2020_05_03_01a


一昨日5月2日(土)に、ネットのレゲエ
レコード・コムで注文したLP6枚が届き
ました。

●レゲエレコード・コムで注文したLP
○Earl Zero, Soul Syndicate「Only Jah Can Ease The Pressure」
○Don Carlos「Suffering」
○Johnny Osbourne「Nightfall」
○Dennis Brown「Words Of Wisdom」
○Ini Kamoze「Ini Kamoze」
○Sugar Minott「African Girl」

2020_05_03_02a


2020_05_03_03a


2020_05_03_04a


今回はすべてLP、それもルーツ・レゲエ
系のアルバムを中心に購入しました。
今は新型コロナで外出を自粛しないといけ
ない状況ですが、私がもし近いうちに死ん
でしまうとして、もっとも聴きたい音楽は
何か?と考えた時、やはり70年代の
ルーツから80年代前半のダンスホール
あたりの音楽かなと思いました。
実はネットのレゲエレコード・コムで、
前から買いたいなと思っていたアルバムが
何枚かあったんですね。
今回はそうしたアルバムをまとめて購入
しました。

Earl ZeroとSoul Syndicateのアルバム
は、前から手に入れたいと思っていた
アルバムのひとつです。
Earl ZeroはあのJohnny Clarkeが歌った
「None Shall Escape the Judgment」など
の楽曲で知られるアーティストです。

The Soul Syndicate with Earl Zero - None Shall Escape the Judgment


その全盛期の70年代後半から80年代
前半にアルバムは、今回の79年の
「Only Jah Can Ease The Pressure」と、
80年の「Vision Of Love」の2枚しか
残していませんが、少ないながらも人の
記憶に残る活躍をしているアーティスト
です。

earl_zero_01a
Earl Zero With The Soul Syndicate ‎– Visions Of Love (1980)

今回のアルバムは彼のファースト・
アルバムで、あのレゲエ本「Roots Rock
Reggae」にも紹介されたアルバムです。
ちょっとコアなアルバムなので、今回手に
入れそびれるとなかなかリイシューは難し
そうで、おそらく二度と聴く事が出来なさ
そうなアルバムでした。
このアルバムには彼のヒット曲の「None
Shall…」は入っていませんが、マイナー
なアーティストのPhillip Frazerが彼の
代表的なアルバム「Come Ethiopians」で
歌っていた「2000 Years」など、ちょっと
コアな楽曲が集められたアルバムとなって
います。

Earl Zero 2000 Years


Earl Zero - 1979 - In The Right Way - B2 - Black Rose


午前中に荷物が届いたのでさっそく開封
して聴いてみましたが、多少アルバムと
しては短めなものの、好曲が揃った好内容
のアルバムでした。

このEarl Zeroがなかなか良かったので、
ネットのDiscogsで調べてみたところ
シングルでしかリリースされていない曲も
何曲かあったので、ねっとのYouTubeで
検索するとそうしたシングル曲もけっこう
アップされていました。

EARL ZERO - Righteous Works [1975]


EARL ZERO - City Of The Weak Heart [1976]


これがけっこう良い曲が多いんですね。
今は自宅にこもる事を求められている時期
なので、こうした曲をMP3ファイルに変換
して、自作のルーツ・アルバムを作って
みるのも面白いかもしれない。

ちなみに彼のヒット曲「None Shall
Escape the Judgment」は、フライング・
シンバル(Carlton 'Santa' Davisが開発
したドラム奏法)の名曲として知られて
いる曲なんですね。

Don Carlosの「Suffering」もどうしても
手に入れたかったアルバムのひとつです。
まあ今回はレゲエレコード・コムでも在庫
が1枚ぐらいしかないだろうなという
アルバムを集中して選んだのですが、実際
に後で確認してみると、Sugar Minottの
アルバムを除いて「メーカー在庫切れ」か
「通常1-6週間以内に発送」という表記に
なっていました。
(実際に「通常1-6週間以内に発送」と
なっていても、実際には届かないアルバム
も多そうです。)

今ではこのレゲエレコード・コムでも、
80年代前半以前のアルバムはかなり手薄
になって来ているので、欲しいアルバムは
なるべく早く手に入れておいた方が良さ
そうです。
まあそうして少しでも買う人が増えると、
再発になるケースも多くなるでしょう
から。

話を戻しますが、この「Suffering」は
歌とダブが交互に収められた全12曲の、
ショーケース・スタイルのアルバムです。
Don Carlosというと有名になる前のBlack
Uhuruにも在籍した事で知られる人です
が、このアルバムは彼のファースト・
アルバムで、81年の作品のようです。

