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一昨日(2019年12月10日)は
久しぶりにレゲエのアルバムを探して、
渋谷→新宿と歩いて来ました。

まずは渋谷に行ってみました。
ここのところレゲエのCDやLPの出費は
なるべく抑えていたので、この街に来るの
は本当に久しぶりでした。
相変わらず渋谷の交差点あたりは、人で
溢れていました。

まずは渋谷のディスクユニオンレア・
グルーブ館へ行ってみました。
新盤ではRoots Radicsのアルバムを購入。
中古では前から欲しかったJoseph Cotton
のアルバムと、廉価だったBuju Bantonの
アルバムなどを購入しました。

●渋谷のディスクユニオンレア・グルーブ
館で買ったCD
○Roots Radics, General Echo「Junjo Presents: 12 Inches Of Dub / 12" Of Pleasure」
○Joseph Cotton「Dancehall Days 1976-1984」
○Buju Banton「Too Bad」
○Buju Banton「Friends For Life」
○Nattali Rize & Notis「New Era Frequency」

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Roots RadicsとGeneral Echoのアルバム
は1980年にリリースされたGeneral
Echoのアルバム「12" Of Pleasure」と
そのRoots Radicsによるダブ・アルバム
「12 Inches Of Dub」をCD2枚組セット
にしたアルバムです。
General Echoは早く亡くなってしまった為
に知名度は低いですが、初期のダンス
ホール・レゲエに多大な影響を与えた、
スラックネス(下ネタ)を得意とした
ディージェイなんですね。
そのGeneral Echoのアルバム「12" Of
Pleasure」と、Henry 'Junjo' Lawesが
プロデュースし、Roots Radicsが演奏を
し、Scientistがミックスしたダブ・
アルバム「12 Inches Of Dub」が一度に
聴けるのが今回のアルバムです。
このアルバムはアーリー・ダンスホール
好きなら、ぜひ押さえておきたい
アルバムなんですね。

Lorna She Love Young Boy Banana


General Echo - Old Man Love Young Gal Vegie


Young Banana Dub


Young Gal Dub


実はこのアルバムネットのタワーレコード
で「予約」となっている段階で注文したの
ですが、なぜか発売日を過ぎても
「未入荷」のままで、まだ手に入らなかっ
たアルバムなんですね。
(手に入ったので帰宅後にタワーレコード
の注文はキャンセルしました。)

今回の拾い物のひとつがJoseph Cottonの
アルバムです。
このJoseph Cottonという人ですが、
70年代中頃から80年代中頃までは
Jah Waltonという名前で活動していて、
80年代中ごろ以降からJoseph Cottonの
名前で活動しているディージェイなんです
ね。
今回のアルバムはタイトルが「Dancehall
Days 1976-1984」となっているように、
76年から84年までが集められている
ようですが、その時代はJah Walton名で
活動していた時代の音源のようです。
彼のルーツ期からアーリー・ダンスホール
期の活躍が解るアルバムで、ちょっと楽し
みな内容なんですね。
ちなみにこのアルバムはあのレゲエ本
「Roots Rock Reggae」にも紹介されてい
ます。

Joseph Cotton (Jah Walton) - Ali Baba DanceHall Days 1976-1984


My Best Girl part two - Joseph Cotton


Buju Bantonの2枚のアルバムは、彼の
作品の中で買いそびれていたものがたま
たま廉価で売られていたので…。
「Friends For Life」は2003年、
「Too Bad」は2006年の作品です。

Buju Banton "Too Bad"


Friends For Life - Buju Banton


Nattali Rizeは白人の女性レゲエ・
シンガーのようです。
このアルバムを買った理由は、単純に
Kabaka Pyramidがこのアルバムに参加して
いたからなんですね(笑)。

Nattali Rize & Notis feat. Kabaka Pyramid - Generations Will Rize [Official Video 2015]


Nattali Rize & Notis feat. Zuggu Dan - Rebel Love [Official Video 2015]


次に近くのBEAMSビルの4階にある
RECO fan渋谷BEAMS店に行ってみました。
こちらではSizzlaやBounty Killerなど
3点のCDを購入しました。

●RECO fan渋谷BEAMS店で購入したCD
○Sizzla「Black History」
○Bounty Killer「My Xperience」
○Mad Cobra「Hard To Wet, Easy To Dry」

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「Black History」はSizzlaの2001年
の作品です。
もう70枚ぐらいのアルバムをリリース
している彼ですが、このアルバムは
「Roots Rock Reggae」にも紹介された
アルバムのひとつで、けっこう廉価
(450円)で手に入ったので、拾い物
かもしれません。

Sizzla- Black History


Sizzla - No Pain


Bounty Killerの「My Xperience」は
1998年のアルバムです。
90年代からバッドマン・ディージェイと
して鳴らした彼ですが、今も活躍を続けて
いるのはやはり大したものです。
こちらも450円と値段はそこそこ。

