今回はJah Frankie Jonesのアルバム

framkie_jones_01a

「Satta An Praise Jah」です。

Jah Frankie Jones(Frankie Jones、
本名:Tony Palmer)は、70年代の後半
から80年代にかけて、ダンスホール・
レゲエで活躍したシンガーのようです。

ネットのDiscogsによると、共演盤を含め
て11枚ぐらいのアルバムと、79枚
ぐらいのシングル盤を残しているのが、
このFrankie Jonesという人です。

Frankie Jones (reggae singer) - Wikipedia

今回のアルバムは1977年にUKの
Third Worldというレーベルからリリース
されたFrankie Jonesのファースト・
アルバムです。

プロデュースとアレンジはBunny 'Striker'
Leeで、バックは彼のハウス・バンド
The Aggrovatorsが担当し、ミックスは
Prince Jammyが担当したと思われる
アルバムで、この時代らしいミリタント・
ビート(ロッカーズ)の演奏をバックに、
表題曲の「Satta And Praise Jah」など、
Frankie Jonesの歌声が楽しめるアルバム
となっています。

手に入れたのは2011年にUKの
Striker Leeから限定500枚で
リイシューされたLPの中古盤でした。
裏ジャケには限定500枚を証明する、
「251 / 500」(500枚中の251枚目)
と書かれた限定ナンバーのシールが貼られ
たアルバムでした。

Side 1が5曲、Side 2が5曲の全10曲。

ミュージシャンについては以下の記述が
あります。

All Tracks written by: Frankie Jones, Bunny 'Striker' Lee
All Tracks recorded at: Harry J's Studio, Kingston, JA
Produced and Arranged by: Bunny 'Striker' Lee
Mixed at: King Tubby's Studio
Mixed by: Prince Jammy

Musicians:
Drums: Sly Dunbar, Carlton 'Santa' Davis
Bass: Robbie Shakespeare, Lloyd Parks
Lead Guitar: Earl 'Chinna' Smith
Rhythm Guitar: Booffa, Tony Chinn
Organ: Ansel Collins, Bernard 'Touter' Harvey
Piano: Aussie 'Nogo' Herbert, Tarzan (Alias Cripple), Johnnie Clarke
Percussion: Barny Bass, Skullie

となっています。

すべての作曲はFrankie Jonesと
プロデューサーのBunny 'Striker' Leeと
なっています。
レコーディングはジャマイカのキング
ストンにあるHarry J's Studioで行われ、
プロデュースとアレンジはBunny
'Striker' Leeが担当し、ミックスは
King Tubby's Studioで行われ、エンジニア
はPrince Jammyが担当しています。

バックのミュージシャンはBunny Leeの
ハウス・バンドThe Aggrovatorsだと思わ
れ、ドラムにSly DunbarとCarlton 'Santa'
Davis、ベースにRobbie Shakespeareと
Lloyd Parks、リード・ギターにEarl
'Chinna' Smith、リズム・ギターにBooffa
とTony Chinn、オルガンにAnsel Collins
とBernard 'Touter' Harvey、ピアノに
Aussie 'Nogo' HerbertとTarzan(別名:
Cripple)、Johnnie Clarke、
パーカッションにBarny BassとSkullieと
いう布陣です。

残念ながらジャケットデザインに関する
記述はありません。
コントロールパネルの前で中腰でポーズを
とるFrankie Jonesのモノクロ写真を黄色
と緑で加工した、印象的なジャケットに
なっています。

さて今回のアルバムですが、Frankie Jones
のアルバムの中で唯一70年代に発売され
たアルバムで、軽快なミリタント・ビート
に乗せた歌声が魅力的なアルバムとなって
います。

Frankie Jonesというと、80年代に
なってから流行したダンスホール・レゲエ
のアーティストというイメージが強い人だ
と思います。
実際に彼の残したアルバムは、共演盤も
含めてほとんどが80年代のアーリー・
ダンスホールからデジタルのダンス
ホール・レゲエが流行した時代に残した
ものなんですね。

その中で唯一このアルバムが、77年に
Bunny Leeの元からリリースされていま
す。
シングルの履歴を見ると、77年に今回の
表題曲「Satta And Praise Jah」などが
リリースされたのを皮切りに、比較的
コンスタントにリリースされているので、
シンガーとしてトップの人気ではないに
しても、それなりに人気のあった人なんだ
と思います。

その後彼は80年代にダンスホールの
シンガーとして華開きますが、この70年
代はまだルーツ・レゲエが流行した時代
で、名前がJah Frankie Jonesとなってい
たり、表題曲の「Satta And Praise Jah」
をはじめ、他の曲のタイトルなどにも明ら
かにラスタファリズムの影響が感じられ
ます。
彼がどこまでラスタファリズムを信じて
いたかは解りませんが、当時のレゲエは
ラスタファリズムの思想性を前面に押し
出していたんですね。
ただ反面軽快なリズムに乗せた彼の歌い
ぶりからは、その後のダンスホールに
繋がるような若々しい感性を感じるのも、
このアルバムの面白さかもしれません。

