電気グルーヴのピエール瀧容疑者が
コカインを摂取したとして麻薬取締法違反
の容疑でコカインで逮捕されましたね。
それによってかなり多方面に影響が出て
いるようで、NHKの大河ドラマや映画が
代役を立てて修正されたり、それでも公開
に踏み切った映画があったり、彼の居た
グループ電気グルーヴのCDがすべて回収
されたり、30周年ライヴが中止になった
りと、いまだに混乱が続いているよう
です。

またこれによる有名人のコメントも、
いろいろと物議をかもしているようです。
ダウンタウンの松本人志さんは曲も演技も
薬によるドーピングなのですべてダメと
いう主張のようです。
また前東京都知事の舛添要一さんの、
「品行方正な芸人に魅力はない」という
ちょっと暴論かなぁと思われる意見もあり
ました(笑)。
また坂本龍一さんはCDの発売自粛に対し
て、「なんのための自粛ですか?」、
「音楽に罪はない。」という発言をして
います。

コカインやマリファナそしてもちろん
覚せい剤も日本では禁止薬物で、当然使用
すれば犯罪として罪に問われます。
一般人でもその代償はかなり大きいと思い
ますが、芸能人やミュージシャンなどの
アーティストとなると、今回の話などを
見ても多額の違約金などが発生してかなり
の金額が負担としてのしかかって来るよう
です。
報道などを見るとその代償はかなりのもの
で、他人事ながら「大変そうだなぁ~。」
というのが正直なところです。

ただレゲエという音楽のブログを書いて
いる者としては、仮にその行為が犯罪だと
しても、その人の作った音楽のCDなどを
全て聴けないようにするのはどうなのか?
そうした音楽の歴史に刻まれたものを、
すべて無かった事に出来るのか?
ちょっと疑問に思うところもあります。

ただ反面こうしてレゲエについてブログを
書いていると、レゲエのミュージシャンの
中にも殺人などの犯罪を犯してしまった
り、薬物に苦しんだ人はけっこうたくさん
居るんですね。
そうした人達についてどう書くべきか?
そうした音楽とどう付き合って行くべき
なのか?
日々迷うところがあります。

そこで今回は「レゲエの黒歴史」とでも
言うべき、レゲエで起きた事件などを考察
してみたいと思います。


まず一番初めにジャマイカの音楽史の中に
登場するのが、The Skatalitesの
トロンボーン奏者のDon Drummondによる
殺人事件です。
当時のジャマイカはレゲエより以前の音楽
スカが大流行していた時代でしたが、その
スカの人気グループがThe Skatalitesで、
Don Drummondはその中のスター・
プレイヤーだったんですね。
ただ彼は精神に変調をきたし、1964年
には恋人あった、歌手でダンサーの
Margarita Mahfoodを殺害してしまうんです
ね。
そして69年に獄中死してしまいます。

アーティスト特集 Don Drummond (ドン・ドラモンド)

スカを代表するバンドのThe Skatalites
ですが、その事件をきっかけに解散して
しまいます。
その活動期間はわずか3年ぐらいと言われ
ており、意外と短いんですね。
そのスカの後に66~68年のわずか
3年間だけ人気があったのがロック
ステディで、60年代後半にようやく
レゲエという音楽が誕生します。

またDon Drummondの死を惜しんで
Studi Oneレーベルの主催者C.S. Doddが、
彼の名演をまとめたアルバムが69年の
「In Memory Of Don Drummond」という
アルバムです。

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Don Drummond ‎– In Memory Of Don Drummond (1969)

殺人を犯してしまったDon Drummondです
が、その後もベスト盤が多くリリースされ
るなど、スカの時代の名プレイヤーとして
今も愛され続けているんですね。


レゲエの世界でも、コカインで苦しんだ
アーティストも居ます。
それが歴史に残る名ヴォーカリストとして
知られるGregory Isaacsです。
彼は全盛期の1982年に銃の不法所持と
コカイン所持容疑で逮捕され6ヶ月間
刑務所に収監されています。
さらに「長期にわたるコカイン依存に
よってアイザックスは何度か逮捕された
上、歯はほとんど抜け落ちてしまい、
キャリア後半は声質も変わってしまった」
と彼のWikipediaのページには書かれて
います。