Fed Up


Lord Is My Light and Salvation


Mad Cobraは90年代から2000年代に
活躍したディージェイ(?)のようです。
こちらも350円とけっこう廉価。

Mad Cobra - Flex (Official Video)


Mad Cobra - LEGACY (Official Video)


次に渋谷のタワーレコードへ行ってみま
した。
ここではVP Recordsから最近リリース
された「Strictly The Best Vol.60」を
購入しました。

●渋谷のタワーレコードで買ったCD
○Various「Strictly The Best Vol.60」

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このアルバム、ネットのタワーレコード
では「お取り寄せ」になっていて、買える
かちょっと不安な状態です。
おそらく店舗ではあるんじゃないかと
思ったら、案の定ありました。
VP Recordsからずっとリリースされている
「Strictly The Best」シリーズですが、
その年に流行った曲を聴くには案外便利
です。
しかも今回の「Vol.60」はCD2枚組が
2000円ちょっと(税抜き1990円)
とけっこうお買い得です。
しかもTeejayやShane-O、Masickaなど、
まだアルバムを出していないような
ミュージシャンの曲もあるので、その
あたりも楽しみなところです。

TeeJay - Clean Like Jesus (Official Audio)


Shane O - Trophy (Official Audio)


Masicka - Charge (Official Audio)


次に新宿に移動しました。
実はRECO fanを出たあと食事でもしようと
思って、前に行った事のある油そばの店
でも行こうかと思ったのですが、けっこう
人気が出たらしく1時を過ぎていたのに
高校生たちが店の前の自販機あたりに
たまっていたので断念しました。
なるべく空いているところがイイなと
思い、レゲエ・ショップDub Storeに行く
途中にある中華そば屋黒門で中華そば
煮たまご入りで昼食をとりました。

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予想した通り新宿でもあまり大きな建物の
無い西新宿の一角にあるせいかあまり混ん
でおらず、客は中国系と思われる3人の
男女と、スーツを着たサラリーマンの男性
1人でした。
中華そばは味は濃い目だが、そこそこ
美味しかったです。

腹ごしらえが出来たところで、ネットで
レゲエレコード・コムと中古のレゲエ
コレクター・コムを運営しているレゲエ・
ショップDub Storeに行って来ました。
実はここではすでにレゲエコレクター・
コムで予約したLPが6枚あり、それを
取りに来るのが大きな目的でした。
予約したSammy DreadやCapletonなどの
LPを購入。
さらにVybz KartelのCDを1枚、さらに
店員の方と話しているうちに店舗に廉価の
CD(300円ぐらい)が売られていると
いう事だったので、それらの中から
CapletonやBounty KillerなどのCD
(中古盤)を3枚購入しました。

●新宿Dub Storeで購入したLP
○Sammy Dread「Sammy Dread Is Mr. Music」
○Ringo「Pancoot」
○Courtney Melody「Modern Girl」
○King Kong「Legal We Legal」
○Capleton「Still Blazin」
○Wayne Wonder「Wayne Wonder」

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●新宿Dub Storeで購入したCD
○Vybz Kartel「King Of The Dancehall」
○Capleton「Prophecy」
○Bounty Killer「Next Millennium」
○Terror Fabulous「Lyrically Rough」

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今回一番楽しみにしていたのが、Sammy
Dreadのアルバムです。
それほどリリースの多い人ではありません
が、82年の「Roadblock」は大好きな
アルバムで、アーリー・ダンスホールの
好きな人なら聴き逃せないアーティストの
ひとりだと思います。
今回の「Sammy Dread Is Mr. Music」は
その「Roadblock」と同じ82年の
アルバムで、しばらく前からレゲエ
コレクター・コムに出品されていました。
値段は2800円とちょっと高めで、個人
的には2千円を超える中古はパスする事に
しているんですが、今回は好きなSammy
Dreadという事で購入してしまいました。

Top of the Pops


Sammy Dread - Baby Come To Me


バックはRoots Radicsが務めたアルバム
で、内容はとても良さそうです。

Ringo(Johnny Ringo)は80年代前半の
アーリー・ダンスホールの時代に活躍した
ディージェイです。
活躍したのが81年から82年に集中して
いるレアなアーティストで、このアルバム
も82年の作品です。
プロデューサーはWinston 'Niney' Holness
で、バックはRoots Radics、ミックスは
Scientistという、いかにもアーリー・
ダンスホールといった布陣のアルバム
です。

Ringo-Pancoot (Pancoot 1982 Hit Bound)


Courtney Melodyのアルバムは1988年
の作品です。
80年代の後半に「Ninga Mi Ninga」の
ヒットなどで大人気だった彼ですが、共演
盤を含めて彼がリリースした9枚の
アルバムのうち6枚がこの88年に
リリースしています。
それだけ彼にとってこの88年は当たり年
だったんですね。
「Courtney節」とでも呼ぶべき独特の
節回しは、デジタルの時代になったこの
80年代後半の空気感があってとても魅力
的です。

