今回はSteely & Clevieのアルバム

steely_clevie_02a

「Digital Revolution: Various Artists」
です。

Steely & ClevieはWycliffe 'Steely'
JohnsonとCleveland 'Clevie' Browneの
二人組のユニットです。
もともとジャマイカでミュージシャンと
して活躍していた二人だったのですが、
80年代の半ばにPrince Jammyのプロ
デュースした初のデジタル・レゲエWayne
Smithの「Under Me Sleng Teng」が大ヒット
して、デジタル・レゲエの大ブーム
「コンピューター・ライズド」が起きるん
ですね。

wayne_smith_01a
Wayne Smith - Under Me Sleng Teng

それを機にジャマイカではコンピュータを
使って曲を作る事が、主流になって行くん
ですね。
その時代にこのPrince Jammy改めKing Jammy
を助けて次々とコンピューター・ライズドの
ヒット曲を作ったのが、このSteely & Clevie
でした。

その後独立し自らのレーベル「Steely &
Clevie」を作って、曲の制作からプロデュース
まで行なうようになるんですね。
いわばKing Jammyとともにジャマイカの音楽史
を塗り替えたのがこの二人、Steely & Clevie
だったんですね。

レーベル特集 Steely & Clevie (スティーリー・アンド・クリーヴィー)

今回のアルバムは2010年にVP傘下の
17 North Paradeからリリースされた「Reggae
Anthology」シリーズのSteely & Clevieの
アンソロジーです。
彼らが自身のレーベル設立後の1989年から
2003年までにリリースしたアーティストの
曲が収められた、全42曲CD2枚組の
アルバムにさらにオマケのDVDまでついた
豪華な仕様のアルバムになっています。

手に入れたのはレコード・ショップdisk union
で中古(なんと!500円!)で売られていた
CDでした。

なお今回のアルバムは2009年に亡く
なったWycliffe 'Steely' Johnsonの追悼盤
で、ジャケット内側のDVDが収められて
いるところにSteelyの写真とともに

Wycliffe 'Steely' Johnson
August 18, 1962 - September 1, 2009

という彼が生きた日付が書かれています。

Disc 1は全21曲で収録時間は約73分。
Disc 1は[1989-1991]と書かれていて、19
89年から91年までの曲が収められて
います。
Disc 2は全21曲で収録時間は約76分。
Disc 2は[1991-2005]と書かれていて、19
91年から2005年までの曲が収められて
います。
DVDにはSteely & Clevieのインタビュー
が収められています。
ひとつはジャマイカのテレビ局の1988年
のインタビューで、9分40秒ぐらいの長さ
があります。
もうひとつが飲料メーカーRed Bull提供の
ロング・インタビューで、1時間50分ぐらい
あるかなり長いインタビューです。

ミュージシャンについては以下の記述があり
ます。

Executive Producers: Christopher Chin, Cleveland 'Clevie' Browne,
Wycliffe 'Steely' Johnson

Musicians:
Drums: Cleveland 'Clevie' Browne
Bass: Wycliffe 'Steely' Johnson
Guitars: Haldane 'Danny' Browne, Dalton Browne, Ernest Ranglin
Keyboards: Wycliffe 'Steely' Johnson, Cleveland 'Clevie' Browne
Trombone: Norman 'Nambo' Robinson
Tenor & Alto Saxophone: Dean Fraser
Trumpet: David Madden
Percussion: Cleveland 'Clevie' Browne

Engineers: Lymford 'Fatta' Marshall, Colin 'Bulby'York, Stephen Stewart,
Steven Stanley, Bobby Digital, Michael Williamson
Recorded & Mixed by Steely and Clevie, Steven Stanley, Bobby Digital
Recording Studios: Mixing Lab, Music Works, Bobby Digital, Grove Studios,
Studio 2000, Penthouse Recording
Photographers: Robin Laananen, Red Bull Music Academy, Cleveland Browne,
Luciana Manen, Horseman , Shizuo Ishii
Art Direction + Design: Leroy Champain for Outhauscreative.com

となっています。

エグゼクティヴ・プロデューサーは
Christopher ChinにSteely & Clevie。

ミュージシャンはドラムにCleveland 'Clevie'
Browne、ベースにWycliffe 'Steely' Johnson、
ギターにHaldane 'Danny' BrowneとDalton
Browne、Ernest Ranglin、キーボードに
Wycliffe 'Steely' JohnsonとCleveland
'Clevie' Browne、トロンボーンにNorman
'Nambo' Robinson、テナーとアルト・サックス
にDean Fraser、トランペットにDavid Madden、
パーカッションにCleveland 'Clevie' Browne
という布陣です。

