今回はKing JammyとDennis Brown、
Various(オムニバス)のアルバム

king_jammy_18a

「King Jammy Presents Dennis Brown:
Tracks Of Life」です。

King Jammy(本名:Lloyd James)は
レゲエの歴史の中でKing Tubbyと並ぶ
もっとも偉大なプロデューサーであり、
ミキサーでもある人です。

当初はPrince Jammyと名乗り、70年代
からダブ・マスターとして活躍していた
King TubbyのスタジオKing Tubby'sで
ミキサーとして多くの曲やダブのミックス
を手掛け、Scientistと並んでダブの
ミキサーとして高い評価を受けていまし
た。
その後80年代に入ると独立し、自らの
レーベルJammysで多くのダンスホール・
レゲエを手掛けるようになります。
天気になったのは80年代半ばで、
Wayne Smithのヒット曲「Under Me Sleng
Teng」で、レゲエ史上初のデジタル・
レゲエのヒット曲を生み出します。
それを機にPrince JammyからKing Jammyに
改名し、ジャマイカにコンピューターを
使ったデジタル・レゲエの大旋風、通称
「コンピューター・ライズド」を起こした
のが、このKing Jammyという人です。
この後ジャマイカでは奏者による生演奏
から、デジタル機材による音楽作りが
主流となって行くんですね。
King Jammyはその後も王者として君臨し、
ジャマイカの音楽界で今も多くの音楽を
作り続けています。

ネットのDiscogsによると、Prince Jammy
として共演盤を含めて11枚ぐらいの
アルバムと、11枚ぐらいのシングル盤、
King Jammyとして共演盤を含めて9枚
ぐらいのアルバムと、7枚ぐらいの
シングル盤、その他にも多くのコンピュ
レーション・アルバムや多くの歌手や
グループのプロデュース作品などを残して
いるのが、このKing Jammyという人です。

King Jammy (キング・ジャミー)

Prince Jammy (プリンス・ジャミー)

Dennis Brown(本名:Dennis Emmanuel
Brown)は70年代のルーツ・レゲエの
時代から活躍した名シンガーです。

Studio Oneからアルバム・デビューした
彼はその後も活躍を続け、その後も
Joe GibbsやWinston 'Niney' Holnessと
いったプロデューサーの元に素晴らしい
アルバムを残しています。
彼の最大のヒット曲は「Money In My
Pocket」で、全英チャート14位を記録し
ています。
そうした世界的な活躍をしたDennis Brown
ですが、1999年に亡くなっています。

ネットのDiscogsによると、共演盤を含め
て88枚ぐらいのアルバムと、789枚
ぐらいのシングル盤を残しています。

アーティスト特集 Dennis Brown (デニス・ブラウン)

Various Artist(オムニバスに収められた
アーティスト)の中から目ぼしいシンガー
を紹介しておきます。

Damian 'Jr.Gong' Marley(本名:Damian
Robert Nesta Marley)は、Bob Marleyの
数多く居る息子の中で、もっとも成功した
ディージェイです。

90年代の後半ぐらいからディージェイと
して活躍を始めた彼は、Bob Marleyの息子
という事もあってたちまち頭角を現し、
人気のディージェイとして活躍します。
2005年に発表したサード・アルバム
「Welcome To Jamrock」は、レゲエの
アルバムとして好評価を受け、ひとりの
魅力的なアーティストとしての人気を獲得
します。
その後も多くのアーティストとのコラボ
レーションや、2017年のアルバム
「Stony Hill」のリリースなど、レゲエの
最前線で活躍し続けているのが、この
Damian 'Jr.Gong' Marleyという人です。

ダミアン・マーリー - Wikipedia

Protoje(本名:Oje Ollivierre)は
2011年頃から活躍するシング・
ジェイ・スタイルのディージェイです。
この10年代頃から盛んになったラスタ・
リヴァイヴァル・ムーヴメントの中心人物
のひとりと目されるアーティストで、
ChronixxやJesse Royalなどの共演も多い
人として知られています。

2011年に「7 Year Itch」、2013年
に「The 8 Year Affair」、2015年に
今回の「Ancient Future」、2018年に
「A Matter Of Time」と、コンスタントに
4枚のアルバムをリリースしているほか、
2016年に5曲入りのデジタル・データ
のミニ・アルバム「Royalty Free」と、
19枚ぐらいのシングル曲をリリースして
います。

