今回はJesse Royalのアルバム

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「Hope & Love」です。

Jesse Royal(本名:Jesse David Leroi
Grey)は2010年代から盛んになった
ラスタ・リヴァイヴァル・ムーヴメントの
中心的なアーティストのひとりとして
知られているシンガーです。

ネットのDiscogsによると、2015年に
5曲入りのミニ・アルバム「Hope & Love」
をリリース、2017年にファースト・
アルバム「Lily Of Da Valley」をリリース
しているほか、13枚ぐらいのシングル盤
をリリースしています。

Jesse Royal (musician)

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Jesse Royal ‎– Lily Of Da Valley (2017)

今回のアルバムは2015年に日本の
Gachapan Recordsからリリースされた
彼の5曲入りのミニ・アルバムです。
(ネットのDiscogsではEP盤という扱い
です。)

彼のジャパン・ツアーに合わせて録音され
たアルバムで、表題曲の「Hope & Love」
をはじめ、彼らしいコンシャスなリリック
が楽しめるアルバムとなっています。

手に入れたのはGachapan Recordsから
リリースされたCDの中古盤でした。

付いていた帯には日本語で次のような彼の
紹介が書かれていました。

「ジャマイカ・キングストン在住、今
ジャマイカで注目されているラスタムーヴ
メントでの最重要人物JESSE ROYAL
(ジェシー・ロイヤル)。
ラスタマンでありながら自由な感性で創作
される曲達は今のジャマイカ&ヨーロッパ
の若者達の心も掴み、どこか懐かしい
メロディラインとハスキーな歌声はボブ
マーリーやピータートッシュ、ジェイコブ
ミラーといったレゲエ黄金期を彷彿とさせ
る。
1stアルバムとなる今作の全面プロデュース
を手掛けるのは、いま世界で最も注目され
ている日本人レーベルGACHAPAN RECORDS!
JAPAN X JAMAICAの最強コラボレーション
アルバム『HOPE & LOVE』が世界に先駆け、
ついにCD発売!」

5曲のミニ・アルバムながら、彼の楽曲が
まとめて発表されるのはこれが初めて
だったようです。
その後2017年に正式なファースト・
アルバム「Lily Of Da Valley」が発売
されています。

全5曲で収録時間は約20分。

ミュージシャンについては以下の記述が
あります。

1. Hope & Love
Written by Jesse Grey
Music by Wayne 'Unga' Thompson, Jason Welsh, Wade Johnson, Chinna Smith
Mix by Steven Stanley
2. Cold Feet
Written by Jesse Grey
Music by Wayne 'Unga' Thompson, Jason Welsh, Wade Johnson, Kenroy 'Short Man' Mullings
Mix by Stephen 'Di Genius' McGregor
3. Kingston
Written by Jesse Grey
Music by Hiroshi Yamamoto, Kenroy 'Short Man' Mullings, Wade Johnson, Jason Welsh
Mix by Steven Stanley
4. Jam Rock
Written by Jesse Grey
Music by Yu 'Gacha' Sagayama, Yuta Kobayashi, Takeshi 'Challi' Kanashima
Mix by Andrew Seidel
5. Jam Rock Dub Mix
Written by Jesse Grey
Music by Yu 'Gacha' Sagayama, Yuta Kobayashi, Takeshi 'Challi' Kanashima
Mix by Andrew Seidel

Licensed by Gachapan Records

Produce by Gachapan Records & Palace Pinkey Records
Mastered by Yoshitada Kimura (Studio Kiss)
Art Direction & Design: Bionic Skank (Arakawa Design)
Translation: Trident

となっています。

作曲はすべてJesse Grey(Jesse Royal)。
1曲目「Hope & Love」の演奏はWayne
'Unga' ThompsonとJason Welsh、Wade
Johnson、Chinna Smithで、ミックスは
Steven Stanley。
2曲目「Cold Feet」の演奏はWayne
'Unga' ThompsonとJason Welsh、Wade
Johnson、Kenroy 'Short Man' Mullings
で、ミックスはStephen 'Di Genius'
McGregor。
3曲目「Kingston」の演奏はHiroshi
YamamotoとKenroy 'Short Man' Mullings、
Wade Johnson、Jason Welshで、ミックス
はSteven Stanley。
4曲目「Jam Rock」と5曲目「Jam Rock
Dub Mix」の演奏はYu 'Gacha' Sagayama
とYuta Kobayashi、Takeshi 'Challi'
Kanashimaで、ミックスはAndrew Seidel。

1曲目「Hope & Love」にはあの
ギタリストのEarl 'Chinna' Smithが参加
しています。
このJesse RoyalはChinna Smithからも
認められた人のようでネットのYouTube上
には2人が演奏している映像がけっこう
あります。

Kush-I Live Reggae Session : Jesse Royal & Chinna Smith - Paradise


3曲目と4,5曲目は日本の
ミュージシャンが関わった録音のよう
です。

ジャケット・デザインはBionic Skank
(Arakawa Design)となっています。
表ジャケが小冊子になっていて、そこには
曲の英文の歌詞と日本語の対訳が載って
いました。