エンジニアはLymford 'Fatta' Marshallに
Colin 'Bulby'York、Stephen Stewart、Steven
Stanley、Bobby Digital、Michael Williamson
という人達で、レコーディングとミックスは
Steely and ClevieとSteven Stanley、Bobby
Digitalが行っています。
使われたスタジオはMixing Lab、Music Works、
Bobby Digital、Grove Studios, Studio 2000、
Penthouse Recordingです。

収められているアーティストはLady G & Sugar
Minott、Foxy Brown、Tiger、Gregory Peck、
Anthony Malvo & Daddy Lizard、Chevelle
Franklyn、Ninjaman、Wayne Wonder、Singing
Melody、Frankie Paul、Cutty Ranks、Reggie
Stepper、Shabba Ranks、Cocoa Tea、Cocoa
Tea、Freddie McGregor、Leroy Sibbles、
Garnett Silk、Baby Wayne、Poison Chang、
Beres Hammond、Cobra、Junior Tucker、Dawn
Penn、Buju Banton、General Degree、Bushman、
Harry Toddler、Beenie Man、Sean Paul & Mr.
Vegas、Lexxus、Mr. G、Sean Paul & Sasha、
Assassinといった人達です。
The HeptonesのLeroy Sibblesや女性シンガー
のDawn Pennなど、70年代から活躍する人も
居ますが、ほとんどは80年以降に登場した
人で、ルーツの時代とは様変わりしています。

さて今回のアルバムですが、ここのところ
ルーツ・レゲエばかり聴いていたせいか、
初めは彼らの音楽がピンと来ないところが
ありました。
同じレゲエと呼ばれていても、ルーツと
デジタル以降では音楽の質がまったく違う
んですね。
ではそれまでのレゲエと何が違うんだろう?
その事をここのところずっと考えていました。

結論から言うとそれまでのレゲエはメロディ
が重視されているのに対して、この時代の
レゲエになるとリズム(ノリ)が重視される
ようになるんですね。
それまでのレゲエがミディアム・テンポで
ユッタリした「横ノリ」が中心なのに対して、
この時代のレゲエになるとテンポが速くなり
「縦ノリ」になって来ます。
つまり踊るための音楽になっているんですね。
実際に付属のDVDのSteely & Clevieの
インタビューを聞いていると、彼らは
たびたび「ダンス・ミュージック」という
言葉を語っています。

そうか!踊るための音楽かと思って、縦揺れ
に体を揺すって彼らの音楽を聴くと、不思議
と体に入って来るんですね。
メロディよりもリズム重視、縦揺れ、そういう
事が解って聴くと、それなりに悪くないと
思えるようになりました。
彼らのサウンドってカッコイイんですね。
それが彼らが80年代後半から、人気を保ち
続けた秘密だと思います。

この時代になるとレゲエという音楽では
「リディム」という考え方が定着し、昔作ら
れた楽曲のリズムを再構築して作り直す
というやり方が一般的になるんですね。
ある意味デジタルになった事で音楽制作が
楽になり、楽曲制作が間に合わなかったと
いう事が背景にあるかもしれません。

その為60年代後半のロックステディの
時代のリディムが頻繁に使われるように
なります。
今回のアルバムでもThe Paragonsの「Wear
You To The Ball」やDobby Dobsonの「Loving
Pauper」、Dawn Pennの「No No No」といった
ロックステディの名曲が、形を変えて使われて
います。
リズム中心の時代にはこうしたメロディアス
な楽曲が、良いアクセントになったのかも
しれません。

今回のアンソロジーはそうした彼らSteely &
Clevieの音楽がうまく収められたアルバムで、
内容は悪くないと思います。

Disc 1は[1989-1991]となっていて、19
89年から91年までの楽曲が集められて
います。
この期間はSteely & Clevieの音楽が人気を
博し、もっとも盛んに音楽制作を行っていた
時期だと思われます。

今回のアルバムは同じリディムが整理されて
まとめて配置されているので、聴き易くなって
います。

1曲目はLady G & Sugar Minottの「Whole
Heap A Man」です。
リディムはSilvertonesの「Smile」。
女性ディージェイのLady Gとスウィートな
ヴォーカルのSugar Minottのコラボが魅力的
な曲です。
たたみ掛けるようなイントロがこの時代
らしい、ハッタリがあります。

Sugar Minott & Lady G - a whole heap a man


リズム特集 Smile (スマイル)

2曲目はFoxy Brownの「Sorry」です。
リディムはSly & Robbieの「Taxi」リディム
として知られている曲で、オリジナルは
ルーツの時代のLittle Royのヒット曲
「Prophecy」です。
ユッタリしたメロディに、女性ヴォーカリスト
の歌声が冴えます。

