今回はElroy Baileyのアルバム

elroy_bailey_01a

「Red Hot Dub」です。

Elroy BaileyはUKのレゲエ・バンド
Black Slateのベーシストでパーカッション
も担当する、元メンバーのようです。

Black Slate - Wikipedia

今回のアルバムはそのElroy Baileyが
1979年にUKのBurning Vibrationsと
いうレーベルからリリースしたダブ・
アルバムです。

ネットのDiscogsのこのアルバムの紹介ページ
には、「ノート」として次のような言葉が
書かれています。

The solo album from the Black Slate member Elroy Bailey aka Ras Elroy
originally released in 1979 gets the re-issue for the first time on CD.
Black Slate were a reggae band based in the United Kingdom which formed
in 1974 and included musicians from England, Jamaica, and Anguilla -
Elroy Bailey was the bass player and part time percussionist and singer.
The group toured heavily around London and the UK in their formative years,
backing renowned Jamaican musicians such as Dennis Brown, Delroy Wilson
and Ken Boothe.

《The Black SlateのメンバーElroy Baileyこと
Ras Elroyの、1979年にリリースされた初
ソロ・アルバムの初CDリイシューです。
Black Slateは1974年UKでに結成された
UKやジャマイカ、アンギラ人からなる
レゲエ・バンドで、Elroy Baileyはベースと、
時にパーカッションと歌手として活躍し
ました。
グループは結成年に大変なツアーを経験し、
有名なジャマイカのミュージシャンDennis
Brownや Delroy Wilson、Ken Bootheなどの
バック・バンドも務めました。》

今回のアルバムはそうしたBlack Slateの
メンバーだったElroy Baileyのファースト・
ソロ・アルバムで、サックスを中心とした
ダブ・アルバムです。

手に入れたのはBurning Soundsから
リイシューされたCDでした。

全9曲で収録時間は約33分。

詳細なミュージシャンの表記はありません。

Produced by Elroy Bailey

All tracks written by Elroy Donald Bailey
and published by New Town Sounds Ltd.

Originally released 1979

という記述があります。

さて今回のアルバムですが、実はBlack Slate
というバンド自身にもあまり予備知識はなく、
Elroy Baileyという人もあまり聞いた事が
無い状態だったんですね(笑)。
その為サウンドから判断するしかありません
が、心地良いホーンのメロディとベースと
パーカッションを中心としたダブで、意外と
シンプルで聴き心地の良いダブに仕上がって
います。

印象としてはサックスを中心としたホーン・
ダブという感じが強いですが、おそらく
それを支えるベースをこのElroy Baileyと
いう人が担当しているのだと思うのですが、
あまり出過ぎずにホーンを支える姿には
好感が持てます。
どうしても派手なホーンやエフェクト音の方
が目立ってしまいますが、ダブの命はベース
でこれが良くないとあまり面白いダブには
ならないんですね。
その点今回のダブは一見地味ですが、ベース
が良い感じに入って来るダブに仕上がって
います。
ほとんどサックスやエフェクトなどで聴か
せる地味目のシンプルなダブですが、今の
時代になるとそのシンプルさも長所と言える
でしょう。

1曲目は「Coconut Dreams」です。
サックスのアダルトなメロディを中心とした
ダブです。
キンキンいう金属音のエフェクトなど、
細かいところまで工夫されたダブ。

Elroy Bailey Red Hot Dub 1979 01 Coconut dreams


2曲目は「Spencer Road Rock」です。
こちらもサックスとベースによるダブです。
情感のあるサックスに、地味ながらズシッと
した手ごたえのあるベースが効いたダブ。

3曲目は「Lovers Style」です。
サックスの明るいメロディにキンキンとした
エフェクト、パーカッションなどが、心地
良いリズムを作りだしているダブ。

4曲目は表題曲の「Red Hot」です。
サックスの悲し気なメロディに、ギターと
ベースの重いリズム、ちょっとシリアスな
イメージのダブです。

Elroy Bailey Red Hot Dub 1979 04 Red hot


5曲目は「Latin Mood」です。
タイトルからもラテンを意識したような、
サックスとギターを中心としたダブです。
効果音やサックス・ソロなどで聴かせます。

Elroy Bailey - Latin Mood


6曲目は「Moving Creatures」です。
ストリングスや効果音で聴かせるダブです。
バックで支えるベースが効いたダブ。

7曲目は「Jumping Cali」です。
サックスも少し入りますが、全体にはズシッ
としたベースが効いたダブ。
このズンと腹に響くベースこそ、ダブの
醍醐味。

elroy bailey - jumping cali


8曲目は「Computers Fail」です。
表情豊かなサックスのメロディにギターと
ベースがうまく絡んだダブ。
ギターやサックの音の出入りのウマさが印象
に残るダブです。

Elroy Bailey Red Hot Dub 1979 08 Computers fail


9曲目は「Dewbein」です。
こちらはストリングスとギターをうまく組み
合わせたダブです。

ざっと追いかけて来ましたが、ダブとしては
比較的シンプルなダブでそれ自体は悪くない
のですが、出来れば何かもう一味欲しいかな
という印象の残るダブなんですね。
ホーンのメロディ自体は悪くないし、ベース
もイイ感じで効いたダブなんですが、その
あたりがちょっと惜しい感じが残ります。

ただジャマイカのダブとは一味違った、UK
らしいセンスを感じるオシャレ感のあるダブ
なんですね。
そのあたりがこのダブの面白さだと思います。

機会があれば聴いてみてください。


○アーティスト: Elroy Bailey
○アルバム: Red Hot Dub
○レーベル: Burning Sounds
○フォーマット: CD
○オリジナル・アルバム制作年: 1979

○Elroy Bailey「Red Hot Dub」曲目
1. Coconut Dreams
2. Spencer Road Rock
3. Lovers Style
4. Red Hot
5. Latin Mood
6. Moving Creatures
7. Jumping Cali
8. Computers Fail
9. Dewbein