Protoje - Wikipedia

Dre Island(本名:Andre Johnson)は
1988年5月2日にジャマイカのキング
ストンで生まれたシンガーです。
残念ながら彼個人のアルバムのリリースは
ありませんが、YouTube上にアップした
Popcaanとの共演曲「We Pray」などで知ら
れるアーティストです。
また2010年代から起ったラスタ・
リヴァイヴァル・ムーヴメント系の
アーティストの楽曲のヴィデオなどにも
よく出演しています。

ネットのDiscogsによると、9枚ぐらいの
シングル盤をリリースしています。

Alborosie(本名:Alberto D'Ascola)は
イタリア・シチリア等出身のシンガーで
あり、プロデューサーである人です。
もともとはイタリアでレゲエ・バンド
Reggae National Ticketsの一員として
活躍していた彼ですが、その情熱から
ジャマイカに移住することを決意し、
すべてを捨ててジャマイカでシンガーや
プロデューサーとして活動を始めるんです
ね。
その努力がジャマイカの人々にも認め
られ、彼はジャマイカでも人気シンガー、
プロデューサーとして今も精力的に活動を
続けています。

ネットのDiscogsによると、14枚ぐらい
のアルバムと、56枚ぐらいのシングル盤
をリリースしているのが、このAlborosie
という人です。

アーティスト特集 Alborosie (アルボロジー)

Triston Palmer(Triston Palma)は
80年代のダンスホール・レゲエの時代に
活躍したシンガーです。
特に80年代前半の活躍は非常に顕著で、
Henry 'Junjo' LawesやJah Thomasといった
大物プロデューサーの元で、「Joker
Smoker」をはじめとする多くのヒット曲を
出して、このアーリー・ダンスホールの
時代に活躍しています。

ネットのDiscogsによると共演盤を含めて
22枚ぐらいのアルバムと、279枚
ぐらいのシングル盤をリリースしていま
す。

アーティスト特集 Triston Palmer (トリスタン・パーマー)

Jesse Royal(本名:Jesse David Leroi
Grey)は2010年代から盛んになった
ラスタ・リヴァイヴァル・ムーヴメントの
中心的なアーティストのひとりとして
知られているシンガーです。

ネットのDiscogsによると、2015年に
5曲入りのミニ・アルバム「Hope & Love」
をリリース、2017年にファースト・
アルバム「Lily Of Da Valley」をリリース
しているほか、13枚ぐらいのシングル盤
をリリースしています。

Jesse Royal (musician)

Josey Wales(本名:Joseph Sterling)は
80年代から活躍するダンスホール・
レゲエのディージェイです。
U Royのサウンド・システムKing Stur Guv
Hi Fi(キング・スター・ガフ・ハイ・
ファイ)で、盟友のCharlie Chaplinや
Brigadier Jerryなどと、当時流行り
始めたダンスホール・レゲエを盛り上げた
ディージェイのひとりとして知られていま
す。

ネットのDiscogsによると、共演盤を含めて
15枚ぐらいのアルバムと、169枚
ぐらいのシングル盤を残しています。

アーティスト特集 Josey Wales (ジョジー・ウェールズ)

Busy Signal(本名:Reanno Devon Gordon)
は、ジャマイカを代表するダンスホール・
シンガーのひとりです。
あまりに忙しすぎて携帯電話に出る暇も
ない事からBusy Signalと呼ばれた彼は、
2000年代からダンスホールの世界で
常に活躍を続け、あのMajor Lazerの楽曲
にゲストとして呼ばれるなど、世界を股に
かけて活躍するダンスホール・シンガーと
して知られています。

ネットのDiscogsによると、5枚ぐらいの
アルバムと、162枚ぐらいのシングル盤
をリリースしています。

アーティスト特集:Busy Signal(ビジー・シグナル)

今回のアルバムは2018年にUKの
Greensleeves Recordsからリリースされた
コンピュレーション・アルバムです。

King JammyがプロデュースしたDennis
Brownの生前に録音された楽曲に、
Damian MarleyやProtoje、Alborosieなど
の現在活躍するアーティスト達の
ヴォーカルを、King Jammyが組み合わせ
て再編集したアルバムで、現代にDennis
Brownの歌声を甦らせた企画ものの
アルバムです。

手に入れたのはGreensleeves Recordsから
リリースされたCD(新盤)でした。

ちなみに今回のアルバムはKing Jammyが
前にGreensleeves Recordsでプロデュース
したアーティストを、現代のアーティスト
を使って蘇らせるという企画ものの第2弾
のアルバムです。
その第1弾としてはKing Jammyが81年に
プロデュースしたBlack Uhuruのアルバム
「Black Sounds Of Freedom」を、現代の
アーティストに歌わせた「New Sounds Of
Freedom」というアルバムが2016年に
VP Recordsよりリリースされています。

