今回はJesse Royalのアルバム

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「Lily Of Da Valley」です。

Jesse Royal(本名:Jesse David Leroi
Grey)は2010年代から盛んになった
ラスタ・リヴァイヴァル・ムーヴメントの
中心的なアーティストのひとりとして
知られているシンガーです。

ネットのDiscogsによると、2015年に
5曲入りのミニ・アルバム「Hope & Love」
をリリース、2017年にファースト・
アルバム「Lily Of Da Valley」をリリース
しているほか、13枚ぐらいのシングル盤
をリリースしています。

Jesse Royal (musician)

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Jesse Royal ‎– Hope & Love (2015)

今回のアルバムは2017年にUSの
Easy Star Recordsからリリースされた
彼のファースト・アルバムです。

すでにラスタ・リヴァイヴァル・ムーヴ
メントの中心人物のひとりとして活躍して
いる彼ですが、2015年のミニ・
アルバム「Hope & Love」に次ぐ初めての
フル・アルバムで、すでに彼の代表曲の
ひとつともいえる「Modern Day Judas」
をはじめ、Stephen Marleyの息子である
Jo Mersa Marleyとの共演曲「Generation」
や、「400 Years」、「Rock It Tonight」、
「Finally」といった楽曲で、彼らしい
男臭いルーツの世界を作り上げています。

手に入れたのはEasy Star Recordsから
リリースされたCD(新盤)でした。

全14曲で収録時間は約54分。

ミュージシャンについては以下の記述が
あります。

All Lyrics by Jesse Grey
Additional Lyrics by J. Marley (track 2) and Patrice (track 13)
Executive Producers: Jesse Royal, Eric Smith, Lem Oppenheimer,
Michael Goldwasser, Remy Gerstein

Produced by Llamar 'Riff Raff' Brown
except "Modern Day Judas," produced by Winta James; "Real Love,"
produced by Llamar 'Riff Raff' Brown & Dean Pond; "Full Moon,"
produced by Jesse Royal & Curt White; "Finally," produced by
Richard 'Biggy' McGrath; "Justice," produced by Kareem 'Remus' Burrell

1. 400 Years:
Drums: Makiri White
Bass: Kawain Williamson
Keyboards: Llamar 'Riff Raff' Brown
Guitars: Nicolas Groskopf
Background Vocals: Nicki Burt
Composed by J. Grey, L. Brown, N. GrosKopf, M. White, K. Williamson

2. Generation - feat. Jo Mersa Marley
Background Vocals: Feluke
Composed by J. Grey, L. Brown

3. Modern Day Judas:
Bass: Stricland Stone
Guitar: Mitchum 'Khan' Chin
Composed by J. Grey, W. James

4. Life's Sweet:
Bass: Christopher Meredith
Guitar: Ranoy Gordon
Background Vocals: Nicki Burt
Composed by J. Grey, L. Brown, R. Gordon, C. Meredith

5. Real Love:
Keyboards: Llamar 'Riff Raff' Brown
Drums: Brian Williamson
Bass: Dean Pond
Guitars: Kevaun Williams
Composed by L. Brown, S. Smith, J. Grey, D. Pond, K. Williams, S. Brown

6. Always Be Around:
Keyboards: Llamar 'Riff Raff' Brown
Drums, Percussion: Kirk Bennett, Wayne Thompson
Bass: Jason Welsh
Guitars: Nicolas Groskopf
Background Vocals: Llamar 'Riff Raff' Brown, Tamekia Mocrieff
Composed by J. Grey, L. Brown, N. Groskopf, J. Welsh, W. Thompson,
K. Bennett, K. Burrell

7. Stand Firm:
Keyboards: Llamar 'Riff Raff' Brown
Drums: Wayne Thompson
Percussion: Denver Smith
Bass: Jason Welsh
Guitars: Nicolas Groskopf
Background Vocals: Tamekia Mocrieff
Composed by J. Grey, L. Brown, N. Groskopf, J. Welsh, W. Thompson

8. Roll Me Something:
Bass: Kawain Williamson
Guitars: Nicolas Groskopf
Background Vocals: Tamekia Mocrieff
Keyboards, Drums: Llamar 'Riff Raff' Brown
Composed by J. Grey, L. Brown, N. Groskopf, K. Williamson

9. Full Moon:
Drums, Saxophone: Natty Rico
Guitar: Genis Nadal
Composed by J. Grey, C. White, A. Allard, G. Nadal

10. Rock It Tonight:
Keyboards: Llamar 'Riff Raff' Brown
Drums: Aston Barrett Jr.
Bass: Jason Welsh
Guitars: Nicolas Groskopf
Background Vocals: Nicki Burt
Composed by J. Grey, L. Brown, N. Groskopf, N. Groskopf, J. Welsh, A. Barrett Jr.