グレゴリー・アイザックス - Wikipedia

そして次のような言葉を残しているよう
です。

コカインは人を堕落させる武器のような
ものだ。いや世界最高の学校のようなもの
か。私はコカイン高校に高い授業料を
払って人生のすべてを勉強したんだ。
もちろん今は遠ざけている。

そうして生涯にわたりコカイン中毒に
苦しんだ彼ですが、ネットのDiscogsに
よると共演盤を含めて132枚ぐらいの
アルバムと、803枚ぐらいのシングル
盤、102枚ぐらいに及ぶコンピュ
レーション・アルバムを残しています。
彼の最大のヒット曲は「Night Nurse」
ですが、「夜の看護婦、この渇きは君だけ
が癒せる」という歌詞は、この薬物中毒の
症状を女性(看護婦)になぞらえて歌って
いると言われています。

Gregory Isaacs ~ Night Nurse (Official Reggae Video)


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Gregory Isaacs ‎– Night Nurse (1982)

グレゴリー・アイザックス(Gregory Isaacs) - Night Nurse - 1982 - リリック

こうしたコカインの薬物依存で苦しんだ
Gregory Isaacsですが、多くのアルバムや
楽曲を残し、それが今もレゲエの貴重な
財産になっている事は間違いありません。


またレゲエ発祥のジャマイカという国は
銃社会で、多くのアーティストが銃で殺さ
れて亡くなっているんですね。
その一部を挙げればHugh Mundellや
Prince Far I、Nitty Gritty、King Tubby
という人達が亡くなっています。

その中のNitty Grittyを銃殺したのは、
シンガーのSuper Catなんだそうです。
Tokyo FM出版刊行の本「Dancehall Reggae
Standards」に書かれている彼Super Cat
の紹介ページによると、ジャパン
スプラッシュの為初来日が決まった直後
ぐらいに彼がNitty Grittyを射殺したと
いう話が飛び込んで来たんだそうです。
これで来日は無理だろうと思っていたら、
何事も無かったように来日し、「お互いが
銃を持っていたため正当防衛が認められ
大丈夫だった」んだとか。
「怖いな…」と思った筆者の感想も書かれ
ています(笑)。

銃社会ではちょっとしたモメ事でも、こう
した殺人事件にまで発展するケースが
けっこうあるんですね。


また1998年に2回のレイプや強盗、
拳銃の不法所持などの罪で逮捕され、
8年間刑務所で服役したのが、ラスタ・
シンガーのJah Cureです。
彼や彼の仲間のミュージシャンはこれを
冤罪と主張していて、これが本当に事実か
は解りませんが、15年の刑を受けて8年
もの間服役する事になったんですね。

ジャー・キュア (Jah Cure)を解放せよ - “ジャー・キュアは服役しなければ ...

アーティスト特集 Jah Cure (ジャー・キュア)

ただジャマイカの刑務所ではある程度自由
度があり、録音などの活動は認められた
ようで、彼はファースト・アルバムから
4番目のアルバムまでは刑務所の中で録音
されているんですね。
4番目のアルバム「True Reflections...
A New Beginning」は、彼の釈放後3日目
にVP Recordsからリリースされています。

jah_cure_01a
Jah Cure ‎– True Reflections...A New Beginning (2007)

釈放後も彼は活躍を続け、「Unconditional
Love」などのヒット曲や素晴らしい
アルバムを残しています。

Jah Cure - Unconditional Love [Official Video]



また2009年にコカインの取引容疑で
逮捕されアメリカの刑務所で服役していた
Buju Bantonが2018年の12月8日に
8年の刑期を終え釈放されています。
ダンスホールから友人の死をきっかけに
ラスタのディージェイへと転身し、
グラミー賞も受賞した事のある彼がなぜ
コカインの密売に関わったのか?本人も
無罪を主張しており、本当なのか多少疑問
の残るところもありますが、長期間の活動
停止を余儀なくされたのは事実です。