リズム特集 Taxi (タクシー)

3曲目はTigerの「Ram Dance Hall」です。
こちらも「Taxi」リディムが使われています。
一世を風靡したTigerの独特のトースティング
が冴えます。

Tiger- The Ram DanceHall


4曲目はGregory Peckの「Oversized Mampie」
です。
こちらも楽しいトースティングの曲です。

5曲目はFoxy Brownの「Fast Car」です。
こちらも女性ヴォーカリストの心地良い1曲。

6曲目はAnthony Malvo & Daddy Lizardの
「Take You To The Dance」です。
リディムはロックステディの時代の
The Paragonsのヒット曲「Wear You To The
Ball」。
ロックステディの心地良いメロディを生かし
ながら、この時代らしいリズミカルな曲に
仕上げています。

7曲目はChevelle Franklynの「No One In
The World」です。
リディムはネットのDiscogsには「Magnum」と
なっていました。
ちょっとユーモラスな擬音の入った、女性
ヴォーカリストの1曲です。

8曲目はNinjamanの「Hortical Don」です。
こちらもリディムは「Magnum」。
ユーモラスな中にNinjamanの男らしいトース
ティングが光る曲です。

9曲目はWayne Wonderの「Still Say Yes」
です。
リディムはロックステディの時代のJackie
Mittoo & Soul Vendorsのヒット曲「Darker
Shade Of Black」です。
原曲を感じさせない、デジタルなアレンジが
面白いところ。

wayne-wonder-still-say-yes


リズム特集 Darker Shade Of Black (ダーカー・シェイド・オブ・ブラック)

10曲目はSinging Melodyの「Shower Me With
Your Love」です。
こちらもリディムは「Darker Shade Of
Black」。
男性シンガーがバラード調に歌いあげて
います。

11曲目はFrankie Paulの「Cassandra」
です。
リディムはWayne Smithの「Under Me Sleng
Teng」。
デジタル感のあるメロディに、盲目の名
シンガーの歌声が冴えます。

リズム特集 Sleng Teng (スレンテン)

12曲目はNinjamanの「Murder Dem」です。
こちらもリディムは「Sleng Teng」です。
この時代らしいノリの曲です。

Ninja Man - Murder Dem (Sleng Teng riddim)


13曲目はCutty Ranksの「Retreat」です。
こちらのノリの良いリズムに乗せたトース
ティング。

14曲目はGregory Peckの「Poco Man Jam」
です。
こちらは彼がオリジナルのリディムのよう
です。
楽しいノリの1曲。

Gregory Peck - Poco Man Jam


15曲目はReggie Stepperの「Drum Pan
Sound」です。
こちらはTechniquesの名リディムとして知ら
れる「Stalag」。
楽しいトースティングの曲です。

リズム特集 Stalag (スタラグ)

16曲目はShabba Ranksの「Caan Dun」
です。
リディムはAdmiral Baileyの「Punaany」。
明るいリディムにShabba Ranksの男臭い
トースティングが冴えます。

Shabba Ranks - Caan Dun


リズム特集 Punanny (プナニー)

17曲目はCocoa Teaの「Sonia Come Back」
です。
こちらも「Punaany」のリディム。
自身の曲「I Lost My Sonia」のアンサー・
ソングか?
軽快な中にこの歌手ならではの、歌のウマさ
が光ります。

18曲目はFreddie McGregorの「Loving
Pauper」です。
オリジナルはロックステディの時代の
Dobby Dobsonの同名ヒット曲。
名シンガーの歌のウマさが光る曲です。

19曲目はChevelle Franklynの「Good Love」
です。
女性ヴォーカリストの聴かせる1曲。

20曲目はLeroy Sibblesの「Fatty Fatty」
です。
Leroy Sibbles自身がリード・ヴォーカル
だった、ロックステディの時代のThe Heptones
の大ヒット曲のセルフ・カヴァーです。
魅力的なヴォーカルは、デジタルの時代に
なっても健在です。

21曲目はGarnett Silkの「All The Woman
I Need (aka All The Woman That I Need)」
です。
こちらも20曲目と同じThe Heptonesの
「Fattie Fattie」のリディム。
Garnett Silkは「Bob Marleyの再来」と
言われたシンガーですが、やはり彼の歌声
は傑出したものがあります。

Garnet Silk - All The Woman I Need


Disc 2は[1991-2005]となっていて、19
91年から2005年までの楽曲が収め
られています。

1曲目はShabba Ranksの「Trailer Load A
Girls」です。
リディムはDisc 1の14曲目Gregory Peck
の「Poco Man Jam」です。
Shabba Ranksらしい男臭いトースティング
の1曲。

