ここのところなんか体調が悪いと思ったら、
健康診断で引っかかってしまいました。
「要再検」となったのですが、どうも糖尿病
の疑いがあるみたい…ヤバいス……。
まあ運動もせずに一日中暇さえあれば
パソコンの前にしがみ付くような生活を
していたのだから、それも当然といえば
当然か…(苦笑)。

思えば5年ぐらい前の冬に父を亡くしてから
心の中にずっと辛いものがあり、絵を描い
たり、DTMで音楽を作ってみたり…時間が
ある時はそんな時間を過ごしていました。
(まあ大したものじゃないけれど…。)
こうした音楽のブログも前から書いていた
かもしれないけれど、それ以降の方がより
真剣に書くようになりました。

人はいずれ死ぬ、その事を父の死で実感した
んですね。
自分もハッキリとした意識を持って生き
られるのは、せいぜい20年ぐらいかもしれ
ない…。
ハッキリ言って大したことをしてきた人生
ではないけれど、少なくとも残りのせいぜい
20年ぐらいは、何か少しは役に立つものを
残して生きて行きたい。
それが私の密かな希望です。
まぁ、大した事も出来ないだろうけれど…。

実はこうした音楽のブログを書く事に今でも
抵抗があって、時々すごく悩みます。
音楽の専門家でもないのに、私なんかがブログ
を書いても意味があるか?とか…(笑)。
まあアルバム評を書く時には毎回ネットに
どういう事が書かれているか調べますが、
ほとんど何も書かれていないアルバムも多い
ので、多少は役に立っているのかとは思い
ますが…(笑)。

ただ毎回1枚のアルバムについて知りうる
限りの事は調べるので、実は一番役に立って
いるのは自分自身なんですね(笑)。
こうして毎回アルバムについて調べていると
音楽に対して詳しくなるし、それまであまり
聴いていなかった音楽に対しても徐々に覚え
て、それなりに好きになって来るから面白い
ものです。

元々は20代の頃にBob Marleyを聴いた事で
レゲエを好きになり、いろいろなレゲエを
聴くようになって行ったんですが、その
Bob Marleyが亡くなったあたりから徐々に
レゲエから遠ざかって行ったんですね。
ただ6,7年前にやっぱりレゲエ(ルーツ・
レゲエ)ってイイな!と思い始め、再び
本格的にコレクションを始めたんですね。
それまでは思いつくままにワールドやインド、
日本ののインディーズ、ソウルなどいろいろ
聴いてみたりしていたんですが、再び
ルーツ・レゲエを聴いた時に「これこそ最強
の音楽だ!」と直感的に感じたんですね。
それ以降は基本的にレゲエのみコレクション
しています。

そうして再び聴き始めた当初は、どうもその
後のダンスホール・レゲエなども、ルーツと
の違いが気になりなかなか好きになれません
でした。
ただ聴いているとだんだんそうしたダンス
ホールも徐々に好きになって来て、今では
アーリー・ダンスホールはルーツ・レゲエと
並んでコレクションの中心になっています。

アーリー・ダンスホールはある意味思想性は
後退するんですが、その分音楽の作りが豊か
になって来て、とても親しみが持てる音楽に
なって来るんですね。
ジャマイカの音楽史の中でももっとも豊かな
音楽を作っているのが、この時代なんじゃ
ないかと個人的には思っています。
やっぱりいろいろ調べてみると、ただ聴く
だけよりは音楽の面白さがよりよく解る側面
があります。
例えば曲のバックは誰がやっているのか?と
いう事を知るだけでも、興味がだいぶ違うん
ですね。

今の個人的な課題は90年以降のレゲエで、
正直に言うと90年以降になると同じレゲエ
でも70年代80年代よりも興味が薄らぐん
ですね。
もっとも90年ぐらいがもっともレゲエが
人気があった時代らしいんですが…。

興味が薄らぐひとつの理由としては、ある程度
レゲエという音楽の形式がある程度固まって
しまって、あまり新しいサウンドが出て来な
くなるんですね。
60年代にはスカとロックステディ、
70年代にはダブやディージェイを含む
ルーツ・レゲエ、80年代にアーリー・
ダンスホール・レゲエからデジタルのダンス
ホールと、30年間に亘って次々と新しい
形態を生み出し続けて来たジャマイカの音楽
ですが、この90年代に入るとさすがに違う
形式の音楽があまり誕生しなくなるんですね。
まぁ30年にも亘って次々と新しい音楽を
生み出し続けてきたというのも、すごい事
なんですが…。
もちろんその後もGarnett SilkやJah Cure、
Sizzllaなど素晴らしいミュージシャンは
誕生し続けるんですが、正直なところ音楽的
な興味が個人的には薄れる側面があるんです
ね。

