今回はErrol Dunkleyのアルバム

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「The Early Years: The 1964 To 1973
Recordings」です。

Errol Dunkleyはスカからロックステディ、
初期レゲエにかけて人気を博したシンガー
です。
その甘い歌声で「Black Cinderella」や
「Movie Star」などのヒット曲を持ち、
その後の時代まで甘い歌声を武器に長く
活躍したのがこのErrol Dunkleyなん
ですね。

アーティスト特集 Errol Dunkley (エロール・ダンクリー)

Errol Dunkley - Wikipedia

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Errol Dunkley ‎– Darling Ooh! (1972)

今回のアルバムは1995年にUKの
Rhino Recordsというレーベルからリリース
されたErrol Dunkleyの初期の音源を集めた
コンピュレーション・アルバムです。
副題に「The 1964 To 1973 Recordings」と
あるように、1964年から73年までの
彼の代表曲が集められています。

この期間というのはジャマイカの音楽が
スカ(~65年)→ロックステディ(66~
68年)→初期レゲエからルーツレゲエ
(69年~)と、激しく変わった時代なん
ですね。
Errol Dunkleyは51年生まれなので13~
22歳ぐらいまでの、正に「The Early
Years」の活躍が収められたアルバムという
事になります。

手に入れたのはRhino Recordsからリリース
されたCDの中古盤でした。

初めにひとつ残念な事を書いておくと、今回
のアルバムは古い音源という事もあってか
音質が非常に悪いです。
ほぼ全曲に気になるパリパリ音が入って
います。
創意パリパリ音が気になる方は、購入を
止めた方が良いかもしれません。

全16曲で収録時間は約43分。

詳細なミュージシャンの表記はありません。

さて今回のアルバムですが、Errol Dunkley
の初期の音源を集めたアンソロジーという事
もあって、曲順がほぼ順番に並べられている
ようで、スカ→ロックステディ→レゲエと
いう彼の音楽的な成長が、聴けば解る仕様の
アルバムになっています。
スカの時代と思われる幼い歌声の1曲目
「My Queen」から、2曲目「Love Me
Forever」から7曲目「I Am Not The Man
For You」あたりまでがロックステディ、
8曲目「Love Brother Love Sister」あたり
から後がレゲエか?
9曲目「Cinderella(Black Cinderella)」
は彼の代表曲で、今回の目玉曲です。

面白いのは8曲目以降は声変りが終わった
のか、幼さが取れて大人の甘い歌声に
変わっている点です。
13歳ぐらいという早熟なErrol Dunkleyです
が、シンガーとしての魅力はこの後の方の声
にあります。
おそらくこの時期はあの魅力的なアルバム
「Darling Ooh!」の発売時期と重なるんじゃ
ないかと思いますが、彼が本領を発揮する
のはこのあたりからなんですね。
この8曲目以降の後半は彼の甘い歌声が堪能
出来て、すごく内容が良いんですね。

やっぱり惜しまれるのは音質が悪い事で、
それさえ無ければ…というアルバムなんです
ね(苦笑)。

1曲目は「My Queen」です。
オルガンとホーンが華やかにスカのメロディ
を奏でる曲です。
この頃のErrol Dunkleyは完全に子供の声
ですで、13歳ぐらいの少年だったと思われ
ますが、シッカリと歌うスキルはすでに身に
付けているようです。

Errol Dunkley - my queen


2曲目は「Love Me Forever」です。
タイトルを聞くとCarlton & The Shoesの
あの曲を思いますが、それとは別の曲です。
こちらはもうロックステディのメロディで、
リリカルなピアノに幼い感じのErrol Dunkley
のヴォーカルが良い味を出しています。

ERROL DUNKLEY - LOVE ME FOREVER


3曲目は「You're Gonna Need Me」です。
こちらもロックステディらしい刻むような
ギターのメロディに、Errol Dunkleyの
幼い歌声が印象に残る曲です。