Don Carlos - Live In Harmony & Version 1981


Don Carlos - Gimme Gimme Your Love & Version


聴いてみた印象でも81年のアルバムです
が、かなりまだルーツ色の残ったアルバム
で、Don Carlosのアルバムの中でも特に
聴いておきたいアルバムのひとつではない
かと思います。
ちなみにこのアルバムのバックはLloyd
Parksが率いるWe The People Bandで、
ミックスはErrol Brownが担当しています。

Johnny Osbourneの「Nightfall」は81年
のアルバムです。
こちらも最近リイシューされていて、ぜひ
手に入れたいと思っていた1枚。
このJohnny Osbourneですがロックステディ
の時代は人気シンガーだったのに、ルーツ
の時代になる前にJackie Mottooなどと共
にカナダに移住してしまい、ようやく
ルーツ時代の後半の70年代後半に
ジャマイカに戻って来て、80年代の
ダンスホール・レゲエの時代に人気
シンガーとなったというちょっと変わった
経歴の持ち主なんですね。
この「Nightfall」はダンスホールの時代
に活躍を始めた頃の代表作の1枚で、あの
レゲエ本「Roots Rock Reggae」にも紹介
されたアルバムのひとつです。
プロデュースはLinval Thompsonで、
バックはRoots Radics、ミックスは
Scientistという、このアーリー・ダンス
ホールのアルバムでは鉄板ともいえる組み
合わせのアルバムです。
多くの人に聴いて欲しいアルバムのひとつ
ですね(笑)。

JOHNNY OSBOURNE - Nightfall [1981]


Reach The Top


Roots RadicsのStyle Scottのドスンと
落ちるワン・ドロップと、Scientistの
やり過ぎぐらいのミックスは、やはりこの
時代ならではの「宝物」ですね(笑)。
これだけスタイリッシュでカッコいい音楽
って、他ではなかなか無いんじゃないで
しょうか。

Dennis Brownの「Words Of Wisdom」は、
79年にリリースされた彼の代表作の1枚
で、彼Dennis BrownとJoe GibbsとErrol
Thompson(2人合わせて通称The Mighty
Two)の最高の作品のひとつともいえる
1枚です。
彼の代表曲の「Money In My Pocket」
や、表題曲の「Words Of Wisdom」、
「Should I」などの楽曲が収められた
彼のたくさんある作品の中でもぜひ聴いて
おくべきアルバムのひとつです。

Money In My Pocket - Dennis Brown (1978 version) (official audio)


Dennis Brown--Words of Wisdom


Should I- Dennis Brown


Dennis Brownという歌のウマさを超えて
親しみを感じるヴォーカリストと、
Errol Thompsonというどんな人でも音楽
好きにさせてしまう魔法のようなミキサー
の生み出した最高傑作ともいえる1曲が
「Money In My Pocket」です。
どんな憂鬱な気持ちの時でも、この曲を
聴くと心が一瞬晴れるんですね。

Ini Kamozeの「Ini Kamoze」は84年の
アルバムで、プロデュースはSly & Robbie
というアルバムです。
このアルバムに収めれた「World A Music」
という曲が、Bob Marleyの息子のひとり
Damian 'Jr. Gong' Marleyの大ヒット曲
「Welcome To Jamrock」の元歌だという事
で知られています。
そのせいか近年リイシューされているん
ですね。

実は私がこのアルバムに注目したのもつい
最近で、レゲエ本「Reggae Ambassadors」
のProtojeのインタビューで影響を受けた
アーティストとして彼Ini Kamozeと
Black Uhuruの名前を挙げていたからなん
ですね。
Damian 'Jr. Gong' Marleyもサンプリング
しているくらいだし、それ以来Ini Kamoze
というアーティストをずっと気にしていた
んですね。

Ini Kamoze - World A Music, 1983 (original version)


Hail mi idrin


このアルバムに関しては私もまだIni
Kamozeというアーティストについてよく
解っていないし、ハッキリ言って謎です。
ただわからないアーティストを聴く事で
少しずつ世界が広がって行く事もあるし、
そのあたりが楽しみでもあります。

Sugar Minottの「African Girl」は
80年のアルバムです。
プロデュースは Sugar Minott本人と
Casanova Ruddyが務めたアルバムで、
バックはBlack Roots Playersと
Gladiators Bandが担当しています。
80年代前半のSugar Minottの良い時期の
曲が聴けるアルバムで、内容はなかなか
良いと思います。

Sugar Minott African Girl (BRLP 3000) 1981


Sugar Minott - Ghetto Youths


正直に言うとこのアルバムはオマケで購入
したようなアルバムです。
レゲエレコード・コムではこのアルバム
には「(B-1後半で針飛び)」という注意書
が付いていてそのせいか価格も1199円
と比較的安価でした。
欲しいけれど針飛びが気になるという
アルバムだったんですね。
今回はダメ元も含めて購入したという次第
です。
気になったのですぐに聴いてみましたが、
実際に1回聴いた感じではそれほど気に
なる針飛びはありませんでした。
おそらくあったとしても針に百円玉を
おもりで貼り付ければ、解消するレベル
なんじゃないかと思います。

