今回はJah Wooshのアルバム

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「Sensimelia Song」です。

Jah Woosh(本名:Neville Beckford)は
レゲエのディージェイやプロデューサーと
して活躍した人です。
おもに70年代から80年代前半に
ディージェイとして多くのアルバムや
シングルをリリースしているほか、
プロデューサーとしての実績もある人の
ようです。

ネットのDiscogsによると、共演盤を含め
て18枚ぐらいのアルバムと、91枚
ぐらいのシングル盤をリリースしている
のが、このJah Wooshという人です。

Jah Woosh - Wikipedia

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Jah Woosh ‎– Jah Woosh (1974)

今回のアルバムは1990年にUKの
Original Musicからリリースされた
Jah Wooshのソロ・アルバムです。

プロデュースはN. Beckford(Jah Woosh
本人)で、バックはThe Rockers Bandが
担当したアルバムで、表題曲の
「Sensimelia Song」をはじめとして、
デジタルの小気味の良いルーツ・サウンド
に乗せたJah Wooshのトースティングが
楽しめるアルバムとなっています。

手に入れたのはOriginal Musicから
リリースされたLPの中古盤でした。

ちなみに今回のアルバムですが、曲を聴い
ていて気付いたのですがどうも印刷されて
いる曲順と実際の曲順が一致していない
ようです。
Side 1の1曲目は「The Reason」という
曲という事になっているのですが、歌詞
では「No More Crack」と歌っていて2曲
目のタイトルの「No Crack」と一致するん
ですね。
2曲目の「No Crack」は歌詞では
「Sensimelia Man …」と歌っていて、
さらにSide 2の4曲目「Sensimelia Dub」
と同じメロディで、本当は3曲目になって
いる「Sensimelia Song」ではないかと
思われます。
さらにSide 2の1曲目「Deh Pon Street」
は歌詞では「Come Again」と歌っている
ように聴こえるので、2曲目の「Come
Again」ではないかと思われます。
2曲目の「Come Again」は歌詞の中に
「No Problem」という言葉があるので、
Side 1の4曲目の「Problems」のよう
です。
こうして見て来ると曲順がかなり違って
いるんですね。
Side 1の3曲目と4曲目はどちらが
「The Reason」でどちらが「Deh Pon
Street」か特定出来ませんでしたが、
おそらく曲順がかなり違っているものと
思われます。

ただハッキリとは解らないので、ここでは
その曲順曲名のまま話を進めます。
(最後に推定出来る曲順を記していま
す。)

Side 1が4曲、Side 2が4曲の全8曲。

ミュージシャンについては以下の記述が
あります。

Arranged and Produced by N. Beckford

Recorded in King Tubby's Studio, Kingston, JA
Big Nose Studio, London & Mark Angelo Studio, London
Engineers: Leon, Lindel & B. Digital

Musicians: The Rockers Band
Track 3(A Side-B Side) Programming: Jazzbo

Graphics by Antsnest Graphics

となっています。

プロデュースとアレンジはN. Beckford
(Jah Woosh本人)が担当しています。

レコーディングはジャマイカのキング
ストンにあるKing Tubby's Studioと、
UKのロンドンにあるBig Nose Studio
とMark Angelo Studioで行われ、
エンジニアはLeonとLindel Lewis、
Bobby 'Digital' Dixonが担当していま
す。

バックの演奏はThe Rockers Bandが担当
しています。
Side 1とSide 2の3曲目「Sensimelia
Song」と「Hard Road」のプログラミング
は、Prince Jazzboが担当しています。

アルバム・ジャケットのデザインは
Antsnest Graphicsが行っています。

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裏ジャケ

さて今回のアルバムですが、ジャマイカと
UKで活躍したこのJah Wooshらしい
デジタルの小気味の良いルーツ・サウンド
に乗せたトースティングが楽しめる
アルバムで、内容はなかなか悪くありま
せん。

このJah Wooshですが70年代から活躍する
ディージェイで、その活躍はこの90年代
ぐらいまで続いている人なんですね。
ちょっと地味目の印象のある人ですが、
UKのAdrian Sherwoodの率いるパンクと
レゲエの中間的なレーベルOn-U Soundsの
Singers & Playersなどにも参加していて、
UKとジャマイカを股にかけて活躍した人
なんですね。
その魅力はやはりルーツな楽曲に乗せた、
彼らしいシング・ジェイのトースティング
にあったと思います。
ジャマイカでは80年代以降はダンス
ホール・レゲエが人気になりますが、UK
やヨーロッパではこうしたルーツ・
スタイルのレゲエが依然として人気が
あったんですね。