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King Jammy ‎– New Sounds Of Freedom (2016)

全15曲で収録時間は55分18秒。

ミュージシャンについては以下の記述が
あります。

Produced by King Jammy
Recorded / Mixed at King Jammys Studios
Engineer: King Jammy
Assistant Engineers: Myrie Dread & Dre Swade

Musicians; Lowell 'Sly' Dunbar & Robbie Shakespeare /
Wycliffe 'Steely' Johnson & Cleveland 'Clevie' Browne /
High Times Band / Dean Fraser / Spider /
Sean 'Young Pow' Diedrick / Paul 'Wrong Move' Crossdale /
Guitar overdubs: Brandon the Messenjah
Background Vocals: Shereeda Sharpe

Mastered by Kevin Metcalfe at The Soundmasters. UK
Executive Producer: Christopher Chin for VP Records
A&R, Project Co-ordination: Chris O'Brien
Portrait Photography: Tim O'Sullivan
Additional Photography: Trevor Parsons
Design: Tony McDermott

となっています。

プロデュースとミックスはKing Jammyで、
レコーディングとミックスはKing Jammys
Studiosで行われ、エンジニアはKing
Jammyで、アシスタント・エンジニアは
Myrie DreadとDre Swadeとなっています。

ミュージシャンはLowell 'Sly' Dunbarと
Robbie Shakespeare(Sly & Robbie)、
Wycliffe 'Steely' JohnsonとCleveland
'Clevie' Browne(Steely & Clevie)、
High Times Band、サックス奏者のDean
Fraser、Spider、Sean 'Young Pow'
Diedrick、Paul 'Wrong Move' Crossdale
となっています。
これらのミュージシャンはDennis Brown
の生前に、原曲を録音した時のバック・
ミュージシャンと思われます。
そしてギターのオーヴァー・ダブが
Brandon the Messenjahで、バック・
コーラスがShereeda Sharpeとなって
います。
こちらは今回のアルバムの為の録音と思わ
れます。

エグゼクティブ・プロデューサーは
VP RecordsのChristopher Chin。

ジャケット・デザインはGreensleeves
Recordsのデザインを多く手掛けている
Tony McDermottが担当しています。
ジャケットは2つ折りの紙ジャケットで、
表ジャケの裏側に斜めにポケットがあり、
中にKing JammyとDennis Brownが肩を組ん
だ写真や、曲目やミュージシャンなどが
書かれた3つ折りのライナー・ノーツが
入っていました。

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裏ジャケ

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ライナー・ノーツ表紙

さて今回のアルバムですが、名シンガーの
Dennis Brownの歌唱が現代に蘇った、企画
ものとしてはなかなか面白いアルバムで、
内容は悪くないと思います。

やはり多くのレゲエ好きにとってDennis
Brownという人は、けっして忘れる事の
出来ない大切なシンガーなんだと思い
ます。
私が思い出せるレゲエ・シンガーの中で、
彼と比肩出来るほどのシンガーは他に
Gregory Isaacsぐらいではないかと思い
ます。
それほどレゲエという歴史の中で、彼は
飛び抜けた実績を残しているんですね。

今回のアルバムはそのDennis Brownの
King Jammyがプロデュースした楽曲に、
現代活躍するアーティストのヴォーカルを
オーヴァー・ダブして再編集したアルバム
です。
今のアーティストを使う事で今のリスナー
にDennis Brownというシンガーの魅力を
知ってもらおう、またDennis Brownを
知っている古いリスナーには今の新しい
シンガーを知ってもらおうという企画で、
なかなか面白い試みだと思います。

その親しみ易いヴォーカルで多くの
リスナーの心をつかんだDennis Brownです
が、彼の本当の凄さというのはちょっと
解りにくいところがあります。
もともとジャマイカのシンガーは歌の
ウマいシンガーが多いですが、早くから
天才シンガーと呼ばれ、先輩のDelroy
Wilsonからも目をかけられたDennis Brown
は本当に歌のウマいシンガーだったんです
ね。
彼の初期のアルバムは、これが本当に
10代の少年なのかと思うほど歌がうまい
です。
その後人気シンガーとして世界的に活躍
するようになるDennis Brownですが、
喉を傷めて声が出なくなるアクシデントが
あり、あまり喉を酷使しない歌唱法に変え
ているんですね。
彼のアルバムを聴くと若かった10代の頃
の方が歌のウマさを感じるのは、その為の
ようです。
ただその親しみのある歌唱法は奥深く、
ずっと落ちない人気で世界的に活躍し続け
たのが、このDennis Brownなんですね。