Courtney Melody - Modern Girl


Just My Type of Girl - Courtney Melody


King Kongは80年代後半のデジタルの
ダンスホール・レゲエの時代に活躍した
シンガーです。
この人も86年がもっとも旬な時代だった
らしく、共演盤を含めて12枚のアルバム
のうち6枚が86年で、1枚が87年、
残りは2000年以降が3枚と「Unkown
(制作年不詳)」が2枚となっています。
やっぱり80年後半の活躍が、一番印象の
強い人なんですね。
今回のアルバムも86年の作品です。

King Kong - Legal


Capletonの「Still Blazin」は前から
狙っていたアルバムでレゲエコレクター・
コムでLPを買ったついでにレゲエ
レコード・コムでCDを買おうと思って
いたのですが、すでに売り切れていまし
た。
慌てて探したらレゲエコレクター・コムで
2枚組のLPを売っていたので、購入しま
した。
このアルバムは2002年に作品で、
レゲエ本「Roots Rock Reggae」にも紹介
されたCapletonの代表作のひとつです。

Search Fi A Find


Capleton Feat. Morgan Heritage - Behold(Still Blazing)(2002)


Wayne Wonderのアルバムは92年の作品
で、バックにSteely & ClevieやFirehouse
Crewなどが参加したアルバムです。
美声シンガーとしての彼の美声が楽しめる
1枚です。

Wayne Wonder-Eternal Flame


Vybz Kartelの「King Of The Dancehall」
は2016年の作品です。

Capletonの「Prophecy」は1995年の
作品で、確か彼のメジャー・デビュー作
ではなかったかと思います。
それまでスラックネス(下ネタ)のダンス
ホール・ディージェイとして活躍していた
彼が、このアルバムの後はラスタに転身
したという、彼の転身のきっかけになった
アルバムではなかったかと思います。

Capleton • Heathen Reign


Bounty Killerの「Next Millennium」は
1998年の作品で、ジャケットからも
バッドマン・ディージェイらしいヤバさが
漂ってくるような1枚です。

Bounty Killer - Next Millenium


Terror FabulousはBuju Bantonの
フォロワーのひとりと目されるディー
ジェイで、このアルバムは1995年の
作品です。
この90年代はBuju Bantonの影響力が
絶大で、彼をはじめ多くのフォロワーが
登場して来たんですね。
その中でもっとも成功したのが、彼
Terror Fabulousだったようです。

Terror Fabulous - Gun Fool


次にディスクユニオン新宿本店4階
ラテン・ブラジル売り場へ行ってみま
した。
ここではMichael ProphetのLPを1枚
購入しました。

●ディスクユニオン新宿本店4階ラテン・
ブラジル売り場で買ったLP
○Michael Prophet「In Disco Showcase」

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このアルバムは1982年にリリースされ
たアルバムで、プRデュースはVivian
JacksonことYabby Youで、バックに
Tommy McCookやAugustus Pablo、Pablove
Black‎などが参加したアルバムです。
タイトル通りに歌ととダブが交互に収め
られたショーケース・スタイルのアルバム
となっています。

Michael Prophet 1982 In Disco Showcase 01 prayer of the upright


店を出るともう4時を回って少し暗く
なって来たので、だいぶ歩き回って疲れた
事もあり、この日はここで打ち止めとしま
した。

今回はLP7枚にCD13枚と、久しぶり
にアルバムを大量に買いました。
特にBuju Banton2枚、Capleton2枚、
Bounty Killer2枚、他にSizzlaや
Mad Cobra、Terror Fabulousと、90年代
に活躍したアーティストをけっこう
たくさん買えたのは収穫でした。
これらのアルバムのうち、Capletonの
「Still Blazin」を除けば、他のアルバム
はすべて500円以内で手に入れた
アルバムです。
その「Still Blazin」も買ったLPの中
では、960円ともっとも廉価でした。
今はこうした90年代ぐらいの
アーティストが、けっこう廉価で売られ
ているので、集めるのは今がチャンスかも
しれません。

逆に70年代や80年代のアーティスト
は、10年ぐらい前と較べると徐々に集め
づらくなって来ている傾向がみられます。
今回はGeneral EchoやSammy Dread、Ringo、
Michael Prophetなど、アーリー・ダンス
ホール期のアーティストが集められたのが
収穫でしたが、書いたようにSammy Dread
は2800円と多少ですが値が張りまし
た。
70年代や80年代の作品は、そろそろ
多少値が張っても買いに行かないと手に
入らない時代になりつつあるのかもしれま
せん。

こういうアルバム集めは、とにかく地道に
コツコツ集めて行くしか方法がありま
せん。
まあ聴くだけなら今はネットでも収集
出来るのでしょうが、そうして欲しい
アルバムに偶然出会えるところにも集める
楽しみがあるような気もします。
身の丈に合った買い方をしてジックリと
楽しむ、それで良いのだと思います。

ではこの辺で。

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