアはKing Tubbyや
Philip Smart、Pat Kelly、Prince Jammy、
Sylvan Morris、Errol Thompson、
Sid Bucknor、Carlton Lee、Stanley
'Barnabas' Bryan、Ernest Hoo Kimなどが
担当しています。

バックはこの時代にBunny Leeのハウス・
バンドとして活躍したThe Aggrovatorsと
思われ、ドラムにCarlton 'Santa' Davis
とLowell 'Sly' Dunbar、Carlton 'Carly'
Barrett、ベースにRobbie Shakespeareと
George 'Fully' Fullwood、Earl 'Bagga'
Walker、ギターにEarl 'Chinna' Smithと
Tony Chin、Jerome 'Jah Jerry' Haynes、
キーボードにWinston WrightとRobbie
Lyn、Ossie Hibbert、Keith Sterling、
Bernard 'Touter' Harvey、ホーン陣に
Tommy McCookとLennox Brown、Bobby
Ellis、Val Bennett、Herman Marquis、
Vin Gordon、フルートにTommy McCook、
パーカッションにNoel 'Scully' Simms
と'Bongo' Herman Davisなどが参加して
います。

やたらとスタジオやエンジニア、参加した
ミュージシャンが多いのは、今回の
アルバムが一度の録音ではなく、色々な
音源を集めたコンピュレーションの為だと
思われます。

また当時のバンドはその時に集まれる
スタジオ・ミュージシャンを集めた、
メンバーが固定していない
プラスティック・バンドの形態が
ジャマイカでは一般的でした。
バンド名はプロデューサーやレーベルの
名前で変わっているようです。
Sly & RobbieやEarl 'Chinna' Smithなど
は当時の多くのバンドに参加しています
が、例えばBunny Leeのバンドの時は
The Aggrovators、Channnel Oneの録音の
時にはThe Revolutionariesと名乗る
など、オーナーによってバンド名を使い
分けていたようです。
またサウンドもThe Aggrovatorsの時は
フライング・シンバル、
The Revolutionariesの時はミリタント・
ビートにするなど、オーナーの要望に
よってビートを変えていたりします。

写真はAdrian Boot、ジャケット・
デザインはTeflon(別名:John Sims)が
担当しています。
表ジャケは8ページの小冊子となって
いて、そこには英文の解説文と参加
メンバーやレコーディングの記述があり
ます。
また今回購入したのは日本語盤で、日本語
に訳された3つ折りの解説文が付いていま
した。

「Tape Transfers(テープ転写)」は
Newton WilliamsとDiggory Kenrickが
担当しています。

マスターはHiltongroveのDave Blackman
となっています。

「Sound Restoration(音の復元)」は
Andy Le Vienとなっています。
スリーヴ・ノートはBunny LeeとDiggory
Kenrick。

「Special thanks」としてBunny
'Striker' Leeと'Little Striker' Lee、
Chris Flanaganの名前があります。

アルバムのコーディネーションは
Pressure SoundsのPete Holdworthが担当
しています。

when_jah_shall_come_03a
裏ジャケ

さて今回のアルバムですが、巷に溢れて
いる「Bunny Lee音源」のアルバムと
思われがちですが、そこはレゲエ・
リイシュー・レーベルとして名を馳せた
Pressure Soundsらしい丁寧な「発掘
仕事」が際立つアルバムで、内容がとても
素晴らしく、ルーツ好きにとっては聴き
逃せないアルバムとなっています。