またダンスホール・ディージェイの
Vybz Kartelは2011年に起きた
Clive 'Lizard' Williamsの殺人事件で、
4人の共犯者とともに14年に終身刑が
言い渡されています。
彼は現在も現在も刑務所で服役中ですが、
レコーディングする事は許されているのか
曲やアルバムは作られ続けています。


またダンスホール・ディージェイの
Ninjamanは2009年に起きたRicardo
Johnsonの殺人事件で彼の息子とともに
逮捕され、こちらも終身刑を言い渡され、
服役中です。


以上がこれまでのレゲエの歴史で起きた
おもな事件です。
(Gregory Isaacsのコカインでの逮捕は、
この中では事件と呼べるほどの事ではない
かもしれませんが、薬物事案なのであえて
取り上げました。)
こうして見て来るとレゲエだけでも50年
近くなるジャマイカの音楽史の中では、
様々な事件が起きているんですね。
また銃社会のジャマイカでは、逆に殺され
たアーティストはそれこそ山のように居ま
す。
そして殺された人の中にはもしも生きて
いれば、レゲエの歴史を大きく変えたかも
しれない人も居ると思います。
そうしたたくさんの血を流しながら今も
続いているのが、レゲエという音楽の歴史
なんですね。

実際にこうしてレゲエのブログを書いて
いると、そうした犯罪を犯してしまった
アーティストのアルバムについて書く事が
ありますが、そうしたアーティストに
ついて書く時には、いつもちょっと悩み
ます。
そうした犯罪の事実を書くべきなのか?
変に先入観を植え付けない方が良いので、
書かない方が良いのか?
このあたりは書き手として、とても悩ま
しい問題なんですね(苦笑)。
ただそうした事実がある以上は、あくまで
素直に書くようにしています。
逆に書かないでおくと、変に隠している
ように誤解されてしまう可能性もあると
思うから。
なのでそのアーティストの良い面も悪い面
も、すべて素直に書くようにしています。

ただそういう書き方をしていると、例えば
SizzlaやCapeltonのようなボボ・
アシャンティ系のアーティストの場合など
毎回毎回バティマン(ホモ・セクシャル)
批判をしている事を、書かなければ
いけなくなるようなところがあります。
そのあたりはちょっと悩ましいところ
です(苦笑)。


さて話を戻しますが、今回はコカインの
吸引などを含めたアーティストの犯罪など
を、リスナーという立場としてどう捉える
のか?
またそうした犯罪行為を犯してしまった
アーティストのCDなどの作品は、果たし
て販売して良いのか?あるいは聴いて良い
のか?という事を少し考えてみたいと思い
ます。

まずアーティストの犯してしまった犯罪
ですが、この場合は殺人やレイプなど実際
にその犯罪による被害者の居る犯罪と、
コカインや覚せい剤などの吸引のように
それによる被害者の居ない犯罪は、少し
分けて考えないといけないと思います。
もちろんコカインや覚せい剤、そして
マリファナなども日本では吸引する事を
禁じられた薬物なんですね。
こうした薬物は吸引しただけでは、直ちに
第三者に危害を加えるような事はありま
せん。
(ただし危険ドラッグに関しては、
アッパー系を使用して他人に切りつけ
たり、ダウナー系では交通事故を起こして
人を死亡させた事例があります。)

こうしたあまり被害者の居ない薬物の事案
に関しては、まずはその人の薬物依存から
の更生を第一に考えてあげるべきではない
かと思います。
その人を厳罰に処するだけでは、こうした
薬物を断つ事はなかなか難しいんですね。