さて今回のアルバムですが、Jesse Royal
の楽曲がまとめて聴ける初めてのアルバム
とあって、ちょっと初々しさも感じる内容
で、聴き心地は悪くありません。

2017年の正式なファースト・アルバム
「Lily Of Da Valley」では、かなり
ロック色の強い個性を見せたJesse Royal
ですが、もうこのアルバムの時点で徐々に
そのロック色の強い個性を見せ始めていた
んですね。
1曲目の「Hope & Love」がバラード色の
強いナンバーで、その印象が強かったので
あまりロック色の強い印象を持って
いなかったのですが、今回改めて聴き直し
てみるとその他の曲はかなりロック色の
強いナンバーが並んでいました。
かなりバリバリの男臭い「ロック野郎」が
このJesse Royalという人で、その個性は
このアルバムの時点でかなり開花していた
んですね(笑)。

「レゲエ+ロック」という路線は、あの
Bob Marleyが歩んだ道であり、それが
レゲエという音楽を世界的な音楽にしたん
ですね。
このJesse RoyalがそのBob Marleyの正統
な後継者である事は間違いないでしょう。
ある意味彼の息子たち以上に…。

しかもその彼の楽曲がまとめて聴ける
初めてのアルバムが、日本のGachapan
Recordsからリリースされたというのは、
なかなか興味を惹かれる点です。
Gachapan Recordsの方も気合が入ったの
か、このJesse Royalを歌詞の対訳付き
で紹介しています。

例えば1曲目の「Hope & Love」は、次の
ような歌詞が載っていました。


僕らは神が苦しみから救ってくれることを
知っている
そして貧しい者の為に正義を遂行して
くれるんだ
雨の中を歩けど傘を差し伸べてくれる人は
いない
君は災いの元だ、一人でどこへでも
行ったらいいと言われた
だが彼らは知らない
僕が夢に向かって歩いていることを
我々は神の栄光が広がって行く様を
見届けるのだ

希望と愛を 希望と愛を
希望と愛を 希望と愛を

物事を悲観する者はダイヤの原石の美しさ
に気づかない
視野を広く持つ者だけがチャンスを見つけ
られるんだ
生き残る秘訣は何事にも真っ向から拒否を
しないことだ
例え扉を閉じられても、どこかでより多く
の扉が開いているのさ

希望と愛を 希望と愛を
希望と愛を 希望と愛を

大事なのは、どう生きるのではなく、どう
生きるか
そして何を持っているかではなく、何を
与えられるかだ
兄弟達よ、人生とは探求と試練の連続だ
決して自分に相応しい価値以下で納得して
はならない
自分に正直でいるんだ

僕の意思を受け取ってください
そして、この気持ちを歌う手助けをして
くれませんか
希望と愛を
希望と愛を
僕の意思を受け取ってください
そして、この気持ちを歌う手助けをして
くれませんか

希望と愛を
希望と愛を
希望と愛を


なかなか素晴らしい歌詞なので、ちょっと
写してみました。
この歌詞にはこれから成功をつかもうと
している彼の、揺れる心情が歌われていま
す。
もう正式なファースト・アルバム
「Lily Of Da Valley」の時点で、すでに
大物の風格の漂う彼ですが、まだこの時点
では繊細な若者の顔が見えるのも面白い
ところです。

1曲目は「Hope & Love」です。
書いたように若者の揺れる心情を歌った
バラード・ナンバーです。
ギタリストのEarl 'Chinna' Smithが参加
した曲です。
ピアノとギターのメロディアスなメロディ
に、Jesse Royalの男臭いヴォーカルが
イイ感じのバラード・ナンバーです。

Jesse Royal - Hope & Love


2曲目は「Cold Feet」です。
こちらもピアノとギターを中心とした
バックに、Jesse Royalのちょっとロック
が入った歌い上げるようなヴォーカルが
すごくカッコいい曲です。
彼らしいスタイルを感じる男らしい曲
です。

3曲目は「Kingston」です。
鳴くギターとブルース・ハーモニカ、
キーボードの演奏に、Jesse Royalの
楽し気な男臭いボーカルが気持ち良い曲
です。

4曲目は「Jam Rock」です。
走るギターとキーボード、ドスの効いた
ベースのサウンドに、ちょっと巻き舌の
Jesse Royalのロックなヴォーカルが
すごくカッコいい曲です。

5曲目は「Jam Rock Dub Mix」です。
4曲目「Jam Rock」のダブ・
ヴァージョンです。
エコーの効いたエフェクトのJesse Royal
のヴぉーかるに、キーボードやズシンと
重いベースが絡む、カッコいいダブです。

ざっと追いかけてきましたが、この後の彼
の活躍は素晴らしく、正式なファーストの
「Lily Of Da Valley」へと繋がって行く
んですね。

Jesse Royal - Modern Day Judas [Official Video 2013]


Jesse Royal - Blowing In The Wind [Official Video 2017]


そこで彼の男臭いロックなスタイルが確立
する訳ですが、その前にこのミニ・
アルバムがあったという事は、ラスタ・
リヴァイヴァル・ムーヴメントなど最近の
レゲエが好きな人は覚えておいた方が良い
記憶です。
特に表題曲の「Hope & Love」は、彼の
心情がリアルに描かれたなかなかの名曲
です。

機会があればぜひ聴いてみてください。

Jesse Royal Hope & Love 2015 in JAPAN



○アーティスト: Jesse Royal
○アルバム: Hope & Love
○レーベル: Gachapan Records
○フォーマット: CD
○オリジナル・アルバム制作年: 2015

○Jesse Royal「Hope & Love」曲目
1. Hope & Love
2. Cold Feet
3. Kingston
4. Jam Rock
5. Jam Rock Dub Mix