やはり今回のアルバムでは、90年代から
レゲエ・リイシュー・レーベルとして活動
して来た、Pressure Soundsの丁寧な仕事
ぶりが際立ちます。
アルバムに収められた21曲中12曲が
未発表音源のようですが、山のようにある
「Bunny Lee音源」の中から1曲1曲を
丁寧に調べ上げ、その中からこれは!と
思う音源を選び抜いた、苦労の跡がうかが
える音源なんですね。
表ジャケの裏面には帽子を顔に被り寝そべ
る男性の写真がありますが、おそらく音源
がしまわれた部屋に何日も泊まりこんで、
ひとつひとつの音源を細かくチェックして
行ったんだと思います。

when_jah_shall_come_04a
表ジャケ小冊子裏面

そうした努力をして「発掘」した音源の
素晴らしさは、やはり筆舌に尽くし難い
ものがあります。
90年代にはこのPressure Soundsの他
にもBlood & FireやMakasoundなどの
リイシュー・レーベルが誕生しましたが、
その中でこのPressure Soundsが生き残っ
たのは、過度に趣味に走らず、的確で
地味な音源の「発掘」の努力をを続けて
行った結果だと思われます。
その微妙なバランス感覚を保ち、地道な
努力を続ける事はなかなか容易ではあり
ません。

その信用が今日までこのレーベルが続い
てきた秘密なのかもしれません。
このレーベルのアルバムは一見地味に
見えても聴いてみるといくつもの発見が
あったりして、いかに選び抜いた音源で
あるかがすぐに解るんですね。
だからこのPressure Soundsの音源は、
意識して買うようにしています。

ちなみにPressure Soundsのアルバムを
買う際には、なるべく日本語訳の解説文の
付いた、日本盤を買うようにしています。
このPressure Soundsの解説文は、この
アルバム(あるいは曲)が誕生した背景
などがインタビューなどを交えてどれも
丁寧な文章で書かれていて、とても面白
いんですね。
このあたりの取材力も、このレーベルの
質の高さがよく解ります。

最近はラスタ・リヴァイヴァル・ムーヴ
メントなど70年代当時のレゲエを再現
するような動きもありますが、もしか
すると90年代頃から登場したこうした
リイシュー・レーベルの影響があるの
ではないか?と、個人的には密かに思っ
ています。

ちょっと話が永くなりましたが、多くの
ネットの販売サイトには、「提供元資料」
として次のような文章が書かれています。

「ジャマイカ音楽史を揺るがす衝撃の発掘
音源多数収録!
<Pressure Sounds>によるBunny Lee音源
コンピ!
幻の音源「Jamaican Fruit of African
Roots」収録!

貴重で上質なレゲエ/ダブ音源のアーカイ
ヴァルなリイシューで知られる名門
<Pressure Sounds>から、ジャマイカ
音楽史を揺るがす驚きの発掘音源を多数
収録した究極のBunny Lee 音源のコンピが
登場!
先日公開された興味深いドキュメンタリー
映画『Shella Record: A Reggae Mystery』
の題材となった幻の楽曲「Jamaican
Fruit of African Roots」を初収録。
Lennox BrownとSheila Rickards による
この音源はつい先日発見されたばかり。
そして、Ronnie Davisが感情豊かに歌う
Johnny Clarkeの名曲「Every Knee Shall
Bow」、Horace Andyの名曲「Better
Collie」をJohnny Clarkeが歌い、更に
Johnny ClarkeとHorace Andyは
「No Man Is An Island」でともに
ボーカルを務めている。美しい構成の哀歌
「Life Of My Own」のシンガーの名は
クレジットにThe Raverと記載されている
が正体は不明等々…、敏腕プロデューサー
Bunny Leeの驚きの初蔵出し音源が多数
収録!
「War Zone」と「Keep On Running」は、
King Tubbyによる強烈なダブミックスで
あり、Cornell Campbellの2枚の刺激的な
ダブプレート音源も収録されている。
これらの音源には、Bunny LeeとKing
Tubbyという当時のジャマイカの音楽
シーンを支えた2人の巨人による強固な
協力関係が凝縮されている。」

ちょっと長い説明文が書かれていますが、
今回のアルバムにはルーツ・レゲエ・
ファンなら興味深い曲が、目一杯に詰め
込まれています。

まずは今回の目玉曲として紹介されている
4曲目のLennox Brown & Shelia Rickards
の「Jamaican Fruit Of African Roots」
から紹介します。
この曲は「先日公開された興味深い
ドキュメンタリー映画『Shella Record:
A Reggae Mystery』の題材となった幻の
楽曲」とありますが、ネットのYouTubeを
観るとこの映画の紹介と思われる映像を
見つけました。