11. Finally:
Drums: Richard McGrath
Percussion: Sly Dunbar
Bass: Nicholas Robinson
Keyboards: David Harrisign
Guitars: Garth 'Dackie' Forester
Composed by J. Grey, D. Harrisign, R. McGrath, N. Robinson, S. Dunbar, G. Forester

12. Justice:
Drums, Bass, Keyboards: Llamar 'Riff Raff' Brown
Drums: Sly Dunbar
Bass: Donald 'Danny Bassie' Dennis
Guitars: Earl 'Chinna' Smith
Composed by J. Grey, L. Brown, D. Dennis, S. Dunbar, K. Burrell

13. Waan Go Home:
Keyboards: Llamar 'Riff Raff' Brown
Guitars: Nicolas Groskopf
Background Vocals: Nicki Burt
Written by J. Grey, L. Brown, N. Groskopf

14. Jah Will See Us Through:
Keyboards: Llamar 'Riff Raff' Brown
Drums: Wayne Thompson
Bass: Jason Welsh
Guitars: Nicolas Groskopf
Background Vocals: Tamekia Mocrieff
Composed by J. Grey, L. Brown, J. Welsh, N. Groskopf, W. Thompson

Artwork by Ricardo Edwards
Final Package Layout: Andy Pritiken

Recording engineered by Llamar 'Riff Raff' Brown (tracks 1,2,4,6-8,10,12,14),
Kareeem Burrell (taracks1,4,10), Mondays (track 1), Genaro Schiano (trak 2),
Paul Debussey (tracks 8,14), Dean Pond (track 5)
Mixed by Veer Dhaniram (tracks 1,2,4,6,8-10,12-14), Dean Pond (track 5),
Llamar 'Riff Raff' Brown (track7), GregoryMorris (track 3)
Mastered by Michael Fuller at Fullerssound

となっています。

2曲目「Modern Day Judas」の
プロデュースはWinta James、5曲目
「Real Love」のプロデュースはLlamar
'Riff Raff' BrownとDean Pond、9曲目
「Full Moon」のプロデュースはJesse
Royal本人とCurt White、11曲目
「Finally」のプロデュースはRichard
'Biggy' McGrath、12曲目「Justice」
のプロデュースはKareem 'Remus'
Burrellで、残りのすべての曲の
プロデュースはLlamar 'Riff Raff'
Brownとなっています。
ちなみに「Justice」のプロデュースを
しているKareem 'Remus' Burrellは、
Xterminatorレーベルのプロデューサー
として知られるPhilip‘Fatis' Burrell
の息子さんなんだとか。

細かいミュージシャンの説明は多いので
省略しますが、12曲目「Justice」では
あのギタリストのEarl 'Chinna' Smithも
ギターで参加しています。
ネットのYouTubeにはこのJesse Royalと
Earl 'Chinna' Smithがアコースティック
で共演している映像が、今回のアルバムに
入っている曲の「400 Years」や「Rock It
Tonight」のほか、Augustus Pabloの息子
Addis Pabloもメロディカで参加した
「Butterflies」や、2011年の
「Paradise」など、けっこうたくさん
アップされているんですね。

Jesse Royal // DEADLY '400 Years'


Jesse Royal // DEADLY 'Rock It Tonight'


Jesse Royal and Chinna Smith - Butterflies (Inna De Yard)


Kush-I Live Reggae Session : Jesse Royal & Chinna Smith - Paradise


もしかしたらかなり早くから'Chinna'
Smithが目をかけていたアーティスト
だったのかもしれません。

2曲目「Generation」でディージェイ
で共演しているJo Mersa Marleyは、
ネットの情報によるとStephen Marleyの
息子(Bob Marleyの孫)なんだそうです。

