今回はThe Meditationsのアルバム

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「Wake Up!」です。

The Meditationsは70年代のルーツ・
レゲエの時代から活躍したコーラス・
グループです。
76年にファースト・アルバム「Message
from the Meditations」でデビューした彼ら
はその後も長く活躍を続け、多くのアルバム
をリリースしています。
その美しいコーラス・ワークは、あのBob
Marleyも認めたほどで、Bob Marleyの
アルバムでバック・コーラスを務めた事でも
知られています。

アーティスト特集 Meditations (メディテーションズ)

The Meditations - Wikipedia

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The Meditations ‎– I Love Jah (1982)

今回のアルバムは1977年にジャマイカの
Sound Proofというレーベルからリリース
された彼らのセカンド・アルバムです。

プロデュースはロックステディの時代に
「Loving Pauper」をヒットさせた事で知ら
れる歌手でもあるDobby Dobsonで、この
ルーツ・レゲエの時代らしいビターな
サウンドに乗せたコーラス・ワークが楽し
めるアルバムになっています。

手に入れたのはSonic Soundsというレーベル
からリリースされたLPの中古盤でした。

Side 1が5曲、Side 2が5曲の全10曲。

詳細なミュージシャンの表記はありません。

Produced by Dobby Dobson
Recorded at Harry J. Studios
Engineer: Sylvan Morris
Songs published by Dobson Music Inc.

という記述があります。

ただDiscogsなどを見ると、ミュージシャン
の記述が載っていました。
それによるとベースはVal Douglas、ドラム
はMichel Richards、リード・ギターは
Robert Johnson、リズム・ギターはWillie
Lindo、ピアノはHarold Butler、オルガン
はEarl Lindo、パーカッションはAlvin
Haughton、コンゴにLloyd Edwards、
テナー・サックスにDean Frazer、
トロンボーンにCalvin Cameron、
トランペットにVivian Hallという布陣
だったようです。
他のサイトにはバックはSoul Syndicateと
書いているところがありましたが、どう
なんでしょう?

プロデュースはDobby Dobsonで、レコー
ディングはHarry J. Studio、エンジニアは
Sylvan Morrisが担当しています。

さて今回のアルバムですが、このアルバムは
あのシンコー・ミュージック刊行の本
「Roots Rock Reggae」にも紹介されている
アルバムで、前から手に入れたいと思って
いたアルバムでした。
ただ今は中古のLPでしか売っておらず、
見かけても高額だったりと、なかなか
買えないでいたアルバムだったんですね。

それが下北沢のdisk unionnでかなりの廉価
で売っているのを見つけて、迷わず購入
しました。
実際に家に帰ってからよく調べてみると、
ジャケットのコンディションがかなり悪く、
濡れたのか紙ジャケがかなりヨレヨレで、
擦れたり禿げた痕だらけのかなり傷んだ状態
でした。
ただ盤自体は音飛びなどもなく、問題の無い
状態でした。
もちろんジャケットもコンディションの良い
方が良いですが、今はLPも生産があまり
されておらず「新盤」でもかなり薄汚れた
ジャケットがある現状を考えれば、音を
聴けるだけでもありがたいです。

いっさいに聴いた印象ですが、これがルーツ
期のアルバムとしてみても、かなり内容の
良いアルバムなんですね。
ホーンやギターのルーツ期らしいサウンド
に、彼ららしいコーラスがうまく絡み合い
見事なサウンドを作り上げているんですね。

注目はやはり彼ら独特のコーラス・ワーク
で、あのThe Mighty Diamondsのソウルに
影響を受けたスウィートで洗練された
コーラス・ワークとはまた違う、ヴォーカル
が交互に入れ替わるような独特のスタイル
です。
もっとも近いグループといえば、やはり
ジャマイカ最高のコーラス・グループと
言われたあのThe Wailersか?
Bob Marleyが彼らのファースト・アルバムを
聴いてバックに呼んだというのは、すごく
解る気がします。

表題曲の勢いのある「Wake Up」から始まり、
Bob Marleyの楽曲に似たニュアンスのSide 1
の3曲目「Turn Me Loose」、爽やかな
コーラスが心地良い5曲目「Being A Dread
Is No Crime」、鳴くギターが印象的なSide 2
の1曲目「Fly Natty Dread」、ファンクな
ノリの3曲目「Stoning Me Away」など、
コーラス・ワークを生かしながらも、
ヴァラエティのある曲が多く魅力的なアルバム
に仕上がっています。

Side 1の1曲目は表題曲の「Wake Up」です。
勢いのあるホーンのイントロから、彼ら
The Meditationsの張りのあるヴォーカルと
コーラス・ワーク。
ホーンとピアノのバックが、うまく曲を盛り
上げています。
ルーツ好きだったらシビレること間違い
なし!の曲です。

The Meditations-Wake Up


2曲目は「A Wey Me Do?」です。
こちらも華々しいホーンに、ちょっと
オシャレ感があるヴォーカルとコーラス・
ワーク。
表情豊かなヴォーカルも彼らの魅力です。

3曲目は「Turn Me Loose」です。
ギターの心地良いフレーズに、ちょっと
スウィートなヴォーカルにコーラス・ワーク
が魅力的。
Bob Marleyの楽曲に似たようなものがあった
ような…。

Meditations Turn Me Loose 7" Mellow Roots Reggae ~ Dubwise Selecta


4曲目は「Nyah Man Story」です。
キーボーとギターのメロディに、Meditations
らしいコーラス・ワークが心地良い曲です。

5曲目は「Being A Dread Is No Crime」
です。
軽快なギターのメロディに乗せたMeditations
の爽やかなヴォーカルとコーラスが心地良い
曲です。

The Meditations - Being A Dread Is No Crime


Side 2の1曲目は「Fly Natty Dread」
です。
高音を生かしたコーラスにシッカリとした
ヴォーカル、レゲエには珍しい鳴くギターの
間奏も印象的な曲です。
彼らのコーラス・ワークの完成度の高さが、
よく解る曲です。

The Meditations - Fly Your Natty Dread


2曲目は「Traitor」です。
浮遊感のあるキーボードのイントロから、
スウィートな高音を生かしたヴォーカルに
コーラス・ワーク。

3曲目は「Stoning Me Away」です。
こちらはファンクのようなノリの良いリズム
のギターに、伸びのある歌声が心地良い曲
です。
コーラスの出入りも見事にキマっています。

The Meditations - Stoning Me Away


4曲目は「Get Left」です。
ギターとキーボードの疾走感のあるメロディ
に、ヴォーカルとコーラスがうまく絡み合う
曲です。

5曲目は「Another Plight」です。
こちらもギターとキーボードのメロディに、
彼ららしいコーラス・ワークが見事な曲
です。

ANOTHER NIGHT THE MEDITATIONS


ざっと追いかけて来ましたが、やはりこの
ルーツ期のThe Meditationsのコーラス・
ワークは、他のコーラス・グループに無い
完成度と独特の魅力があります。
ルーツ・レゲエが好きな人、特にコーラス
ものが好きな人はぜひ押さえておきたい
アルバムではないかと思います。

機会があればぜひ聴いてみてください。


○アーティスト: The Meditations
○アルバム: Wake Up!
○レーベル: Sonic Sounds
○フォーマット: LP
○オリジナル・アルバム制作年: 1977

○The Meditations「Wake Up!」曲目
Side 1
1. Wake Up
2. A Wey Me Do?
3. Turn Me Loose
4. Nyah Man Story
5. Being A Dread Is No Crime
Side 2
1. Fly Natty Dread
2. Traitor
3. Stoning Me Away
4. Get Left
5. Another Plight