私自身はこうしたレゲエのブログを書いて
いるけれど、もともとマリファナを含めた
薬物に対しては反対の立場をとっていま
す。
よくマリファナは体にあまり害が無いと
言われる事があるけれど、仮にそうだと
しても、もっと強い薬物に手を出す
きっかけになるのではないかと危惧して
いました。
そうなると依存症になり、その人自身の
人生も崩壊してしまうのではないかと
考えていました。
だからこのブログでもかなり否定的な事
を、書いた事があります。

ただその考えがちょっと変わったところ
があります。
きっかけはTVドラマの「相棒」で
「シャブ山シャブ子」という薬物中毒の
強烈なキャラクターが、殺人事件を起こす
という回があり、それに対して精神科医の
松本俊彦さんという方を中心とした
グループが「そういう薬物中毒者は居な
い」という抗議文を出したというニュース
を聞いた事でした。
私はその「相棒」自体は見てはいないの
ですが、「シャブ山シャブ子」を演じた
女優さんは薬物依存症に対するパブリック
なイメージで演技をされたようで、それ
自体は名演技だったようですが、現実の
薬物依存症とはちょっと違っていたよう
です。
そこで私自身もブログに薬物に反対の文章
を書いていた事もあり、薬物依存症とは
どうゆうものなんだろう?と、ちょっと
興味を持ったんですね。
そこでその松本俊彦さんという方の著書
「薬物依存症」という本を読んでみまし
た。

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松本俊彦 - 薬物依存症(ちくま新書)

それによると薬物依存症というのはすべて
の人がなる訳では無く、薬自体によって
よりも、むしろ精神的な依存が大きな原因
の病という事らしいです。
ただ一度依存症になってしまうとかなり
深刻で、完全に薬を断つまでに平均5回は
つい薬を使用してしまうんだとか。
ある程度依存が無くなった後も、生涯薬を
使いたいという欲求と戦い続けなければ
ならないんだそうです。

そうした治療の側面から見ると、使うと
逮捕されてしまうのは大きな障害で、
むしろ「つい使ってしまった」と素直に
告白出来る環境が必要なんだとか。
人間というの難しいもので、殴ってでも
止めようとしたり、逮捕されて多くの人に
見放されたりすると自暴自棄になり、意地
でも「薬を使ってやる!」という気持ちに
なってしまうんだそうです。
長く温かい目でその人が立ち直るのを支え
てあげる事が、依存症の治療に繋がるよう
です。

人間は本当に脆く、壊れやすいものです。

今でもマリファナを含めた幻覚を引き
起こすような薬物が良いと決して思わない
けれど、そうした薬物を止めさせるには
周りの「温かい目」というのも必要では
ないか?
この「薬物依存症」という本を読んで
から、そう思うようになりました。

他のレイプや殺人などの犯罪については、
それが本当に犯罪である限りは、ある程度
の刑罰は仕方が無い事なのかもしれま
せん。
(挙げた事例の中では、Jah CureやBuju
Bantonは冤罪を主張しています。)
刑務所に入っている期間は刑罰を受けて
いる訳ですから、作品が発表出来ないのも
ある程度仕方がないと思います。

むしろ興味深いのはジャマイカの刑務所の
事例で、Jah CureやVybz Kartelの事例
ではレコーディングが許されているよう
です。
(Ninjamanに関してはそこまでの人気が
無い為か、レコーディングは行われて
いないようです。)
このあたりは被害者もある事なので、賛否
の分かれるところかもしれません。
ただ例え犯罪者であったとしても、ある
程度の人権を確保してあげた方が、その人
の更生に繋がるし、生活の安定があれば
再犯率を下げる事にも繋がるかもしれま
せん。
生きる方法が無ければまた犯罪を犯す確率
は、確実に高まるんですね。
人を追い出すのではなく更生させれば、
社会の安全も高まるんですね。
その意味ではジャマイカの制度は、日本や
アメリカよりもある意味進んだ制度と言え
るかもしれません。


さてもう一つの問題として、犯罪を犯した
人の作品(音楽やCD、映画、TVなどの
ドラマ)は見れない、聴けないようにする
事は、はたして良い事なのか?という問題
があります。