軽快なキーボードのメロディのSide 1の
1曲目「Time Is The Master」、
ミリタント・ビートに乗せたJah Frankie
Jonesの明るいヴォーカルが印象的な
3曲目「Rasta Children」、いかにも
ラスタらしいミリタント・ビートの4曲
目「Hungryman Is A Angry Man」、ノリの
良いドラミングが印象的な5曲目
「Stepout A Babylon」、感情を乗せた
Jah Frankie Jonesのヴォーカルが印象的
なSide 2の1曲目「King Pharoh」、
ミリタントなビートがイイ感じの2曲目
「Africa Is For The Blacks」、歯切れ
の良いドラミングが印象的な3曲目表題曲
の「Satta And Praise Jah」など、
Jah Frankie Jonesというヴォーカリスト
の個性がよく出たアルバムで、内容は
とても良いと思います。

Side 1の1曲目は「Time Is The Master」
です。
心地良いドラミングとキーボードの
メロディ、流れるように滑らかな
Jah Frankie Jonesのヴォーカル。

Frankie Jones - Time Is The Master


2曲目は「Jessy Black」です。
キーボードとギターを中心としたメロディ
に、心地の良いドラミング、心地良さそう
に歌うJah Frankie Jonesのヴォーカルが
イイ感じの曲です。

3曲目は「Rasta Children」です。
こちらも浮遊感のあるキーボードの
メロディに、ミリタントなビートの
ドラミング、心地良さそうなJah Frankie
Jonesのヴォーカルが魅力的。

Frankie Jones Rasta Children 1977


4曲目は「Hungryman Is A Angry Man」
です。
流れるようにキーボードにギターとベース
のメロディ、勢いのあるミリタント・
ビートのドラミングに、語るようなJah
Frankie Jonesのヴォーカル…。
タイトルからもこの70年代のラスタ
ファリズムを感じます。

Jah Frankie Jones - Hungryman Is A Angry Man


5曲目は「Stepout A Babylon」です。
ノリの良いドラミングに、ピアノとベース
を中心としたメロディ、心地良さそうに
歌うJah Frankie Jonesのヴォーカルが
イイ感じ。

Side 2の1曲目は「King Pharoh」です。
心地良いドラミングにキーボードを中心と
したメロディ、感情を乗せたJah Frankie
Jonesのヴォーカルが印象的。

Frankie Jones - King Pharaoh - (Satta An Praise Jah)


2曲目は「Africa Is For The Blacks」
です。
キーボードのメロディに、ミリタントな
歯切れの良いドラミング、Jah Frankie
Jonesのノリの良いヴァ―カルがイイ
感じ。

Frankie Jones Africa Is For The Blacks 1977


3曲目は表題曲の「Satta And Praise Jah」
です。
華やかなホーンにギター、歯切れの良い
ドラミングに乗せた、Jah Frankie Jones
の感情を乗せたヴァ―カル。

Frankie Jones - Satta And Praise Jah


4曲目は「Jah Bless You Girl」です。
漂うようなキーボードとギター、ベース、
ピアノのメロディ、ソフトな歌声が印象的
なJah Frankie Jonesのヴォーカルがイイ
感じ。

5曲目は「Love Is The Foundation」
です。
印象的なキーボードのメロディに、歯切れ
の良いドラミング、伸びやかなJah
Frankie Jonesのヴォーカルがイイ感じ。

ざっと追いかけて来ましたが、この
アルバムが当時どのように評価されたかは
解りませんが、今聴くとルーツ・レゲエ
からダンスホール・レゲエへと変わる時代
の先駆けのようなアルバムで、内容は
なかなか面白いです。

その後時代はダンスホール・レゲエの時代
へと変わって行き、Jah Frankie Jonesは
単にFrankie Jonesと名乗るようになり、
ジャマイカのダンスホールのシンガーと
して活躍するようになります。
このアルバムはそのFrankie Jonesが
シンガーとしての第1歩を記したアルバム
なんですね。

機会があればぜひ聴いてみてください。


○アーティスト: Jah Frankie Jones
○アルバム: Satta An Praise Jah
○レーベル: Striker Lee
○フォーマット: LP
○オリジナル・アルバム制作年: 1977

○Jah Frankie Jones「Satta An Praise Jah」曲目
Side 1
1. Time Is The Master
2. Jessy Black
3. Rasta Children
4. Hungryman Is A Angry Man
5. Stepout A Babylon
Side 2
1. King Pharoh
2. Africa Is For The Blacks
3. Satta And Praise Jah
4. Jah Bless You Girl
5. Love Is The Foundation

●今までアップしたFrankie Jones関連の記事
〇Pad Anthony & Frankie Jones「Hell In The Dance」
〇Various「Rubadub Revolution: Early Dancehall Productions From Bunny Lee」