2019_02_21_11a


昨日(2019年2月21日)は久しぶり
に東京の街に出ました。
去年の11月にそれまでしていたバイトを
辞めてしまったので、なるべく散財を
しないように、レゲエのアルバムを買うの
もネットで注文して目的のアルバムのみを
買うようにしていたのですが、先月の
25日ぐらいにレゲエレコード・コムで
「取り置き」で買い物をしたので、その
回収ついでに渋谷から新宿と歩いて来ま
した。
今日は朝から鼻の調子が悪く「あぁ、つい
に花粉症の季節になったか」と思いました
が、街に出てからはマスクをしていたせい
か意外なほど鼻水で苦しむ事がありません
でした。
おかげで鼻炎の薬を買いそびれましたが、
そろそろヤバい季節ですね(笑)。

まずは渋谷のディスクユニオン渋谷
ジャズ/レアグルーブ館へ。
ここでは最近Radiation Rootsから
リイシューされたMax Romeoの「A Dream」
をはじめとして、5枚のCDを購入しま
した。

●渋谷のディスクユニオン渋谷ジャズ/
レアグルーブ館で買ったCD
〇Max Romeo「A Dream」
〇Dennis Alcapone「Guns Don't Argue」
〇Jah Cure「Freedom Blues」
〇Chezidek「I Grade」
〇Dry & Heavy「Dub Creation」

2019_02_21_01a


Max Romeoの「A Dream」は69年に
リリースされた彼のファースト・アルバム
です。
Max RomeoといえばLee Perryと組んだ
「War Ina Babylon」が有名ですが、この
アルバムには卑猥な歌詞で放送禁止に
なった「Wet Dream」などが収められて
おり、ある意味彼がもっともアナーキーで
あった時代なんですね。
プロデュースはBunny Leeで、Studio One
を借りてレコーディングしたのですが、
「Wet Dream」のあまりの卑猥な歌詞に
C.S.Doddが怒り出して、部屋を出て行って
しまったというエピソードがあります。
そのC.S.Doddの代わりにエンジニアを務め
たのが、まだ見習いだったErrol Thompson
で、これが彼の初めてのミックスした曲だ
というオチも付いています。
この「Wet Dream」は放送禁止になったに
もかかわらず、UKのスキンヘッズに
大ウケし、UKのヒット・チャートで
大ヒットした曲として知られています。
この当時はまだレゲエという音楽が誕生
したばかりの時期ですが、この時期の
レゲエはまだかなりアナーキーな音楽
だったんですね。

Max Romeo - Wet Dream (Official Audio)


Dennis Alcaponeの「Guns Don't Argue」
は、彼のもっとも早い時期の71年の
アルバムです。
同じ71年にStudio Oneから「Forever
Version」というアルバムもリリースして
いますが、どちらがファーストですかね?
いずれにしても彼がもっとも勢いのあった
時期の作品である事は、間違いがあり
ません。
こちらもRadiation Rootsからの
リイシュー盤です。

Dennis Alcapone - Guns Don't Argue


Jah Cureは「Freedom Blues」は彼の
2005年のサード・アルバムです。
Jah Cureは数々の罪を問われて投獄され、
刑務所に服役中にデビューしたという
変わった経歴の持ち主ですが、この
サード・アルバムまでは刑務所で録音され
ているんですね。
このJah Cureの投獄については冤罪が言わ
れていますが、本当の事は解りません。
ただその後の活躍を見ても、彼が2000
年代以降の重要なシンガーのひとりである
事は間違いありません。

song of freedom


Chezidekの「I Grade」は2009年の
Sly & Robbieプロデュースのヴォーカルと
ダブ、2枚組のアルバムのようです。

Dry & Heavyの「Dub Creation」は
2002年のアルバムで、同年にリリース
された「From Creation」のダブ・アルバム
のようです。
実は日本のアーティストの中では
Dry & Heavyは比較的聴いている方で、
「One Punch」や「Full Contact」、
King Jammyがプロデュースした
「In The Jaws Of The Tiger」などの
アルバムは持っています。
ただ全部で十数枚しか日本のアーティスト
のアルバムを持っていない私が、日本の
レゲエ・アーティストについて書くのは
ちょっと失礼な気がして、アルバム評とか
とても書けないんですね。

DRY & HEAVY - REVERSE AGAIN AGAIN - ALBUM: DUB CREATION


次にディスクユニオン渋谷ジャズ/レア
グルーブ館の上の階のディスクユニオン
渋谷中古センターへ。
ここではSean Paulの持っていないCDが
2枚売っていて、しかもどちらも350円
と比較的廉価だったので購入しました。

●ディスクユニオン渋谷中古センターで
買ったCD
〇Sean Paul「Tomahawk Technique」
〇Sean Paul「Full Frequency」

2019_02_21_02a


「Tomahawk Technique」が2012年、
「Full Frequency」が2013年の
アルバムです。
もはやポピュラー・ミュージックに近い
Sean Paulですが、この人がレゲエの
アイコンとして果たした役割は、とても
大きなものがあると思います。