面白いのは「Composed by」となっている
作曲者の欄に、その曲に参加したミュージ
シャンのほとんどの名前がある事です。
そのあたりは曲に参加した人はすべて作曲
者だというJesse Royalのフレンドリーな
性格がうかがえます。
例えばあのBob Marleyは自分が作った曲
でも、仲間が困らないように作曲の権利を
分け与えていたというのは有名な話です
が、彼もジャマイカ人らしい仲間を大切に
する人の側面が垣間見えます。

印象的なイラストはRicardo Edwards、
ジャケットのレイアウトはAndy Pritiken
という人が担当しているようです。
ジャケットは3つ折りの紙ジャケットで、
裏ジャケは空中に浮遊するようなJesse
Royalの姿に曲目、ジャケットの内側は
間が少し切れていますが、3枚で1つに
なるような廃墟のライオンや人の彫刻の
前に座るJesse Royalのイラストが描かれ
ています。

jesse_royal_03a
裏ジャケ

jesse_royal_04a
内ジャケ1

jesse_royal_05a
内ジャケ2

jesse_royal_06a
内ジャケ3

それを繋ぎ合わせてみるとこんな感じ
です。

jesse_royal_uchi_jake
内ジャケ(合成)

さて今回のアルバムですが、ファースト・
アルバムの時点ですでにラスタ・
リヴァイヴァル・ムーヴメントの中心人物
のひとりと注目されているJesse Royal
ですが、その期待に応えるようにかなり
充実した内容のアルバムで、内容は悪く
ないと思います。

今レゲエの世界で最も注目されている
ラスタ・リヴァイヴァル・ムーヴメント
ですが、その魅力はやはりハッキリと
70年代の頃のルーツ・レゲエへの回帰
を打ち出した点でしょうか。

もともとレゲエという音楽は60年代後半
に流行したロックステディが変化して、
60年代の終わり頃に誕生した音楽だった
んですね。
初めに誕生したレゲエは今ではルーツ・
レゲエと呼ばれる音楽で、ジャマイカで
誕生した宗教ラスタファリズムを基盤と
した思想性と、その宗教観から生まれた
アメリカナイズされていない自分たち黒人
のルーツに根差したアフリカンなリズムに
特徴があります。

このルーツ・レゲエが誕生した70年代の
頃はまだまだ世界的に白人優位の時代で、
アフリカから奴隷として連れて来られた
黒人はどの国でも社会的な地位が低い時代
だったんですね。
今ではおかしな話だと解るのですが、当時
は白人は頭が良くて優秀な「優等人種」、
黒人や黄色人種はそれよりはだいぶ能力の
落ちる「劣等人種」と、本気で信じている
人の多い社会だったんですね。
ただその優劣の差は受けている教育の差に
過ぎないという事を、今の私たちは知って
います。
ちゃんとした教育を受ければ、人種の優劣
などは無いんですね。

そうした白人優位の社会だった70年代に
「俺たち黒人はお前たち白人の奴隷では
ない。俺たちは人間だ。」という社会を
変えるメッセージを発したのが、
ジャマイカで産まれたレゲエ(ルーツ・
レゲエ)だったんですね。
ラスタファリズムに基づくそのメッセージ
は、世界中の多くの人々から支持されて、
レゲエという音楽は世界の音楽へと成長
して行くんですね。
そして白人優位の世界は、徐々に変わって
行くんですね。

その後レゲエという音楽は80年代に入る
とスラックネス(下ネタ)やガン・トーク
(暴力ネタ)を中心とした快楽性の強い
ダンスホール・レゲエが流行しますが、
90年代に入るとGarnet SilkやTony Rebel
などのアーティストによって、ルーツ・
レゲエが再び復活します。
彼らはルーツの思想をダンスホールの
リズムに乗せる事で、再びルーツ・レゲエ
の支持を集める事に成功するんですね。
この運動はルーツ・リヴァイヴァルと
呼ばれます。