"Shella Record - A Reggae Mystery" Trailer


FERNTV interview with Chris Flanagan @HOT DOCS Press Conference 2019


映像観る限りではこの映画を撮ったと思わ
れるChris Flanaganという男性が、
レコードの山からこの楽曲を見つけて、
Shella Record(Shelia Rickardsの別名の
ようです)という女性を探して、Bunny
Leeをはじめとする当時の音楽関係者に
インタビューをするという内容のよう
です。

今回ネットのDiscogsでこのShelia
Rickardsの事を調べてみましたが、その
写真を見るとちょっとコケティッシュな
美人なんですね。
レコードの履歴はシングル2枚と少なく、
その1枚が今回の「Jamaican Fruit Of
African Roots」(2013年)なんです
ね。
またShella Record名でカナダのMonica's
Recordsというレーベルから1976年に
リリースされたコンピュレーション・
アルバム「War Zone」に、「Roots
Jamaica」と「Roots Jamaica
Instrumental」の2曲が収められていま
す。
(ちなみにタイトル曲は、今回のアルバム
の8曲目に収められているJohn Forbesの
曲です。)
ネットのYouTubeにある、このShella
Record名の楽曲「Roots Jamaica」を聴い
てみましたが、「Jamaican Fruit Of
African Roots」と同じ楽曲のようでし
た。
もう1曲は「Instrumental」と付いている
ので、この曲のダブ(ヴァージョン)の
ようです。

Shella Record - Roots Jamaica - Reggae


ちなみに彼女はLennie Hibbertのグループ
The Lennie Hibbert Comboにもヴォーカル
として参加していた事があるようです。
The Lennie Hibbert Comboは、アルファ・
ボーイズ・スクールで多くのミュージ
シャンを育てたLennie Hibbertのジャズ・
グループのようです。
このグループは61年に「Moonlight
Party」というアルバムを残しています
が、その時代から彼女も活躍していたと
なると、かなりの経歴の持ち主という事に
なりそうです。

Lennie Hibbert Combo feat. Sheila Rickards "Mack The Knife"


lennie_hibbert_03a
The Lennie Hibbert Combo ‎– Moonlight Party (1961)

話を戻しますが、この「Jamaican Fruit
Of African Roots」という楽曲はリリース
は2013年と、だいぶ後になっての
リリースですが、作られたのはおそらく
70年代のルーツ期ではないかと思われ
ます。
Bunny Leeのバック・バンド
The Aggrovatorsのフライング・シンバル
の演奏をバックに、Lennox Brownの心地
良いサックスと、Shelia Rickardsの
ジャズ・ヴォーカリストらしいJazzyな
ヴォーカルがとても魅力的な楽曲です。
一聴の価値のある目玉曲だと思います。

他の注目曲としては2曲目のJohnny
Clarkeの未発表曲「No Babylon Shall
Escape In This Time」は、Earl Zeroが
作曲した彼のヒット曲「None Shall
Escape The Judgement」の別ヴァージョン
です。
日本語の解説文によると「Johnny Clarke
と'Bongo' HermanがJohnnyの『None Shall
Escape The Judgement』のオリジナル
バージョンに重ねてレコーディングした
楽曲」なんだとか。
Johnny Clarkeのヴォーカルがちょっと
変わっているなとは思ったのですが、
'Bongo' Hermanのパーカッションで、
よりディープ感が増した印象です。

JOHNNY CLARKE - None Shall Escape The Judgement + King Tubby Version - JA 7"


「None Shall Escape The Judgement」は
The Aggrovatorsの得意とした
フライング・シンバルというビートの
代表曲で、ルーツが好きな人なら聴き逃す
事の出来ない曲です。
私もこの「None Shall Escape…」を聴い
てからJohnny Clarkeにハマって、彼の
アルバムを買い漁った事があります。
「レゲエの沼」にハマる曲なので、注意
して聴いてください(笑)。

