今回はWilli Williamsのアルバム

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「Unification: From Channel One To King Tubby's: With Willi Williams & Yabby You」です。

Willi WilliamsはStudio Oneからリリース
したSound Dimensionの「Real Rock」の
カヴァー曲「Armagideon Time」(1978年)
のヒットで知られているシンガーです。
この「Armagideon Time」はパンク・ロック
のバンドとして当時UKで人気のあった
The Clashがカヴァーした事で知られて
います。

アーティスト特集 Willie Williams (ウィリー・ウィリアムス)

ウィリー・ウィリアムス (音楽家) - Wikipedia

今回のアルバムは2014年にShanachie
レーベルからリリースされたアルバムで、
「Armagideon Time」がヒットした後の
1979年当時にYabby Youがプロデュース
し、Channel OneとKing Tubby'sで録音された
ものの、そのままお蔵入りとなっていた未発表
音源です。
バックはSly & RobbieやThe Revolutionaries、
Soul Syndicateなどが務めているのにも関わ
らず、これだけの音源がお蔵入りしてしたと
いうのは驚きの音源です。

ヤビーU(Yabby U)とウィリー・ウィリアムス(Willi Williams)の幻のアルバム ...

全12曲で収録時間は約41分。

ミュージシャンについては以下の記述があり
ます。

All songs written by Willi Williams except tracks noted by
Tracks 1.4.9.11 by Willi Williams and Vivian 'Yabby You' Jackson
All songs publisshed by Tap Roots Music Publishing

Produced by Willi Williams & Vivian 'Yabby You' Jackson
Recorded at Channel One and King Tubby's, Kingston, Jamaica
Engineers: Bunny Tom Tom, Soljie, Scientist
Musicians: Sly & Robbie, The Revolutionaries, The Gladiators,
Jackie Mittoo, Cedric Brooks, Bobby Ellis, Soul Syndicate

Mastered by David Darlington, Bass Hit Studio, NYC
Front cover photograph by Greg Lawson, Tronto, Canada
Other photos by Kenny & Phil Alloy of Sinbad Record Production, Ohio
Package Design: Lorien BabaJian

となっています。

プロデュースはWilli WilliamsとVivian
'Yabby You' Jacksonで、録音はChannel Oneと
King Tubby'sで行われ、エンジニアはBunny
Tom TomとSoljie、Scientistが担当して
います。

ミュージシャンとしてSly & Robbie、
The Revolutionaries、The Gladiators、
Jackie Mittoo、Cedric Brooks、Bobby Ellis、
Soul Syndicateの名前があります。
ミュージシャンの多さなどから見て一度の録音
ではなく、シングル盤用の何回かの録音を
まとめたアルバムという内容のようです。

さて今回のアルバムですが、このルーツ期
のアルバムとしてはバックの充実していて、
内容は悪くないです。
なぜこのアルバムがリリースされなかった
のか?ちょっと不思議に感じてしまうほど
ですが、おそらくはシングル盤としてリリース
が目的で作られた曲で、インパクトが弱いと
判断されたのかも…。
確かに80年の「Messenger Man」などと
較べると、この曲!という決め手に欠ける
印象が無くはありません。

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Willy Williams ‎– Messenger Man (1980)

ただ当時リリースされなかったのは、すごく
もったいない気がしました。
いずれにしても作られてから35年ぐらい
経って、発売されるというのもすごい話
ですね(笑)。

1曲目は「Rock On」です。
陰影のあるギターのルーツらしいメロディに
乗せた曲です。
ズシッと重いベースを軸に、Willi Williamsの
男らしいヴォーカルが冴えます。

Willi Williams - Rock On


2曲目は「Home」です。
ディストーション・ギターか?レゲエらしく
ない唸るギター・サウンドに乗せた曲です。
派手なバックに、ジックリと歌い込むように
歌うWilli Williamsの歌声が魅力。

Willi Williams - Home


3曲目は「Daughters Of Zion」です。
浮遊感のあるシンセに、シッカリとリズムを
刻むドラムとベースに虚無感を感じさせる
ヴォーカル…。
ルーツ・レゲエらしいビターな空気感が魅力。

Willi Williams - Zion Daughters


4曲目は「Children」です。
こちらはホーンのメロディをバックに、Willi
Williamsのちょっとクセのある歌いぶりが
印象に残る曲です。

5曲目は表題曲の「Unification」です。
リディムはSound Dimensionの「Rockfort
Rock」。
ロックステディの名リディムを、彼らしい
感性の歌いぶりでうまく乗りこなしています。

Willi Williams - The Unification


6曲目は「Armagideon Man」です。
タイトルからして「Armagideon Time」の続編
のような曲か?
語りかけるようなヴォーカルの曲です。

Willy Williams - Armagideon Man (Righteousness) 12" 1980


7曲目は「Natty Natty」です。
華やかなホーンのイントロから、ルーツらしい
コーラスやパーカッションのリズムにに乗せた
曲です。

8曲目は「One Destiny」です。
こちらはユッタリしたリズムに乗せた曲です。
Willi Williamsのちょっとダレたような個性的
なヴォーカルが光ります。

9曲目は「Rally」です。
こちらホーンのメロディに乗せたルーツ色の
強い曲です。

Willie Williams ‎– Come Make We Rally ‎– A1


10曲目は「Righteousness」です。
リディムはDave Brubeckのジャズの名曲
「Take Five」です。
名リディムをルーツ・レゲエ色の強い曲に
うまく書き換えています。

11曲目は「Free Dem」です。
ギターとベースを軸とした演奏に、Willi
Williamsのヴォーカルがうまく絡んだ曲です。

12曲目は「Any Day」です。
こちらはこの時代らしい重いベースを軸とした
演奏に、Willi Williamsのノビノビとした
ヴォーカルが良い味を出している曲です。

ざっと追いかけて来ましたが、やはり内容は
悪くないんですが、何か今ひとつ決め手に
欠ける印象が残るのがちょっと残念なアルバム
です。
ただこれだけ時間が経つと、こうしたルーツ・
レゲエのアルバムはとても貴重なんですね。

機会があれば聴いてみてください。


○アーティスト: Willi Williams
○アルバム: Unification: From Channel One To King Tubby's: With Willi Williams & Yabby You
○レーベル: Shanachie
○フォーマット: CD
○オリジナル・アルバム制作年: 2014

○Willi Williams「Unification: From Channel One To King Tubby's: With Willi Williams & Yabby You」曲目
1. Rock On
2. Home
3. Daughters Of Zion
4. Children
5. Unification
6. Armagideon Man
7. Natty Natty
8. One Destiny
9. Rally
10. Righteousness
11. Free Dem
12. Any Day