この後レゲエという音楽は思想性の強い
ルーツ・レゲエと、快楽性の強いダンス
ホール・レゲエが、共存する世界へと
なって行くんですね。

ただこの90年代あたりから、レゲエが
世界的な音楽になった事で、いろいろな
問題が浮上して来ます。
そのルーツ・リヴァイヴァル以降に登場
したSizzlaやCapletonといったラスタ
ファリズムの中でも特に厳格な宗派ボボ・
アシャンティ系のアーティストは、その
厳格な宗教的な理念から、バティマン
(ホモ・セクシャル)批判や黒人優位主義
を主張し始めるんですね。
その為プロテスト色の強いレベル・
ミュージック(反逆の音楽)として人気を
博したレゲエは、世界中からカルト性の
強いヘイト・ミュージック(差別音楽)と
いうレッテルを貼られてしまうんですね。
こうした思想的に内向きな傾向は、
2000年代に入っても続きます。

ただそうした内向きな傾向は2010年代
にラスタ・リヴァイヴァル・ムーヴメント
が起こって来た事で徐々に変わって来ま
す。
この頃から登場して来たProtojeや
ChronixxやJesse Royalなどのラスタ・
リヴァイヴァルのアーティストは、70年
代のルーツ・レゲエに近いような社会の
不正などの「外向きなテーマ」を歌い始め
るんですね。
彼らの音楽を聴くと、そうした先輩
アーティストの過去の失敗から学んでいる
ようなところがあるんですね。

また90年代頃から多くのルーツ・レゲエ
をリイシューした、Blood & Fireをはじめ
とするリイシュー・レーベルの影響がある
気がします。
90年代に入るとBlood & Fireや、Pressue
Sounds、Makasoundなどのリイシュー・
レーベルが、70年代のルーツ・レゲエの
時代の埋もれていた楽曲を多くリイシュー
しています。
このあたりは多少想像が入りますが、彼ら
は過去のルーツ・レゲエの魅力をこうした
リイシューから学んだのではないか…。
それ以前のアーティストのダンスホール・
レゲエも取り入れたサウンドに較べて、
このラスタ・リヴァイヴァル系の
アーティストのサウンドは、より70年代
のルーツ・レゲエのサウンドに近いところ
があるんですね。
その親しみ易さも、彼らの魅力なのでは
無いかと思います。

ちょっと前置きが長くなりましたが、
このJesse Royalはそのラスタ・リヴァイ
ヴァル・ムーヴメントの中心人物のひとり
で、ラフ&ルーズな男臭い歌唱が魅力な
シンガーです。
5曲入りのミニ・アルバム「Hope &
Love」を除けば、今回のアルバムは彼の
ファースト・アルバムなのですが、もう
200年代前半から活躍していて、その
歌唱はすでに大物シンガーの風格があり
ます。

今回のアルバムに入っている3曲目
「Modern Day Judas」は彼の代表曲ので、
彼の男臭い魅力がもっともよく出た曲の
ひとつです。

ジェシー・ロイヤル(Jesse Royal) - Modern Day Judas - 2013 - リリック

Jesse Royal - Modern Day Judas (Official Video)


ネットのレゲエレコード・コムにあるこの
曲の歌詞を読むと、「あいつらは背後から
人を襲うようなやつら」や「仮面をかぶり
偽善者のフリをする女々しいやつら」、
「俺たちはそいつらの事を現代のユダと
呼ぶんだ」など、現代を退廃的に生きる
バビロニアン(悪徳に染まってしまった
人々)を糾弾する言葉が並びます。
この曲はラスタファリアンとして生きる彼
Jesse Royalの、腐敗したバビロン(退廃
都市)に生きるバビロニアンに対する宣戦
布告の歌なんですね。

そのあたりはあのBob Marleyのリリックが
蘇ったようで、ルーツ・レゲエを聴いて
いた世代には、胸が躍るような喜びがあり
ます(笑)。

ちなみにこの曲ではBob Marleyについても
歌っているところがあり、「彼の仲間が
Bob Marleyに何をしたか忘れる事が出来
ない」という言葉もあります。
これはBob Marleyの暗殺説について歌って
いるもので、Bob Marleyはツアー中に
行ったサッカーの試合でケガをした事で
ガンになったと言われていますが、それは
CIAが傷口にガンの細胞を植え付けたと
いう説が今も言われています。
真偽のほどは解りませんが、あの
John LennonのCIA暗殺説と同じよう
に、ファンの間では信じられている説なん
ですね。
特にジャマイカではBob Marleyの暗殺説は
彼の多くのファンの間で信じられているの
ではないでしょうか。
本当にBob Marleyが暗殺されたのかは解り
ませんが、この時代はまだまだ白人優位の
時代で、人々の平等を訴えるような人たち
は疎まれるところがあったのは事実です。