3曲目Jah Smileの「Ethiopian Rock」も
とても興味深い曲です。
この曲はまだシンガーとして人気が出る前
のBarry Brownが、ディージェイの
Jah Smileとしてリリースした唯一の曲
なんですね。
The Aggrovatorsのホーンを交えた重量感
のある演奏に、この時代のディージェイ
らしいストイックなトースティングを聴か
せています。

ちなみに付いていた日本語の解説文では
Bunny Leeがディージェイからヴォーカ
リストに転向するように勧めたんだとか。
それであのBarry Brownが誕生したのかも
しれません。

そして5曲目Ronnie Davisの「Every
Knee Shall Bow」は未発表曲で、あの
Johnny Clarkeの代表曲のカヴァーです。
おそらくバックはほぼ同じですが、
Johnny Clarkeとのヴォーカルの違いが
面白いところ。
ガシっとしっかりと歌い込んでいて、
なかなか良いと思います。

10曲目The Raverという謎のアーティスト
の曲「Life Of My Own」ですが、この曲は
テスト・プレートやナンバーの打たれた
Limited Editionの段階では、Tinga
Stewartの「Can't Be A Hypocrite」と
いう曲になっていました。
ネットのYouTubeでこの曲の投稿を聴いて
みたのですが、今回のThe Raverの曲
「Life Of My Own」と同じ曲のようです。

Tinga Stewart - Can't be a hypocrite [Me Gusto]


どうしてTinga Stewartの「Can't Be A
Hypocrite」が、The Raverの曲「Life
Of My Own」になったのか?その理由は
不明です。

ちなみにTinga Stewartの「Can't Be A
Hypocrite」という曲は2種類あり、今回
のアルバムに収められているのは、制作年
は「Unknown(不詳)」となっていて解り
ませんが、ジャマイカのMe Gustoという
レーベルからシングル・リリースされた曲
のようです。
もうひとつ81年のファースト・アルバム
「I Feel The Music」に収められた同名曲
がありますが、バックのサウンドが多少
違うようです。

この曲の日本語の解説文には「Bunnyや他
のプロたちの耳をもってしても誰の歌声
なのか判明できなかった」と書かれて
いて、そして「Bunnyの提案により」
クレジット名がThe Raverとと書かれて
いるのですが本当でしょうか?
もしそうだとするとテスト・プレートや
Limited Editionの段階でTinga Stewart
の「Can't Be A Hypocrite」と書かれて
いた事と、整合性が取れないんですね。
とにかく何らかの理由で、The Raverの
「Life Of My Own」になったようです。

他に12曲目Cornell Campbellの「Keep
On Running」は、あのBob Marleyの名曲
「Keep On Moving」のカヴァーです。

Bob Marley - Keep On Moving


また上にも書かれていますが、16曲目
Johnny Clarke & Horace Andyの
「No Man Is An Island」は、言わずと
知れたDennis Brownの名曲のカヴァーで、
18曲目Johnny Clarkeの「Better
Collie」もHorace Andyの代表曲の
カヴァーです。
こうした未発表曲が楽しめるのも、こう
したコンピュレーションの楽しみではない
かと思います。

Dennis Brown - No Man Is An Island


Horace Andy - Better Collie


また音楽とは直接関係のない話ですが、
15曲目にTommy McCookの「Joe Frazier」
という楽曲がありますが、これはボクシン
グのヘヴィー級の世界チャンピオンだった
ジョー・フレイジャーをタイトルにした
ものだと思います。
彼は71年3月8日に当時無敗だった
モハメド・アリと対戦し、15回判定勝ち
で2度目の王座防衛に成功した事で知られ
ています。
このヘヴィー級対決は当時の日本でも大変
な盛り上がりでしたが、ジャマイカでも
大人気の対決だったんですね。