Sean Paul - Got 2 Luv U (feat. Alexis Jordan) [Official Video]


Sean Paul - Other Side of Love (Official Video)


やっぱり音楽ってカッコ良くないと
いけないんですよね。
そのカッコよさをずっと演じ続けているの
がこのSean Paulで、そこは素直に評価
したいと思います。

次に渋谷のレコファン渋谷Beams店へ行って
みました。
前にブログで書いたけれど1月いっぱいで
レコファンダイエー横浜西口店が無く
なってしまって、レコファンはついにこの
渋谷Beams店の1店舗だけになってしまい
ました。
お店にはその横浜西口店から送られて来た
と思われる段ボール箱がたくさん置かれて
いて、店員さんが棚を動かしたりして整理
をしていました。
そうした中でアルバムを探すのはちょっと
気が引けたけれど、Chuck Fendaや
Junior KellyのCDを3枚購入しました。

●レコファン渋谷Beams店で買ったCD
〇Chuck Fenda「The Living Fire」
〇Chuck Fenda「Fulfillment」
〇Junior Kelly「Smile」

2019_02_21_12a


Chuck Fenda「The Living Fire」は
2007年のアルバムで、「Gash Dem」
など彼の代表曲が収められたアルバム
です。
ちなみにタイトルの「The Living Fire」
は彼のあだ名のようです。
「Fulfillment」は2009年のアルバム
で、Sammy Dreadとのコンビネーション曲
「Bad Boy」などが収められたアルバム
です。
Chuck Fender - Gash Dem


"Bad Boy" by, Chuck Fenda and Sammy Dread


Junior Kellyの「Smile」は彼の
2003年のアルバムです。
このJunior Kellyですが200年代前半は
彼のもっとも活躍した時代だったようで、
2000~2005年の間に共演盤を含め
て12枚ものアルバムをリリースしている
んですね。
そうした時代のアルバムのひとつが、この
アルバムです。

Junior kelly Smile


レコファン渋谷Beams店のビルを出ると、
ちょうどハワイアン・ダイニングのL & L
の前に出ました。
実はここのロコモコがけっこう好きです。
グレービー・ソースがすごく美味しくて、
初めてロコモコの美味しさをこのお店で
知りました。
この場所に移転する前は表通りの今は
「伝説のすた丼」になっているところに
お店があったのですが、2階に広い食事
スペースがあって、そこでユックリ食事
するのがすごく好きでした。
そういえば移転する前は高見山さんや
日テレのアナウンサーだった葉山エレーヌ
さんのサインがあったなぁ…。
おそらくハワイ出身の人も認める味だった
んじゃないかと思います。

久しぶりにロコモコでも食べるかなと近
付くと、何やら「閉店セール」と書かれて
ある…。
もっと近付いてよく見ると、賃料を値上げ
されてしまった為に閉店せざるを得なく
なったような事が書かれてあった。
よく読むと江ノ島にもお店があるようだ。

2019_02_21_07a


とりあえず入店してみると、閉店セールで
グレービー・ソースとチキンの2種類の
ロコモコが390円で食べられるとの
こと。
迷わずグレービーで。
まあそれだけでも悪いので食後にコーヒー
(500円)も注文しました。

2019_02_21_08a

2019_02_21_09a


やっぱりここのグレービー・ソースは
美味しい。
でも正直に言うと移転する前のハンバーグ
が2個ぐらい乗っていて、確か1200円
ぐらいで、すごくボリュームのあった頃の
方が好きだったな。
こちらに移ってからのハンバーグ1個で
ご飯も少なめなのは、ちょっと物足りない
感じがしてしまうところがあります。

ただこののロコモコは本当に美味しいの
で、興味がある人は是非食べに行ってみて
ください。

L&Lハワイアンダイニングカフェ

腹ごしらえが出来たところで渋谷のTower
Recordsも行ってみたけれど、あまり買い
たいアルバムがありませんでした。
とりあえず新宿に移動する事にしました。

まずはネットのレゲエレコード・コムを
運営している新宿のレゲエ・ショップ
Dub Storeへ。
ここでレゲエレコード・コムで注文した
CDと、レゲエコレクター・コムで注文
した中古のLPを購入して来ました。

2019_02_21_10a

Dub Store外観

●新宿Dub Storeで買ったCD
〇Alborosie「Soul Pirate Acoustic」
〇Gentleman「Diversity」
〇Gentleman「New Day Dawn」
〇Sizzla「Ghetto Revolution」

2019_02_21_03a


●新宿Dub Storeで買ったLP
〇The Tamlins「Red Rose」
〇Ninjaman「Out Pon Bail」
〇Frankie Paul「The Veteran」

2019_02_21_04a


Alborosieの「Soul Pirate Acoustic」は
2017年のアルバムで、彼の2006年
のデビュー・アルバム「Soul Pirate」の
アコースティックによる再演のようです。

Alborosie - Diversity (acoustic)