4曲目は「Stop Your Lying Girl」です。
ギターとホーンのロックステディらしい
メロディに、幼い声だけれど表現力豊かな
Errol Dunkleyのヴォーカルが魅力的。

Errol Dunkley - Please Stop Your Lying


5曲目は「Seek And You'll Find」です。
ギターの軽快なメロディに、Errol Dunkley
多さない歌声が良い味を出している曲です。

6曲目は「The Scorcher」です。
ロックステディらしいギターのコロゴロっと
したフレーズに乗せた曲です。
このあたりから幼子得ながら、彼らしい甘い
歌声が徐々に出来上がり始めています。

7曲目は「I Am Not The Man For You」です。
こちらも幼い声ながら、ロックステディの
ギターのリズムにうまく乗せた歌声が良い味
を出している曲です。

8曲目は「Love Brother Love Sister」
です。
この曲から彼Errol Dunkleyの声が大人の声
に変わるんですね。
バックもギターなどは何となくロックステディ
の匂いもありますが、レゲエのリズムのよう
です。
Errol Dunkleyの伸びのある歌声が楽しめる
曲です。

9曲目は「Cinderella」です。
彼のヒット曲として知られる「Black
Cinderella」です。
ホーンの華やかなオープニングから、ギター
の刻むようなリズムに乗せたErrol Dunkley
の粘り付くようなヴォーカルが魅力的な曲
です。

Errol Dunkley - Black Cinderella


10曲目は「Satisfaction」です。
こちらもギターとピアノのメロディに乗せた、
Errol Dunkleyのヴォーカルが良い味を出して
いる曲です。

11曲目は「My Party」です。
華やかなホーンと楽し気なギターの刻む
ようなメロディ、Errol Dunkleyの粘りの
あるヴォーカルが良いグルーヴ感を生み
出している曲です。

12曲目は「Why Did You Do It」です。
明るいサックスのメロディから楽し気な
Errol Dunkleyのヴォーカル。
リラックスした良い空気感の1曲。

13曲目は「One Love」です。
甲高いサックスのメロディに、甘く感情の
入ったErrol Dunkleyのヴォーカルがとても
魅力的。

Errol Dunkley - One Love


14曲目は「Smile Like」です。
レゲエらしいギターとドラムのリズムに、
Errol Dunkleyの説得力のあるヴォーカルが
良い味を出している曲です。

Errol Dunkley - Smile like


15曲目は「Where Must I Go」です。
ピアノとギターの明るいメロディに、Errol
Dunkley心地良いヴォーカルが良いです。

16曲目は「My Special Prayer」です。
リズミカルなギターに甘いErrol Dunkleyの
ヴォーカルと女性コーラスが絡み魅力的。

ERROL DUNKLEY - My Special Prayer


ざっと追いかけて来ましたが、特にレゲエの
時代になってからの成長したErrol Dunkley
のヴォーカルは魅力的です。
彼はその後も「OK Fred」などのヒットを出し
その独特の甘い歌声で活躍を続けますが、
アルバム「Darling Ooh!」を出した70年代
前半の活躍は、彼の歴史の中でも特別なもの
があります。
今回のアルバムはそのあたりの音源が収め
られているのが良いところだと思います。

機会があれば聴いてみてください。


○アーティスト: Errol Dunkley
○アルバム: The Early Years: The 1964 To 1973 Recordings
○レーベル: Rhino Records
○フォーマット: CD
○オリジナル・アルバム制作年: 1995

○Errol Dunkley「The Early Years: The 1964 To 1973 Recordings」曲目
1. My Queen
2. Love Me Forever
3. You're Gonna Need Me
4. Stop Your Lying Girl
5. Seek And You'll Find
6. The Scorcher
7. I Am Not The Man For You
8. Love Brother Love Sister
9. Cinderella
10. Satisfaction
11. My Party
12. Why Did You Do It
13. One Love
14. Smile Like
15. Where Must I Go
16. My Special Prayer