ジョー・フレージャー - Wikipedia

バックのThe Aggrovatorsの演奏もとても
素晴らしい出来です。
今回のアルバムでよく使われているレゲエ
のビートは、「フライング・シンバル」
です。
これはドラマーのCarlton 'Santa' Davis
が開発したドラム奏法で、ネットでこの
奏法について書かれているページを見る
と、「ワンドロップのドラムに、通常は
ギターやキーボードが強調する2拍目、
4拍目をハイハットのオープンショットに
よって強調する奏法」なんだそうです。
74年から75年ぐらいまで流行した奏法
で、おもにこのThe Aggrovatorsがよく
演奏している、独特のシャリシャリとした
音が特徴的な、このバンドの専売特許の
ような奏法なんですね。

reggaeのドラミング - ドラム講師のつぶやき

今回のアルバムではそのThe Aggrovators
の質の高い演奏が楽しめるのも大きな魅力
です。

こうした優れたバック陣と、King Tubby's
のような優れたミックス・スタジオが
揃っていた事、それがこの70年代の
ルーツ・レゲエの時代に、Bunny Leeの
ようなフリーのプロデュサーでも自由に
仕事が出来て、アルバムを量産出来た秘密
です。

とりあえず思いつくままに注目曲などを
書きましたが、全ての曲が素晴らしく、
このPressure Soundsというレーベルの
情熱と丁寧な仕事が際立つアルバムと
なっています。

1曲目はTommy McCookの「Tommy's
Vibes」です。
セッションらしい会話から演奏が始まり
ますが、一度ブレイクが入ります。
心地良いフライング・シンバルの
ドラミングに、Tommy McCookと思われる
フート、ギターとホーン・セクションの
奏でるメロディ…。

2曲目はJohnny Clarkeの「No Babylon
Shall Escape In This Time」です。
Johnny Clarkeのアカペラのハミング
から、'Bongo' Hermanの心地良いパー
カッション、シャリとしたフライング・
シンバル、Johnny Clarkeのヴォーカルが
イイ感じ。
オリジナルと較べるとよりナイヤビンギ感
が増した印象です。

No Babylon Shall Escape In This Time


3曲目はJah Smileの「Ethiopian Rock」
です。
書いたようにシンガーのBarry Brownの
トースティングです。
エコーのかかった口上から、華やかな
ホーン・セクションにドスの効いたベース
とギターのメロディ、Jah Smileのダブ
ワイズの入った、滲んで行くような
ルーディーなトースティングがイイ感じ。

Jah Smile " Ethiopian Rock"


4曲目はLennox Brown & Shelia Rickards
の「Jamaican Fruit Of African Roots」
です。
セッションらしい会話から、ホーン・
セクションの壮大なオープニングに、すぐ
に入って来るLennox Brownのサックスの
メロディ、心地良いフライング・シンバル
のリズム、Shelia Rickardsの女性らしく
ありながらパワフルでJazzyなヴォーカル
がとても素晴らしい曲です。

Sheila Rickards ‎– Jamaican Fruit Of African Roots MRRH


5曲目はRonnie Davisの「Every Knee
Shall Bow」です。
心地良いドラミングに、ギターとキー
ボードを中心としたメロディ、伸びやかに
歌うRonnie Davisのヴォーカルがとても
魅力的。

Ronnie Davis - Every Knee Shall Bow


6曲目はCornell Campbellの「King
Tubby's VS Arrows Dubplate」です。
ギターとキーボードのちょっとダブワイズ
の入ったメロディに、Cornell Campbellの
ハイ・トーンなヴォーカルがイイ感じ。

7曲目はAl Campbellの「One Room
Shack」です。
ギターとキーボード、ベースのメロディ
に、伸びやかに歌うAl Campbellの
ヴォーカルがイイ感じ。

Al Campbell - One Room Shack


8曲目はJohn Forbesの「War Zone」
です。
こちらはダブワイズしたインスト曲
です。
爆音のようなエフェクト、刻むような
ギターのメロディ…。

John Forbes - War Zone [1976]