このアルバムではある意味今の歌手たちの
「引き立て役」に回っている印象もあり
ますが、それでもこのDennis Brownの歌声
が聴けるのは昔からのレゲエ・ファンには
嬉しいものです。
また多くのシンガーが彼へのリスペクトを
込めて、このアルバムに参加しているよう
に感じます。

このアルバムの元となったアルバムは、
ハッキリとは特定出来ませんでした。
ただ1曲目Damian Marleyとの共演曲
「Can't Keep」の原曲は「Can't Keep A
Good Man Down」である事、また裏
ジャケットなどに写っているDennis Brown
の特徴的な赤い縦縞のシャツなどから
見て、85年にGreensleeves Recordsから
リリースされたKing Jammyプロデュースの
アルバム「Slow Down」から多くの楽曲が
使用されているようです。
(残念ながら私は未聴です。)

1曲目はDamian Marleyとの共演曲
「Can't Keep」です。
書いたように原曲は「Can't Keep A Good
Man Down」です。
ギターとキーボード、ピアノのメロディ
に、伸びやかなDennis Brownのヴォーカル
と、合間良く入って来るDamian Marleyの
トースティングがイイ感じの曲です。

Can't Keep (feat. Damian Marley)


2曲目はProtojeとの共演曲「High Grade
Morning」です。
ギターとドスの効いたベース、キーボード
を中心としたユッタリとしたワン・
ドロップのメロディに、Protojeらしい
トースティングと、情感のあるDennis
Brownのヴォーカルという組み合わせ。

Dennis Brown (feat. Protoje) - High Grade Morning [2018]


Protojeは2010年代から起こった
ラスタ・リヴァイヴァル・ムーヴメントの
代表格ともいえるディージェイです。

3曲目はDre Islandとの共演曲「Gun
Town」です。
ホーン・セクションにピアノとギターの
メロディ、感情を乗せたDennis Brownの
ヴォーカルと、ちょっとドランキーな
Dre Islandのヴォーカルが良い味を出して
いる1曲です。

Gun Town (feat. Dre Island)


Dre Islandはラスタ・リヴァイヴァル・
ムーヴメントで登場して来たアーティスト
のひとりですが、彼の持つ不良性が良い
アクセントになっています。
リディムは「Stalag」か?
曲に80年代(特に前半)の空気感がある
のも魅力的。

リズム特集:Stalag(スタラグ)

4曲目はAgent Sascoとの共演曲
「Wash Dem Away」です。
ホーンとキーボードを中心としたちょっと
ファンキーなメロディに、Dennis Brownの
ソフトなヴォーカルに、Agent Sascoの
弾けたトースティングの組み合わせが
イイ感じ。

Dennis Brown & Assassin - Wash Dem Away


Agent Sasco(Assassinから改名)は
2000年代から活躍するダンスホール・
ディージェイです。

5曲目はAlborosieとの共演曲「Love
And Live」です。
リリカルなピアノに華やかなホーン・
セクション、ギターのメロディ、心地良い
ワン・ドロップのドラミング、感情を
うまく乗せたDennis Brownのヴォーカル
に、アクの強いAlborosieの野太いトース
ティング。

Alborosie • Love & Live (ft. Dennis Brown)


6曲目はDYCR & Triston Palmaとの共演曲
「Back To Africa」です。
優しい女性コーラスから、ノリの良い
ホーンとギターのメロディ、優しいDennis
Brownのヴォーカルに、ちょっとトボけた
印象の男性ヴォーカルと、Triston Palma
と思われる力強いヴォーカル…。

Dennis Brown - Back To Africa (feat. DYCR & Triston Palma) [2018]


7曲目はProjexxとの共演曲「Give Love
A Try」です。
デジタルなキーボードの明るいメロディ
に、Projexxと思われる軽めのトース
ティング、Dennis Brownのヴォーカル。

Give Love A Try (feat. Projexx)


8曲目はAza Lineageとの共演曲
「Real Love」です。
キーボードと刻むようなギターのメロディ
に、女性コーラスに乗せたDennis Brownの
情感のあるヴォーカル、Aza Lineageの
イイ感じのトースティング。

Real Love (feat. Aza Lineage)


Aza Lineageは2010年代半ば頃から
活躍を始めた、女性ディージェイです。
まだアルバムはありませんが、YouTubeに
いくつかの曲をアップしているほか、この
アルバムや「Yaad N Abraad Riddim」など
いくつかのコンピュレーション・アルバム
に曲が収録されています。

dre_islamd_01a
Various ‎– Yaad N Abraad Riddim (2018)