これに対しては私はその犯罪を犯した人の
音楽や映像などの作品をすべて排除すると
いうのは、あまり良い方法だとは思わない
んですね。
それがもし殺人などの重い罪を犯した人間
の作品だとしても、多くの人に観る自由や
聴く自由を与えるべきだと思います。
それがもし世の中に出ていない作品だった
場合には公開をしない、あるいは代役を
立てるというのも可能でしょうが、すでに
世の中に出てしまったものを無かった事に
するのは、明らかに間違った判断だと思い
ます。
なぜならその作品は、私たちの文化に刻ま
れた作品だからです。
それを無かった事にするのは、文化に
虫食いのような記憶の欠落が起きてしまう
事なんですね。
一度歴史や記憶に刻まれたものはあくまで
も残すべきで、それを観たり聴いたりする
のは、個人の判断に委ねられるべき事なん
ですね。

私が有名人の発言の中で最も印象が
深かったのは、「アッコにおまかせ」に
出演したモーリー・ロバートソンさんの
発言でした。
彼はすべて作品を観せないというのは
「ひ弱な文化」で、観るか観ないかは個人
の判断に委ねるべきでそれが「強い文化」
なのだと発言していました。
おそらくそれが欧米など多くの国で取られ
ている、「犯罪と作品」という事に対する
基本的な姿勢なのではないかと思います。

それがドーピングであろうが、犯罪者が
関わっていようが、罪があろうが、一度
作品として生まれて来たものがまったく
無かった事には出来ないと、やっぱり私は
思います。

考えてみればレゲエという音楽は
マリファナが深く関わっており、そうして
作られたものがドーピングだと言うのなら
おそらくそうなのでしょう。
ただそういう事を言い出すと、ジャズも
ロックもヒップホップも、ほとんどの音楽
が「ヤク中の音楽」という事で聴く事が
出来なくなってしまうんですね。
The Beatlesも、The Rolling Stonesも、
Michael Jacksonも、Whitney Houstonも、
すべてクロで聴いてはいけない音楽という
事になってしまいます。
そして映画史からも多くの作品が失われる
でしょう。

単純に「あまちゃん」がすべて観られなく
なるだけでも、大きな文化の喪失なんです
けどね。
そういう事を許してはいけないと、私は
思います。

多くの国ではそうした犯罪を犯した人の
作品であっても売られていて、判断は
ユーザーに任せているんですね。
CDなどの自粛というのは、あまりにも
世間の顔色を見た愚かな判断なのでは
ないかと私は思います。

「ひ弱な文化」にならない為にも、私達は
寛大な心を持たなければなりません。

今回のCDやDVDの出荷停止には、すで
にネット上で反対の署名活動が起こって
いるようですが、そうした販売自粛は一部
の不寛容なユーザーの顔色を見た行為で、
あまり褒められたものではありません。
あまりヒステリックにならず、まずは文化
という観点からすでにある作品を守る事も
大切だと思います。


今回はレゲエのブログを書いている立場
から、ミュージシャンと犯罪という事に
ついて書いてみました。
イヤ~、今回は書くのがけっこう難しく、
迷い迷いでした(笑)。

やはり薬物を使うなど社会に反する事を
するのは、けっして良い事ではなく、それ
を肯定するものではありません。
ただ、だからと言ってすでに世間に出て
いる作品をまるで無かったもののように
消してしまうのも文化の破壊であり、認め
られる行為ではありません。
罪は罪として罰せられる必要はあります
が、それを償った後も許されないのは
あまりに不寛容であり、けっして良い社会
とは言えません。

もしも薬物中毒者は音楽家としてけっして
活動出来ない不寛容な世界に生きていた
ら、あのGregory Isaacsはあれほど大量の
作品を残す事が出来なかったでしょう。
他のアーティストもそれは同様です。

「罪を憎んで人を憎まず」という言葉の
ように、更生した後はもう一度生き直せ
る、そういう社会でありたいものです。
そして私たち一人一人も、そうした寛容さ
を身に付けるべきなのではないでしょう
か。