それと80年代半ばに起こったデジタルの
ダンスホール・レゲエはやはり革新的な事
でしたが、やはり音楽を聴く上ではそれ以前
の生演奏の方が表情があり、魅力的に感じて
しまうところがあるんですね。

ただ今月買い物に出た際にはSizzllaや
Tony Rebelのアルバムも買ったし、徐々に
ですがそうした90年代以降の音楽も聴いて
行こうと思います。

今月の買い物ではけっこう収穫がありました。
特にToyanの「Hot Bubble Gum」とLittle John
の「True Confession」、Phillip Frazerの
「Com Ethiopians」と、奇しくも84年に
発売されたアルバムが3枚LPで手に入った
のは嬉しかったです。

ToyanとLittle Johnは表ジャケが日焼けして
黄色がほとんど色飛びしちゃっているので、
もしかした同じ人が持っていて壁にでも
飾っていたのかもしれませんね。
LPは音飛びがあるのでっそくチェックしま
したが、どちらもPower Houseレーベルの
George Phangプロデュースの作品で、バック
はSly & Robbieなどが参加していて、内容は
なかなか良かったです。

toyan_05a
Toyan ‎– Hot Bubble Gum (1984)

little_john_04a
Little John ‎– True Confession (1984)

意外と拾いものだったのが、Phillip Frazerの
「Com Ethiopians」で、Earl 'Chinna' Smith
のレーベルHigh Timesからのリリースで、
バックはHigh Times Bandが担当しています。
こちらはこのアーリー・ダンスホールの時代
にしては、ちょっとルーツ色が強い内容で、
Side 1の1曲目とSide 2の最後の4曲目に
ディスコ・ミックスのロング・ヴァージョン
の曲が入っています。
Phillip Frazer(Phillip Fraser)は
ジャマイカのローカル・タレントという色彩
の強い人で、ルーツでもダンスホールでも
小器用にこなせるところのある人ですが、
彼の長所をうまく引き出したアルバムに
なっていると思いました。

phillip_fraser_06a
Phillip Frazer ‎– Come Ethiopians (1984)

このChinna SmithのレーベルHigh Timesは、
The Skatalitesのトランぺッターだった
Johnny 'Dizzy' Mooreの「Something Special」
やダブ・ポエットの詩人Mutabarukaの
「Check It!」など、ちょっと毛色の変わった
面白いリリースが多いのが特徴的なレーベル
です。

mutabaruka_01a
Mutabaruka ‎– Check It! (1982)

そのあたりは採算よりも面白い音楽を作り
たいという、オーナーのChinna Smithの
想いが働いた、ちょっとマニアックな
レーベルといえます。

LPではSugar Bellyの「The Return Of
Sugar Belly」を手に入れたのも収穫でした。

sugar_belly_02a
Sugar Belly ‎– The Return Of Sugar Belly (1985)

Sugar Bellyはジャマイカの音楽がまだスカ
以前のメントの時代から活躍する、手作りの
竹のサックス、バンブー・サックスの奏者と
して知られている人なんですね。
今回のアルバムはそのSugar Bellyの85年
のアルバムで、Winston Rileyのレーベル
Techniquesからリリースされたアルバム
です。
手作りのバンブー・サックスの独特の甲高い
音色が、ちょっと面白いアルバムです。

しかし楽器が無いなら手作りしてしまう、
そういう発想が面白いですよね(笑)。
個人的にはこの人はあのAugustus Pabloに
続く系譜の人ではないかと思っています。
ジャマイカの音楽史を見て行くと、この
Sugar Bellyに始まって、金管楽器の
ヴィブラフォン奏者のLennie Hibbertや、
メロディカのAugustus Pabloなどその音楽
に特別な音色をプラスする「異才の人」が
時々現れているんですね。
もちろんその中でもAugustus Pabloの才能
は突出している訳ですが、そうしたモノ作り
の柔軟性がジャマイカの音楽を特別な音楽に
変えて行った側面は否定が出来ません。
その「異才の人」の原点にこの人が居ると
思うと、どうしても興味を惹かれる人なん
ですね。

他にDennis Brownの「Just Dennis」は、
このルーツ期のNiney The Observerプロ
デュースの素晴らしい内容の1枚。

CDで聴いた中ではSizzlaの「Praise Ye
Jah」は、さすが代表作のひとつと言える
聴きごたえのあるアルバムです。
しかしこの人すでに70枚以上のアルバムを
リリースしているというのだから、スゴイ!
ですよね~。

以上がここのところのざっとした近況でした。
これからもルーツとアーリー・ダンスホール
あたりを中心に、90年代あたりまで手を
伸ばしてレゲエを聴いて行こうと思います。

Chuck Fenda ft. Sammy Dread - Bad Boy