9曲目はRomain Virgoとの共演曲
「Run The Track」です。
キーボードとギターの明るいメロディに、
説得力のあるDennis Brownのヴォーカル
と、伸びやかなRomain Virgoのヴォーカル
との取り合わせが魅力的。

Run The Track (feat. Romain Virgo)


Romain VirgoはジャマイカのTVの
コンテストで優勝しデビューした、将来が
期待されるシンガーです。

10曲目はJesse Royalとの共演曲
「The Magic Touch」です。
オリジナルは「It's Magic」という曲の
ようです。
ホーンとギター、ベースを中心とした明る
いメロディに、伸びやかなDennis Brownの
ヴォーカルと、ラフで男臭いJesse Royal
のヴォーカルの取り合わせがイイ感じ。

The Magic Touch (feat. Jesse Royal)


Jesse Royalもラスタ・リヴァイヴァル・
ムーヴメントの中心人物のひとりと目され
るアーティストです。

11曲目は「You Satisfy My Soul」です。
この曲のみ共演曲ではなく、彼Dennis
Brownのみのオリジナルが収められて
います。
ギターと心地良いパーカッション、ソフト
で表情のあるDennis Brownのヴォーカルが
グッと来る曲です。

You Satisfy My Soul


12曲目はJosey Walesとの共演曲
「How Long」です。
明るいホーンとギターのメロディに、
Josey Walesの陽気なトースティング、
伸びやかなDennis Brownのヴォーカル
の取り合わせがすごく魅力的。

How Long (feat. Josey Wales)


Josey Walesは80年代から活躍する
名ディージェイです。

13曲目はBaby Gとの共演曲「Build A
Dream」です。
オリジナルは「Let's Build Our Dreams」。
モダンなサックスと、刻むようなギターの
ワン・ドロップに、女性コーラスに乗せた
Dennis Brownの伸びやかなヴォーカル、
Baby Gの味わいのあるトースティング。

Build A Dream (feat. Baby G)


14曲目はBusy Signalとの共演曲
「The Genie Rub A Dub」です。
明るいホーンとギターのメロディに、
伸びやかなDennis Brownのヴォーカル
に、タイミングよく絡んで来るBusy
Signalのシング・ジェイ。

The Genie Rub A Dub (feat. Busy Signal)


15曲目はDawn Penn & Bounty Killerと
の共演曲「Dancer Of The Night / No No
No (Medley)」です。
原曲はDawn Pennの名曲「No No No」
です。
華やかなホーンのオープニングから、
Dennis Brownの伸びやかなヴォーカルに
女性コーラス、Bounty Killerの男臭い
トースティングに、アダルトなDawn Penn
のヴォーカルが魅力的。
合間良く入って来るサックスは、やはり
Dean Frazerでしょうか?

Dancer Of The Night / No No No (Medley) (feat. Dawn Penn & Bounty Killer)


ざっと追いかけて来ましたが、Dennis
Brownという稀代のシンガーの魅力を
あらためて思い出させてくれるような
アルバムで、内容は悪くないと思います。
またDennis Brownと現代のシンガーの
魅力をうまく繫げた、King Jammyという
プロデューサーの手腕は、やはりとても
素晴らしいものがあります。

時代はけっして戻す事は出来ませんが、
長く続いている音楽には失われずに続いて
いる「魂」があるんですね。

機会があればぜひ聴いてみてください。


○アーティスト: King Jammy, Dennis Brown, Various
○アルバム: King Jammy Presents Dennis Brown: Tracks Of Life
○レーベル: Greensleeves Records
○フォーマット: CD
○オリジナル・アルバム制作年: 2018

○「King Jammy Presents Dennis Brown: Tracks Of Life」曲目
1. Can't Keep - feat. Damian Marley
2. High Grade Morning - feat. Protoje
3. Gun Town - feat. Dre Island
4. Wash Dem Away - feat. Agent Sasco
5. Love And Live - feat. Alborosie
6. Back To Africa - feat. DYCR, Triston Palma
7. Give Love A Try - feat. Projexx
8. Real Love - feat. Aza Lineage
9. Run The Track - feat. Romain Virgo
10. The Magic Touch - feat. Jesse Royal
11. You Satisfy My Soul
12. How Long - feat. Josey Wales
13. Build A Dream - feat. Baby G
14. The Genie Rub A Dub - feat. Busy Signal
15. Dancer Of The Night / No No No (Medley) - feat. Dawn Penn & Bounty Killer

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