9曲目はLinval Thompsonの「Look How
Long Nyabinghi Calling You」です。
ギターとホーン・セクションを中心とした
フライング・シンバルのメロディに、頭
から高音全開のLinval Thompsonの味の
あるヴォーカルがイイ感じ。

Look How Long Nyabinghi Calling You - Linval Thompson


10曲目はThe Raverの「Life Of My
Own」です。
書いたようにTinga Stewartの楽曲と思わ
れます。
漂うようなキーボードと、味わいのある
ドラミング、伸びやかなThe Raverの寂寥
感のあるヴォーカルがイイ感じ。

The Raver - Life Of My Own (2020) [JACKPOT]


11曲目はThe Aggrovatorsの「Bell
Road Rock」です。
ギターを中心とした、ほぼインストに近い
ダブです。

12曲目はCornell Campbellの「Keep On
Running」です。
書いたようにBob Marleyの「Keep On
Moving」のカヴァーです。
リズミカルなフライング・シンバルの
ドラミングに、ホーンとギターのノリの
良いメロディ、Cornell Campbellの高音を
活かしたヴォーカルがイイ感じ。

Cornell Campbell I Gotta Keep On Running


13曲目はU-Royの「The Right To Live」
です。
12曲目Cornell Campbellの「Keep On
Running」のU-Royによるディージェイ・
ヴァージョンです。
心地良いフライング・シンバルと、ダブ
ワイズしたホーン、U-Royのウィキッドな
トースティングがイイ感じ。
時折入るCornell Campbellのヴォーカル
もグッド。

U Roy - The Right To Live


14曲目はAl Campbellの「Wicked A Go
Feel It」です。
ギターとキーボードのリズミカルな
メロディに、合間良く入るホーン・
セクション、伸びやかなAl Campbellの
ヴォーカルも爽やかで魅力的。

Al Campbell - Wicked A Go Feel It Now


15曲目はTommy McCookの
「Joe Frazier」です。
書いたようにタイトルは元ヘヴィー級
チャンピオンの名前です。
華やかなホーン・セクションを中心とした
メロディに、ミリタント・ビートの歯切れ
の良いドラミングのインスト曲です。
Tommy McCookのサックス・ソロがとても
良いです。

16曲目はJohnny Clarke & Horace Andy
の「No Man Is An Island」です。
書いたようにDennis Brownのカヴァー。
ギターを中心としたリズムカルナ楽曲に、
Johnny ClarkeとHorace Andyのソフトな
ヴォーカルがイイ感じ。
前半はJohnny Clarke、後半はHorace Andy
とヴォーカルが変わっているようです。

17曲目はLinval Thompsonの「Go Jah
Jah Pickney」です。
こちらはリズミカルなフライング・
シンバルのドラミングに、ギターを中心と
したメロディ、Linval Thompsonの
ちょっとかすれたヴォーカルがイイ感じ。

Go Jah Jah Pickney - Linval Thompson


18曲目はJohnny Clarkeの「Better
Collie」です。
書いたようにHorace Andyの同名曲の
カヴァーです。
フライング・シンバルの軽快なドラミング
に、ギターを中心としたメロディ、エコー
の効いたJohnny Clarkeのナイスな
ヴォーカル。

19曲目はOwen Grayの「It's Time For
Love」です。
この曲はLPにないCDボーナス・
トラックのようです。
フライング・シンバルの性急なドラミング
に、ギターのメロディに乗せたOwen Gray
のソウルフルなヴォーカルがイイ感じ。

Owen Gray - It's Time For Love


20曲目はBobby Ellis & Val Bennettの
「The Arabian Sound Of Reggae」です。
19曲目Owen Grayの「It's Time For
Love」のインスト・ヴァージョンです。
Bobby Ellisの華やかなトランペットと、
Val Bennettの味わいのあるサックスが、
フライング・シンバルのリズムに乗せて
火花を散らすインスト曲です。