Gentlemanの「Diversity」は2010年
のアルバムで、もう1枚の「New Day
Dawn」は2013年のアルバムです。
イタリア人のAlborosieやドイツ人の
Gentlemanがジャマイカの人とは別の感性
でレゲエという音楽をやる事で、レゲエと
いう音楽をより豊かにしているのは間違い
ないところです。
彼らの凄いところは本当にレゲエという
音楽を愛していて、しかもレゲエを深く
理解しているところなんですね。
彼らの音楽を聴くとレゲエが黒人でなけれ
ば出来ないというのが、ただの偏見に過ぎ
ないという事がよく解ります。

Gentleman - The Reason


Gentleman - New Day Dawn


Sizzlaの「Ghetto Revolution」は
2002年のアルバムです。
90年代半ばにアルバム・デビューして、
それ以来すでに60枚以上のアルバムを
リリースしているという、驚異的なペース
で作品を作り続ける彼ですが、レゲエの
歴史の中で最も重要なアーティストの
ひとりである事は間違いありません。
さすがにすべてのアルバムを聴く事は無理
だと思いますが、それでも少しでも集めて
聴いておきたいアーティストなんですね。

Sizzla - Ghetto Revolution


今回はLPも3枚買いましたが、そのLP
はすべてレゲエコレクター・コムで注文
した中古盤でした。

The Tamlinsの「Red Rose」は1983年
の彼らのセカンド・アルバムです。
彼らはソウルフルなヴォーカルがウリの
コーラス・グループですが、あのBlood &
Fireのレゲエとソウルの関りを特集した
コンピュレーション・アルバム
「Darker Than Blue: Soul From Jamdown」
に彼らの名曲「Baltimore」が収められて
いたんですね。
それからずっと気になっていたグループ
でした。

blood_and_fire_03a
Various ‎– Darker Than Blue: Soul From Jamdown 1973 - 1980 (2001)

今回レゲエコレクター・コムでこの
アルバムを見つけたので、ちょっと買って
みました。

The Tamlins - Red Rose


Ninjamanの「Out Pon Bail」は1990年
のアルバムで、プロデュースは
ExterminatorレーベルのPhilip 'Fatis'
Burrell、バックはFire House Crewや
Steelie & Clevieが務めたアルバムです。
Frankie Paulの「The Veteran」は
1991年のアルバムで、プロデュースと
バックをSteely & Clevieが務めたアルバム
です。
NinjamanやFrankie Paulといった
アーティストもボチボチと収集していま
す。

Dub Storeでは店員の方とも少しお話しま
した。
最近レゲエレコード・コムやレゲエ
コレクター・コム以外にもレコード・
シティというのをネットで始めたようです
が、やはりレゲエだけではなかなか大変な
ようです。
背景には今は音楽をネットでダウンロード
するような時代になって来た事もあるよう
です。
レコード(LP)やCDを今の人は買わなく
なって来ているんですね。
その便利な手軽さはユーザーにとって良い
事でもありますが、反面ミュージシャンに
お金が入らなくなって来ているんだそう
です。
なかなか難しい問題ですね。

そのうちに街からレコード店が消えて
しまうのかもしれませんね。
まあそうはなって欲しくは無いけれど…。

さらに紀伊国屋の8階にあるディスク
ユニオン新宿セカンドハンズ店へ行きま
した。
ここでは2枚のCDを購入。

●ディスクユニオン新宿セカンドハンズ店
で買ったCD
〇Sizzla「The Messiah」
〇Morgan Heritage「Here Come The Kings」

2019_02_21_05a


Sizzlaの「The Messiah」は2013年の
アルバムで、プロデュースはMiguel
Collins。
Morgan Heritageの「Here Come The
Kings」は、2013年のアルバムです。

さらにディスクユニオンのラテンブラジル
館へ。
ここではKen Bootheのアルバムを購入
しました。

●ディスクユニオンのラテンブラジル館で
買ったCD
〇Ken Boothe「Mr Rock Steady」

2019_02_21_06a


Ken Bootheの「Mr Rock Steady」は
1967年にStudio Oneからリリース
されたアルバムで、Oldays Recordsと
いうところからのリイシューで、千円
ちょっとで売られていました。
このOldays Recordsというのはレゲエ以外
の古い音源も廉価で入売しているレーベル
のようですが、版権切れの音源を販売して
いるレーベルなんでしょうか?

今回はここで買い物を終わりとして戻って
来ました。
今回はCDが17枚、LPが3枚の、合計
で20枚のアルバムを買って来ました。

どうも買うアルバムとアルバム評を書く
ペースが合っていなくて、どんどんブログ
に書かなければいけないアルバムが貯まる
一方ですが(笑)、まあそうした事も音楽
を聴く楽しみのうちなのかもしれません。
今は仕事をしていないので、アルバムを
買うのをなるべくはセーブしていますが、
やはり欲しいアルバムが次々と出て来て
しまいます。

また少しずつですが、アルバム評をアップ
して行こうと思います。

ではこの辺で。