今回のアルバムでも「Cocaine In My
Brain」リディムの「The Reason」や、
ソウルのThe Temptationsのヒット曲
「Papa Was A Rolling Stone」リディムの
「Sensimelia Song」、「Turn Me Loose」
リディムの「Problems」など様々な楽曲の
リズムを、彼らしいルーツ・スタイルの
トースティングで鮮やかに歌いこなして
います。

バックはThe Rockers Bandとなっていて、
明らかなデジタルの演奏に変わっています
が、そうした少し軽快になったルーツ・
サウンドは、それはそれでなかなか爽快で
悪くありません。

Side 1の1曲目は「The Reason」です。
書いたように曲の歌詞を聴くと、2曲目と
なっている「No Crack」のような…。
リディムはDillingerの「Cocaine In My
Brain」のようです。
キーボードを中心としたデジタルの
ステッパー・ビートに、Jah Wooshの
クールで滑らかなトースティングが魅力的
な曲です。

2曲目は「No Crack」です。
曲の歌詞を聴くと、3曲目となっている
「Sensimelia Song」のような…。
華やかなホーンとキーボードのメロディ、
歯切れの良いデジタルなドラミングに、
「Sensimelia Man Is Coming」と歌う
Jah Wooshのシング・ジェイ・スタイルの
ヴォーカルがイイ感じの曲です。

3曲目は「Sensimelia Song」です。
曲順が違うとすれば、Side 1の1曲目と
なっている「The Reason」か?Side 2の
1曲目となっている「Deh Pon Street」
か?と思われる曲です。
リディムはUSのソウル・グループの
The Temptationsの72年のヒット曲
「Papa Was A Rolling Stone」です。
デジタルなギターとキーボードのメロディ
に、「Papa Was A Rolling Stone~♪」と
歌うコーラス、歯切れの良いJah Wooshの
トースティング。

4曲目は「Problems」です。
曲順が違うとすれば、Side 1の1曲目と
なっている「The Reason」か?Side 2の
1曲目となっている「Deh Pon Street」
か?と思われる曲です。
リディムはBob Marley and The Wailers
のロックステディの時代のヒット曲の
「Turn Me Loose」か?
デジタルなキーボードとギターのメロディ
に、ソフトな男性コーラスに乗せた
ほとんど歌っているJah Wooshのヴォーカル
がイイ感じの曲です。

Side 2の1曲目は「Deh Pon Street」
です。
曲の歌詞を聴くと、2曲目となっている
「Come Again」のような…。
Side 2の4曲目の続きのような曲で、同じ
メロディの曲です。
デジタルなキーボードのメロディに乗せ
た、Jah Wooshのヴォーカルがイイ感じ。

2曲目は「Come Again」です。
曲の歌詞を聴くと、Side 1の4曲目と
なっている「Problems」のような…。
キーボードとピアノのリズミカルな
メロディに、表情豊かなJah Wooshの
ヴォーカルが楽しい曲です。

3曲目は「Hard Road」です。
この曲は曲とタイトルが一致しているよう
です。
リズムカルなデジタルのドラミングに
明るいキーボードのメロディ、楽しい感じ
なJah Wooshのシング・ジェイのトース
ティング。

4曲目は「Sensimelia Dub」です。
この曲は曲とタイトルが一致しているよう
です。
Side 1の2曲目「No Crack」のダブ・
ヴァージョンです。
やはり2曲目は「Sensimelia Song」という
のが正しいような…。
その方がタイトルが一致するんですね。
ホーンのメロディにデジタルな
ドラミング、Jah Wooshのナイスな
シング・ジェイのヴォーカルがイイ感じの
ダブです。

ざっと追いかけてきましたが、サウンドは
かなりデジタルに変わっているものの、
うまくルーツの要素を盛り込んだ聴き心地
の良いサウンドに仕上がっています。
内容はなかなか悪くありません。

機会があればぜひ聴いてみてください。


○アーティスト: Jah Woosh
○アルバム: Sensimelia Song
○レーベル: Original Music
○フォーマット: LP
○オリジナル・アルバム制作年: 1990

○Jah Woosh「Sensimelia Song」曲目
Side 1
1. The Reason
2. No Crack
3. Sensimelia Song
4. Problems
Side 2
1. Deh Pon Street
2. Come Again
3. Hard Road
4. Sensimelia Dub

(歌詞から推測される正しい曲順)
Side 1
1. No Crack
2. Sensimelia Song
3. (The Reason or Deh Pon Street)
4. (The Reason or Deh Pon Street)
Side 2
1. Come Again
2. Problems
3. Hard Road
4. Sensimelia Dub