BOBBY ELLIS - VAL BENNETT/ The ARABIAN SOUND OF REGGAE


21曲目はCornell Campbellの「Bunny
Lee & King Tubby's Dubplate Special」
です。
ギターとピアノ、キーボードを中心とした
メロディに、ワン・ドロップのドラミング
に乗せた、高音を活かしたCornell
Campbellのヴォーカルが魅力的。

Bunny Lee & King Tubby's Dubplate Special - Cornell Campbell


ざっと追いかけてきましたが、この70年
代のルーツ・レゲエの時代の「熱気」を
感じるアルバムで、そこがアルバムの最大
の魅力です。

この70年代のジャマイカには、世界に
発信出来るだけのスタジオ・ミュージ
シャンやミキサーが揃っており、
プロデュサーが一声かければいつでも
レコーディングが出来るだけの体制が
整っていたんですね。
それが小さな島国でありながら世界的な
音楽レゲエを生み出し、初めて第3世界の
音楽として認められたジャマイカという国
の秘密です。

今回のアルバムは半分以上が未発表音源
ですが、誕生から50年以上経つ音楽で
ありながら、いまだにこうした素晴らしい
音源が埋もれている…。
レゲエという音楽の奥深さには、あらため
て驚かされます。

機会があればぜひ聴いてみてください。


○アーティスト: Various
○アルバム: When Jah Shall Come
○レーベル: Pressure Sounds
○フォーマット: CD
○オリジナル・アルバム制作年: 2020

○Various「When Jah Shall Come」曲目
1. Tommy's Vibes - Tommy McCook
2. No Babylon Shall Escape In This Time - Johnny Clarke (previously unreleased)
3. Ethiopian Rock - Jah Smile
4. Jamaican Fruit Of African Roots - Lennox Brown & Shelia Rickards (previously unreleased)
5. Every Knee Shall Bow - Ronnie Davis (previously unreleased)
6. King Tubby's VS Arrows Dubplate - Cornell Campbell (previously unreleased)
7. One Room Shack - Al Campbell
8. War Zone - John Forbes
9. Look How Long Nyabinghi Calling You - Linval Thompson (previously unreleased)
10. Life Of My Own - The Raver (previously unreleased)
11. Bell Road Rock - The Aggrovators (previously unreleased)
12. Keep On Running - Cornell Campbell
13. The Right To Live - U-Roy
14. Wicked A Go Feel It - Al Campbell
15. Joe Frazier - Tommy McCook (previously unreleased)
16. No Man Is An Island - Johnny Clarke & Horace Andy (previously unreleased)
17. Go Jah Jah Pickney - Linval Thompson (previously unreleased)
18. Better Collie - Johnny Clarke (previously unreleased)
19. It's Time For Love - Owen Gray (CD bonus track)
20. The Arabian Sound Of Reggae - Bobby Ellis & Val Bennett
21. Bunny Lee & King Tubby's Dubplate Special - Cornell Campbell (previously unreleased)