2曲目はTigerの「When」です。
こちらもTigerらしい個性的なトースティング
が楽しい曲です。

3曲目はBaby Wayneの「Mama」です。
この時代らしいデジタルなリズムに乗せた
トースティングです。

4曲目はShabba Ranksの「Ting A Ling」
です。
リディムは「Stalag」のようです。
こちらもデジタルなリズムに乗せたトース
ティングです。

5曲目はPoison Changの「Press Up」です。
デジタルの刺激的なリズムに乗せたトース
ティングです。

Poison Chang - Press Up


6曲目はBeres Hammondの「Double Trouble」
です。
リディムはLloyd Robinsonの「Cuss Cuss」。
Beres Hammondらしいソフトなヴォーカルが
魅力的。

Beres Hammond - Double Trouble


リズム特集 Cuss Cuss (カス・カス)

7曲目はCobraの「Shot A Talk」です。
3曲目Baby Wayneの「Mama」と同じリディム
のようです。
早口トースティングが楽しい曲です。

8曲目はJunior Tuckerの「Love Of A
Lifetime」です。
リディムはロックステディのヒット曲
The Royalsの「Pick Up The Pieces」。
明るくオシャレな空気感の曲です。

リズム特集 Pick Up The Pieces (ピック・アップ・ザ・ピーシズ)

9曲目はGarnett Silkの「Love Is The
Answer」です。
リディムはBob Andyの「Unchained」。
緊迫感のあるメロディに、Garnett Silkの
伸びのある歌声が冴えます。

10曲目はDawn Pennの「You Don't Love Me
(No No No)」です。
Dawn Penn自身の1967年の名曲のセルフ・
カヴァーです。
アンニュイなメロディが何とも言えず魅力的。

Dawn Penn No, no, no You Don't Love Me


ドーン・ペン(Dawn Penn) - You Don't Love Me (No, No, No) - 1967

11曲目はWayne Wonderの「Baby You And I」
です。
リディムはロックステディの時代のSound
Dimensionの「Rockfort Rock」。
こちらも昔のメロディを生かした1曲。

12曲目はBuju Bantonの「It's All Over」
です。
イケイケだった時代のBuju Bantonらしい
1曲です。

13曲目はGeneral Degreeの「When I Hold
You Tonight」です。
こちらは「Skettel」というリディムのよう
です。
刺激的なデジタルのリズムの1曲。

14曲目はBushmanの「Call The Hearse」
です。
こちらも13曲目と同じリディムが使われて
います。
刺激的なリズムにソフトな歌声が印象的。

15曲目はHarry Toddlerの「Pure Gal」
です。
こちらは「Colombian Necktie」という
リディムのようです。
打ち込みのリズムに絡むトースティング。

16曲目はBeenie Manの「Battery Dolly」
です。
こちらは「Street Sweeper」というリディム
のようです。
賑やかなトースティングに、マーティング・
バンド風のリズム。

17曲目はSean Paul & Mr. Vegasの「Haffi
Get Da Gal Yah (Hot Gal Today)」です。
こちらもリディムは「Street Sweeper」。
ちょっと調子ハズレのような歌い方が御白い
曲です。

Haffiget de Gal Ya (Hot Gal Today) by Sean Paul & Mr. Vegas


18曲目はLexxusの「Cook」です。
こちらもデジタルのノリらしい曲です。

19曲目はMr. Gの「Old Crook」です。
こちらは「Nine Night」というリディムの
ようです。
まるで沖縄の三線のようなサウンドに乗せた
楽しい曲です。

Mister G - Old Crook


20曲目はSean Paul & Sashaの「I'm Still
In Love With You」です。
リディムはロックステディの時代のAlton
Ellisの同名ヒット曲です。
名リディムを軽快に乗りこなしています。

リズム特集 I'm Still In Love (アイム・スティル・イン・ラブ)

21曲目はAssassinの「As A Man」です。
こちらは「Sleepy Dog」というリディムの
ようです。
縦ノリの軽快なリズムに、滑らかなトース
ティングが冴える曲です。

この2枚のCDの他に、さらに両方合わせて
2時間にも及ぶSteely & Clevieのインタビュー
映像のDVDがオマケで付いています。
さすがにRed Bullのインタビュー映像の方は
あまりに長すぎて最後まで見ませんでしたが、
このインタビューけっこう面白そうなんです
ね。