今回はこの6枚のアルバムを注文したの
ですが、他にオマケとしてRiddimという
雑誌を入れてくれていました。

2020_05_03_05a
Riddim

2020_05_03_06a
Riddim(中ページYellowman)

今回は石井志津夫さんの作った
ドキュメンタリー「Ruffn' Tuff」の写真
が掲載されていて、これがなかなか魅力的
でした。
U-RoyやPrince Buster、Alton Ellis、
Bob Andy、John Holt、Yellowman、
Gladstone Andersonなどのレゲエの歴史
を作ったレジェンド達のけっこう歳を
とった写真が掲載されて、これがすごく
魅力的でした。
個人的にはThe Skatalitesでトランペット
奏者として活躍したJohnny Mooreの写真が
お気に入り。
すごく痩せて偏屈そうな顔立ちの人だが、
何とも言えない存在感がある。

今回注文する際に「大変ですが頑張って
ください」とレゲエレコード・コムに
メッセージを書いたのだが、そうした事も
あってこの本をサービスに付けてくれたの
だろうか?
ちょっと嬉しかったです。

今は新型コロナの影響で、どの商売も
とても大変な時期だと思います。
どの人も暮らしが大変だとは思いますが、
こういう時期だからこそ出来ればレゲエを
販売しているサイトなどからレコードや
CDの1枚でも購入してあげて欲しいと
思います。
音楽文化を少しでも支える事が、自分達の
後の文化を豊かにすることに繋がるんです
ね。


正直なところ今から半年前ぐらいは、日本
が新型コロナ・ウイルスでここまでひどい
状態になるとは夢にも思いませんでした。
今は非常事態宣言が出ていて、それがさら
に5月いっぱいまで延長されるとは…。
こんな困難な状況に陥るとは、おそらく
誰も予想出来なかったのではないでしょう
か。

ここでは政治の事はあまり書くまいと
思っていましたが、今回のコロナに対する
政府の対応は後手後手でかなり酷いと思い
ます。
自粛を5月いっぱいまで延長するのも、
連休の前の先週の月曜日ぐらいに発表出来
なかったものか。
連休に入って6日まであと数日という
ところで発表されても、会社なども困る
だろうに…。
まさに国民の「民度頼り」で、ここまで
コロナが押さえられているのは国民の努力
のお陰でしょう。
ただ民度に頼るのも限度があります。
このままでは多くの人がちゃんとした医療
を受けられないままに死んでしまいます。
「決められない政治」ではなく、指導力を
持った「決められる政治」を。


緊急事態宣言が出て以降、私自身も
なるべく不要な外出を控えています。
買い物などに出掛ける事もありますが、
やはり店員の方などもピリピリしている
感じです。
前にある食品ストアでカゴをちょっと早く
置いたら、えらく怒られた事がありまし
た。
すぐに謝ったのですがクドクドと文句を
言われて、まるでワザと喧嘩してお店を
辞めたいように見えました。
コロナのリスクがある今はレジ打ちなども
リスクがある仕事で、あまりやりたくない
という気持ちは理解できます。
実際にコロナかなと思っても検査もして
もらえない、今の日本の体制に多くの人は
不満を持っています。
韓国のようにすぐに検査が出来れば、今の
ように誰がコロナになっているか解らない
でおびえるという事も無くなると思うのだ
けれど…。
今回のコロナとい病は、残念ながら日本が
韓国や中国よりも「医療後進国」であると
いう事実を証明してしまいました。
今の日本でコロナにかかれば「上級国民」
でもない限りまともな医療も受けられず
放置されたまま死ぬかもしれない、そう
いう「見えない恐怖」にさらされながら、
今の私達は生きています。

この状況はいつまで続くのかも解らない。
おそらく夏頃までは間違いなく続くで
しょう。
下手をすれば1年か2年、ワクチンが出来
るまではこの状態が続くのでしょう。
そして多くの人が治療をまったく受けられ
ないまま、死んでいくのかもしれない。
そして救済が無ければ多くの企業が大
ダメージを受け、つぶれて行くので
しょう。
残念ながら今の私達に見える現実には、
まったく楽観出来る要素はありません。

ただそれでも頑張ってくれている人達が
居ます。
医療従事者の方、運送業の人、そして
レジ打ちのおばさんまで…。
そういう人達が居てくれる事が私達の
「希望」です。
そういう人達に感謝を。

上にも書きましたが、出来れば少しでも
ネットなどでレゲエのアルバムなどを購入
してあげてください。
そうして購入する事が自分達が愛する音楽
や文化を守る事に繋がると思うのです。
今は辛い時期ですが私達のちょっとした
思いが世界を変える、その事を信じて…。

ではこの辺で。