この曲はそのBob Marleyの遺志を、彼
Jesse Royalが継ぐことを宣言した曲でも
あるんですね。

話を戻しますが、YouTubeにあるこの曲の
プロモーション・ヴィデオでは、ちょっと
口をひん曲げて指で作ったピストルの
引き金をカチカチと引くJesse Royalの姿
が実にカッコイイです。
男臭くラフ&ルーズな不良性のある佇まい
は、この人の大きな魅力なんですね。

この「Modern Day Judas」に使われている
リディムは、このラスタ・リヴァイヴァル・
ムーヴメントを象徴する最新リディム
「Rootsman」が使われています。

リズム特集 Rootsman

レゲエレコード・コムのこの「リズム
特集」のページを見ると、Ini Kamozeの
「Wings With Me」という曲をアップ・
デートしたワン・ドロップのリディム
で、Phillip 'Winta' Jamesが運営する
Overstand Entertainmentの専用リディム
となっているようです。
このリディムの代表曲としてはこの曲の
ほか、Chronixxの「Here Comes Trouble」
やJah 9の「Reverence」、Iba Mahrの
「Great Is H.I.M」などがあるよう
です。

Chronixx - Here Comes Trouble (Official Music Video)


歌っている人達の顔ぶれでも解るように、
ラスタ・リヴァイヴァル・ムーヴメントの
象徴的なリディムがこの「Rootsman」なん
ですね。

話を戻しますが、実は今回のアルバムは
ファースト・インプレッションは何か
スッキリしないものが残りました。
彼の曲はこのアルバムの以前に日本の
Gachapan Recordとコラボした5曲入り
のミニ・アルバム「Hope & Love」など
も聴いていたのですが、想像していたより
もちょっとクセっぽい濃い後味のアルバム
で、ちょっと戸惑いを感じました。
例えれば普通のロックを聴こうと思って
いたのに、それがもっと濃度の濃い
スワンプ・ロックだったという感じです。
自分のイメージするルーツ・レゲエとは、
イメージにちょっとズレがあったんです
ね。

ただ聴いて行くうちに、このアルバムの
良さがジワジワと解って来ました。
このJesse Royalは明らかにロック色の
強いサウンドを得意とする人なんですね。
レゲエ+ロックというとあのBob Marley
が思い浮かびますが、彼はルーツ・レゲエ
と言ってもそのBob Marleyに近いルーツ・
サウンドを作り上げている人なんですね。
そのサウンドにJesse Royalらしい男臭く
てアクの強いヴォーカルが乗ると、彼独自
の世界が出来上がります。
そのちょっと不良性のある世界観に浸って
いると、彼のリリックが心に徐々に沁み
込んで来て、何とも言えない快感があり
ます。

他にもロックなギターのイントロから
始まる1曲目「400 Years」やStephen
Marleyの息子であるJo Mersa Marleyとの
共演曲2曲目「Generation」、心に沁み
込んでいくような印象的なラヴ・ソングの
5曲目「Real Love」、Natty Ricoの
サックス・ソロも魅力の9曲目「Full
Moon」、文字通りロックなヴォーカルが
魅力な10曲目は「Rock It Tonight」、
キーボードのメロディに乗せたハリの
あるヴォーカルが印象的な11曲目
「Finally」、Patriceとの共演曲13曲
目「Waan Go Home」、ソウル・テイスト
な14曲目「Jah Will See Us Through」
など、聴けば聴くほどこのJesse Royal
の魅力が心に沁み込んで来るような
アルバムです。

1曲目は「400 Years」です。
ドラマチックなロックなギターの演奏に
ホーンとキーボード、Jesse Royalの男
らしいヴォーカル。
オープニングに相応しい勢いのある曲
です。