彼らのインタビューを受ける時のスタイル
は、中心でしゃべるのはClevie(眼鏡をかけた
痩せた方)で、Steelyは話を補足したり、
話で出てきた曲をAppleのノート・ブックで
かけたりと補佐役に回るスタイルです。

そのインタビューの中で印象的だったのは、
彼らに初レコーディングのチャンスを与えて
くれたAugustus Pabloへの感謝を語っていた
事です。
ClevieがPabloについて語る始めると、Steely
がすかさずPabloのその曲をノートでかける
んですね。
言葉があまり理解できない私でも、その
彼らのAugustus Pabloへのリスペクトが
ダイレクトに伝わるシーンでした。

また初めに収められたテレビ局のインタビュー
では、彼らが曲を作る様子が収められていて、
とても興味深い映像でした。
小さな卓上のリズム・ボックスにClevieが
リズムを打ち込むと、Steelyがテーブルに
2台並べたキーボードでメロディを弾きます。
するとその後ろに座っていた歌手が歌い、
途中でディージェイとチェンジ。
そうして簡単に曲が出来るんですね。
この作り方はまだアナログだった時代の
ドラムやベース、ギター、キーボード、
サックスなどが音合わせをして作るやり方
とは明らかに違うんですね。
プロの作るディスク・トップ・ミュージック
(DTM)の世界が垣間見えて面白かった
です。

こうしたDTMが「コンピューター・
ライズド」のブームをきっかけにジャマイカ
では主流になるんですね。
それで多くのミュージシャンが職を失ったり
した負の側面がある代わりに、多くの音楽が
大量に生産できるようになったという良い面
もあるんですね。
そしてこうした音楽を多くの人が支持した事
も、また事実です。

80年代半ば以降のレゲエを語る上でこの
Steely & Clevieは、King Jammyと並ぶ
重要なユニットのひとつだと思います。
彼らはもうレゲエの歴史の一部なんですね。
今聴かれているレゲエはKing Jammyや彼ら
から始まっています。
今回のアンソロジーは、そうした彼らの軌跡
をうまくまとめたアルバムだと思います。

機会があればぜひ聴いてみてください。


○アーティスト: Steely & Clevie
○アルバム: Digital Revolution: Various Artists
○レーベル: 17 North Parade
○フォーマット: CD, DVD
○オリジナル・アルバム制作年: 2010

○Steely & Clevie「Digital Revolution: Various Artists」曲目
Disc 1 [1989-1991]
1. Whole Heap A Man - Lady G & Sugar Minott
2. Sorry - Foxy Brown
3. Ram Dance Hall - Tiger
4. Oversized Mampie - Gregory Peck
5. Fast Car - Foxy Brown
6. Take You To The Dance - Anthony Malvo & Daddy Lizard
7. No One In The World - Chevelle Franklyn
8. Hortical Don - Ninjaman
9. Still Say Yes - Wayne Wonder
10. Shower Me With Your Love - Singing Melody
11. Cassandra - Frankie Paul
12. Murder Dem - Ninjaman
13. Retreat - Cutty Ranks
14. Poco Man Jam - Gregory Peck
15. Drum Pan Sound - Reggie Stepper
16. Caan Dun - Shabba Ranks
17. Sonia Come Back - Cocoa Tea
18. Loving Pauper - Freddie McGregor
19. Good Love - Chevelle Franklyn
20. Fatty Fatty - Leroy Sibbles
21. All The Woman I Need (aka All The Woman That I Need) - Garnett Silk

Disc 2 [1991-2005]
1. Trailer Load A Girls - Shabba Ranks
2. When - Tiger
3. Mama - Baby Wayne
4. Ting A Ling - Shabba Ranks
5. Press Up - Poison Chang
6. Double Trouble - Beres Hammond
7. Shot A Talk - Cobra
8. Love Of A Lifetime - Junior Tucker
9. Love Is The Answer - Garnett Silk
10. You Don't Love Me (No No No) - Dawn Penn
11. Baby You And I - Wayne Wonder
12. It's All Over - Buju Banton
13. When I Hold You Tonight - General Degree
14. Call The Hearse - Bushman
15. Pure Gal - Harry Toddler
16. Battery Dolly - Beenie Man
17. Haffi Get Da Gal Yah (Hot Gal Today) - Sean Paul & Mr. Vegas
18. Cook - Lexxus
19. Old Crook - Mr. G
20. I'm Still In Love With You - Sean Paul & Sasha
21. As A Man - Assassin

DVD
1. Cleveland 'Clevie' Browne & Wycliffe 'Steely' Johnson being interviewed at Mixing Lab
2. The Red Bull Interview with Cleveland 'Clevie' Browne & Wycliffe 'Steely' Johnson