●今までアップしたU-Roy関連の記事
〇U Roy & Friends「With A Flick Of My Musical Wrist: Jamaican Deejay Music 1970-1973」
〇U Roy「30 Massive Shots From Treasure Isle」
〇U Roy「Hold On Rasta」
〇U Roy「I Am The Originator」
〇U Roy「Jah Son Of Africa」
〇U Roy「Old School / New Rules」
〇U Roy「Rasta Ambassador」
〇U Roy「Smile A While」
〇U Roy「True Born African」
〇U Roy「Version Galore」
〇U-Roy「Dread In A Babylon」
〇Niney The Observer「Microphone Attack 1974-78」
●今までアップしたTommy McCook関連の記事
〇Tommy McCook & The Agrovators「King Tubby Meets The Agrovators At Dub Station」
〇Tommy McCook & The Super Sonic「Top Secret」
〇Tommy McCook and The Agrovators「Cookin'」
〇Tommy McCook「Greatest Hits Of The Skatalites Featuring Tommy McCook」
〇Tommy McCook「Real Cool: The Jamaican King Of The Saxophone '66-'77」
〇Tommy McCook「Reggae In Jazz」
〇Tommy McCook「The Sannic Sounds Of Tommy McCook」
●今までアップしたJohnny Clarke関連の記事
〇Johnny Clarke「A Ruffer Version: Johnny Clarke At King Tubby's 1974-78」
〇Johnny Clarke「Authorised Rockers」
〇Johnny Clarke「Don't Trouble Trouble」
〇Johnny Clarke「Jah Jah We Pray」
〇Johnny Clarke「Originally Mr. Clarke」
〇Johnny Clarke「Satisfaction」
〇Johnny Clarke「Sings In Fine Style」
〇Various「Rubadub Revolution: Early Dancehall Productions From Bunny Lee」
●今までアップしたBarry Brown (Jah Smile)関連の記事
〇Barry Brown, Little John「Show-Down Vol. 1」
〇Barry Brown「Far East」
〇Barry Brown「I'm Not So Lucky」
〇Barry Brown「Let's Go To The Blues」
●今までアップしたRonnie Davis関連の記事
〇Ronnie Davis「Jamming In Dub」
●今までアップしたCornell Campbell関連の記事
〇Cornell Campbell「Fight Against Corruption」
〇Cornell Campbell「I Shall Not Remove 1975-80」
〇Cornell Campbell「My Destination」
〇Cornell Campbell「Sweet Baby」
〇Various「Rubadub Revolution: Early Dancehall Productions From Bunny Lee」 ●今までアップしたAl Campbell関連の記事
〇Al Campbell「Fence Too Tall」
〇Al Campbell「Gee Baby / No More Running」
〇Al Campbell「Rainy Days / Diamonds」
●今までアップしたLinval Thompson関連の記事
〇Linval Thompson (Scientist, Prince Jammie)「Dub Landing Vol.2」
〇Linval Thompson, King Tubbys「Linval Thompson Meets King Tubbys: "Ina Reggae Dub Style" "Dis A Yard Dub"」
〇Linval Thompson「Follow My Heart / I Love Jah」
〇Linval Thompson「I Love Marijuana」
〇Linval Thompson「Ride On Dreadlocks 1975-77」
〇Linval Thompson「Rocking Vibration / Love Is The Question」
〇Linval Thompson「Six Babylon」
●今までアップしたAggrovators関連の記事
〇Aggrovators, Revolutionaries「Guerilla Dub」
〇Aggrovators「Dubbing At King Tubby's」
〇Aggrovators「Kaya Dub」
〇Aggrovators「Rasta Dub '76」
〇Agrovators, Revolutionaries「Agrovators Meets The Revolutionaries At Channel 1 Studios」
〇Tommy McCook & The Agrovators「King Tubby Meets The Agrovators At Dub Station」
〇Tommy McCook and The Agrovators「Cookin'」
〇Various (The Aggrovators)「Jackpot Dub: Rare Dubs From Jackpot Records 1974-1976」
〇Bunny Lee & King Tubby Present Tommy McCook And The Aggravators「Brass Rockers」
〇King Tubby's (Prince Jammy) And The Agrovators, (Delroy Wilson)「Dubbing In The Back Yard / (Go Away Dream)」
〇Various「Rubadub Revolution: Early Dancehall Productions From Bunny Lee」
〇Professionals「Meet The Aggrovators At Joe Gibbs」
●今までアップしたHorace Andy関連の記事
〇Horace Andy, Naggo Morris, Wayne Jarrett「Horace Andy Meets Naggo Morris & Wayne Jarrett - Mini Showcase」
〇Horace Andy「Dance Hall Style」
〇Horace Andy「Get Wise」
〇Horace Andy「In The Light / In The Light Dub」
〇Horace Andy「Pure Ranking」
〇Horace Andy「Sings For You And I」
〇Horace Andy「Skylarking」
〇Horace Andy「You Are My Angel」
〇Horace Andy「Good Vibes」