Jesse Royal - 400 Years (Official Audio)


2曲目はJo Mersa Marleyとの共演曲
「Generation」です。
パーカッションに乗せたコーラスから
Jesse Royalのヴォーカル、Jo Mersa
Marleyのトースティング…。

Jesse Royal - Generation [Official Music Video]


3曲目は「Modern Day Judas」です。
書いたようにリディムは「Rootsman」。
漂うようなキーボードのメロディに、
Jesse Royalのラフ&ルーズなヴォーカル、
リリカルなピアノ…。
ただただカッコイイです。

4曲目は「Life's Sweet」です。
リリカルなピアノのメロディに、Jesse
Royalの語るようなヴォーカル。

5曲目は「Real Love」です。
アコースティックなギターとキーボードの
ソフトなメロディ、Jesse Royalの優しく
歌うヴォーカル、ヴォイス・チェンジ…。
心に沁み込んでいくような印象的なラヴ・
ソングです。

Jesse Royal - Real Love


6曲目は「Always Be Around」です。
キーボーのメロディにファルセットな
コーラス、Jesse Royalの味わいのある
ヴォーカル。

7曲目は「Stand Firm」です。
華やかなホーン・セクションのメロディ
にロックなギター、ラフなJesse Royalの
ヴォーカル。

8曲目は「Roll Me Something」です。
ホーンのメロディに陽気でロックな
Jesse Royalのヴォーカル。

9曲目はNatty Ricoとの共演曲「Full
Moon」です。
ダブワイズしたコーラスから、リズミカル
なピアノのメロディに乗せたJesse Royal
のヴォーカル。
間奏がまるでMajor Lazerを思わせる
ダンサブルなメロディです。
Natty Ricoのサックス・ソロも魅力。

Jesse Royal - Full Moon


10曲目は「Rock It Tonight」です。
こちらはタイトル通りロックなヴォーカル
な曲です。
ピアノの明るいリズミカルなメロディに、
Jesse Royalのリラックスした楽し気な
ヴォーカルが魅力的。

Jesse Royal • Rock It Tonight


11曲目は「Finally」です。
キーボードのメロディにどすの効いた
ベース、ハリのあるJesse Royalの
ヴォーカルにコーラス。

Jesse Royal - Finally (Official Lyric Video 2015)


12曲目は「Justice」です。
ドラマチックなキーボードとピアノの
メロディに、Jesse Royalの表情豊かな
ヴォーカルが印象的。

13曲目はPatriceとの共演曲「Waan
Go Home」です。
キーボードのメロディにファルセットな
ヴォーカル(Patriceか?)、絡み合う
ようなコーラス、Jesse Royalの男らしい
ヴォーカル。

Jesse Royal - Waan Go Home


14曲目は「Jah Will See Us Through」
です。
ちょっとソウルのようなテイストの
キーボードのイントロから、Jesse Royal
の歯切れの良い男らしいヴォーカル…。

Jesse Royal - Jah Will See Us Through


ざっと追いかけてきましたが、まだ彼の
ほぼファースト・アルバムだというのに
すでに大物感が漂う、彼の男らしい
ソウルフルなヴォーカルはとても魅力的
です。
このJesse Royalがラスタ・リヴァイ
ヴァル・ムーヴメントの中心人物である事
を証明したアルバムで、これからの彼の
活躍が注目されます。

機会があればぜひ聴いてみてください。

Jesse Royal | Jussbuss Acoustic | Modern Day Judas | Episode 10

↑こちらもCinna Smithとのコラボの
アコースティック・ヴァージョンです。


○アーティスト: Jesse Royal
○アルバム: Lily Of Da Valley
○レーベル: Easy Star Records
○フォーマット: CD
○オリジナル・アルバム制作年: 2017

○Jesse Royal「Lily Of Da Valley」曲目
1. 400 Years
2. Generation - feat. Jo Mersa Marley
3. Modern Day Judas
4. Life's Sweet
5. Real Love
6. Always Be Around
7. Stand Firm
8. Roll Me Something
9. Full Moon - feat. Natty Rico
10. Rock It Tonight
11. Finally
12. Justice
13. Waan Go Home - feat. Patrice
14. Jah Will See Us Through