今回はRed DragonとFlourgonのアルバム

red_dragon_01a

「Red Dragon VS Flourgon」です。

Red Dragon(本名:Leroy May)は
レゲエがデジタルのダンスホール期に
入った80年代後半から90年代かけて
活躍スタ、ダンスホール・レゲエの
ディージェイです。
ネットのDiscogsによると今回の共演盤を
含めて4枚ぐらいのアルバムと、226
枚ぐらいのシングル盤を残しています。
また今回共演盤に収められている
Flourgonは、彼の実弟で同じくディー
ジェイとして活躍しています。

2015年に49歳という若さで亡く
なっています。

アーティスト特集 Red Dragon (レッド・ドラゴン)

Flourgon(本名:Michael May)は
Red Dragonの弟して知られるダンス
ホール・ディージェイです。
兄と同じく80年代後半から90年代に
かけて活躍したディージェイで、ネットの
Discogsによると今回の共演盤を含めて
2枚ぐらいのアルバムと、217枚ぐらい
のシングル盤を残しています。

アーティスト特集 Flourgon (フローガン)

Flourgon - Wikipedia

今回のアルバムは1988年にジャマイカ
のTechniquesレーベルからリリースされた
Red DragonとFlourgonのクラッシュ・
アルバム(対決盤)です。

プロデュースはTechniquesレーベルの主催
者Winston RileyとエンジニアのSoljie
Hamiltonで、バックはSteely & Clevie
などが担当したアルバムです。
このアルバムがこの2人にとっての
アルバム・デビュー盤で、このデジタルの
ダンスホールの時代らしいちょっとチープ
なサウンドのバックに、2人の生きの良い
ディージェイのトースティングが楽しめる
アルバムとなっています。

手に入れたのはTechniquesレーベルから
リリースされたCDの中古盤でした。

Side 1が5曲、Side 2が5曲の全10曲。
Side 1がRed Dragonの曲が5曲、Side 2
がFlourgonの曲が5曲収められたアルバム
です。

ミュージシャンについては以下の記述が
あります。

Produced by W. Riley and Soljie
Musicians: Steelie, Clevie and Danny
Designed & Art by: Orville 'Bagga' Case - Studio Case

となっています。

プロデュースはTechniquesレーベルの
主催者Winston Rileyとエンジニアの
Soljie Hamiltonが担当し、ミュージ
シャンはWycliffe 'Steely' Johnsonと
Cleveland 'Clevie' Browne、Danny
Brownieが参加しています。

ジャケット・デザインはStudio Caseの
Orville 'Bagga' Caseが担当しています。

さて今回のアルバムですが、この80年代
後半のデジタルのダンスホール・レゲエの
時代のチープなサウンドに乗せた、2人の
生きの良いディージェイのフローが楽し
めるアルバムで、内容は悪くないと思い
ます。

この80年代後半のデジタルのダンス
ホールの時代というのは、それまでの
レゲエという音楽のタガが外れたような、
独特なリズムやリリックが溢れ出したよう
な時代だったんですね。
そのちょっと壊れたような乱れっぷりが、
この時代の面白さなんですね(笑)。

その時代の流れに乗ってこのRed Dragon
とFlourgonの2人の兄弟も、生きの良い
自由なトースティングを聴かせているの
が、今回のアルバムの面白さです。
この事態らしいチープなメロディに乗せた
自由度の高いトースティングは、当時の
空気をそのまま詰め込んだような魅力が
あります。

Side 1にはRed Dragonの曲が5曲収め
られています。

Side 1の1曲目は「Agony」です。
リディムはHopeton Lewisのロックステディ
のヒット曲「Take It Easy」です。
デジタルらしいバックのリズムに、生きの
良いRed Dragonのトースティングが魅力的
な曲です。

red dragon,the agony


2曲目は「Kuff」です。
デジタルらしい歯切れの良いドラミングに
キーボードのメロディ、滑らかで楽しい
Red Dragonのトースティング。

3曲目は「Big Brain Girl」です。
緊張感のある弦楽器のメロディから、
デジタルなドラミングとキーボードの
メロディ、ちょっと楽しいRed Dragonの
自在なトースティング。

Red Dragon - Big Brain Girl


4曲目は「Hell Rider」です。
リディムはAdmiral Tibetの「Terrorist」。
キーボードのメロディに、印象的な
デジタルなドラミング、ちょっとお経の
ようなRed Dragonの流れるようなトース
ティング。

Red Dragon - Hell Rider - Techniques LP


5曲目は「Nuh Friend Your Mate」
です。
デジタルらしいちょっとチープで
リズミカルな曲に乗せた、勢いのある
トースティング。

Side 2にはFlourgonの曲が5曲収め
られています。

Side 2の1曲目は「Big Batty Girl」
です。
リズミカルなデジタルなドラミングと
ピアノのメロディ、歯切れの良い
Flourgonのトースティング。

flourgon,big batty gal


2曲目は「One Foot Skank」です。
リディムはDaddy Lizzard の「Run
Girl Run」。
心地良いデジタルなドラミングに
キーボードのメロディ、勢いのある
Flourgonのトースティング。

Flourgon - One Foot Skank


3曲目は「Jump, Spread Out」です。
こちらもFlourgonの人気曲のようです。
デジタルの激しいドラミングにピアノの
メロディ、勢いのあるFlourgonのトース
ティングが魅力。

Flourgon - Jump Spread Out


4曲目は「Country Life」です。
リズミカルなキーボードとピアノの
メロディに、滑らかで歯切れの良い
Flourgonのトースティング。

5曲目は「Keep Up Your Pride」です。
リズミカルなピアノのメロディに、滑らか
で表情豊かなFlourgonのトースティング。

ざっと追いかけてきましたが、良くも悪く
もチープなメロディで(笑)、良くも悪く
も浮かれたトースティング(笑)、それが
この時代の空気をすごく感じさせます。
この80年代後半は、それまでの重しが
一気に取れたような、不思議な解放感が
ある時代だったんですね。
その自由な空気の中で暴れまわる2人の
ディージェイの姿は、なかなか魅力的に
思えます。

機会があればぜひ聴いてみてください。


○アーティスト: Red Dragon, Flourgon
○アルバム: Red Dragon VS Flourgon
○レーベル: Techniques
○フォーマット: LP
○オリジナル・アルバム制作年: 1988

○Red Dragon, Flourgon「Red Dragon VS Flourgon」曲目
Side 1
1. Agony - Red Dragon
2. Kuff - Red Dragon
3. Big Brain Girl - Red Dragon
4. Hell Rider - Red Dragon
5. Nuh Friend Your Mate - Red Dragon
Side 2
1. Big Batty Girl - Flourgon
2. One Foot Skank - Flourgon
3. Jump, Spread Out - Flourgon
4. Country Life - Flourgon
5. Keep Up Your Pride - Flourgon