今回はJackie Mittooのアルバム

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「Show Case Volume 3」です。

Jackie Mittooは60年代のスカの時代に伝説
のスカ・バンドThe Skatalitesのキーボード
奏者として活躍し、さらにレゲエの前身の
ロックステディの時代になるとStudio Oneの
バック・バンドSoul Defenders→Soul Vendors
→Sound Dimensionなどを率いて、このロック
ステディの時代をギター奏者のLyn Taittなど
とリードし、そのロックステディの時代が
終わった後の70年代のルーツ・レゲエの
時代になっても、ソロやスタジオ・ミュージ
シャンとして活躍した人です。

1990年に癌の為40代前半という若さで
亡くなっています。

アーティスト特集 Jackie Mittoo (ジャッキー・ミットゥ)

今回のアルバムは1977年に発表された
アルバムで、バックにSly & Robbieなどを
従えて、彼のロックステディからのヒット曲
を再録音したアルバムです。
「Death In The Arena」として知られる
「Champion Of The Arena」や「Darker Shade
Of Black」として知られる「Darker Song」、
さらに「Drum Song」や「Hot Milk」など、
彼の代表曲が多く集められています。

手に入れたのはカナダのAbrahamという
Clcktowerレーベル系列の中古盤のCD
でした。

このアルバム、裏面に表記されている曲順
が間違っています。
一番最後に載せておきましたが、表記されて
いる1~5曲目が実際には6~10曲目で、
表記されている6~10曲目が実際には
1~5曲目という感じで、LPのA面とB面
が逆になっているような感じです。
パソコンのiTuneでも読み込むと、2種類の
アルバムのどちらかを選ぶように指示され
ます。
(私のパソコンでは下に出ていた表記の方が
正しかったです。)
Jackie Mittooを知っていて、「Drum Song」
とか聴いた事があれば気が付きますが、注意
してください。

ちなみにClcktowerレーベル系列のアルバム
なので音質が多少悪く、曲によって気になる
ポツポツ音が入ります。

全10曲で収録時間は42分32秒。

ミュージシャンについては以下の記述があり
ます。

Musicians:
Drums: Sly Dunbar, Sly Morris
Bass: Robbie Shakespeare, Aston 'Family Man' Barett
Piano, Organ: Winston Wright
Sax: J. Francisque
Ketta Drums: Skully 'Zoot' Simms

Produced by: Jackie Mittoo

となっています。

表記をまとめましたが、裏面の表記は人物
ひとりひとりの楽器が別々に書かれています。
Sly DunbarとRobbie Shakespeareはこの頃
にはもう特別な存在だったのか、ミュージ
シャンの一番上に名前があります。

プロデュースはJackie Mittooになってい
ますが、Bunny Leeが所有する「Bunny Lee
音源」のようです。
という事はバックはThe Aggrovatorsという
事になるんでしょうか?

さて今回のアルバムですが、これがなかなか
良い内容のアルバムなんですね。
Sly & Robbieの心地良い堅実なロッカーズ・
ビートに乗せた、Jackie Mittooの浮遊感の
あるオルガンのメロディが何とも心地よい
グルーヴ感を醸し出していて、すごく聴き心地
の良いアルバムに仕上がっています。
「昔のヒット曲」をうまく再生して、新しい
曲に生まれ変わらせているところが魅力の
アルバムです。

1曲目は「Champion Of The Arena」です。
(ジャケの表記は「Peace Treaty」。)
リディムはSoul Vendors時代のヒット曲
「Death In The Arena」です。
バックのしっかりしたリズムに乗せて、心地
良いグルーヴ感のあるオルガンの演奏が冴える
曲です。

jackie mittoo champion of the arena


2曲目は「Hot Milk」です。
(ジャケの表記は「North Of The Sun」。)
こちらもガシッと硬いリズム隊のサウンド
に乗せて、Jackie Mittooの浮遊感のある
オルガンが素晴らしい曲です。

Jackie Mittoo - Hot Milk


3曲目は「Darker Song」です。
(ジャケの表記は「Jumping Jack」。)
リディムはSoul Vendors時代のヒット曲
「Darker Shade Of Black」です。
お馴染み浮遊感が魅力の1曲。

4曲目は「Drum Song」です。
(ジャケの表記は「Super Charge」。)
彼の代表曲中の代表曲で、この曲にも
何パターンかあるようです。
こちらは鳥笛のようなエフェクトが印象的。

Jackie Mittoo & The Aggrovators - Drum Song


5曲目は「The Sniper」です。
(ジャケの表記は「One Step Forward」。)
心地良いドラミングからJackie Mittooらしい
オルガンのメロディが素晴らしい1曲。

6曲目は「Peace Treaty」です。
(ジャケの表記は「Champion Of The Arena」。)
高音と低音のオルガンが被さる、ちょっと
面白い曲です。
(高音を引いているのはWinston Wrightか?)

14. Jackie Mittoo - Peace Treaty


7曲目は「North Of The Sun」です。
(ジャケの表記は「Hot Milk」。)
バックは明らかにミリタント・ビートです
が、それに乗せたオルガンの飄々とした
メロディが面白い曲です、

Jackie Mittoo-North of The Sun


8曲目は「Jumping Jack」です。
(ジャケの表記は「Darker Song」。)
こちらもミリタント・ビートのリズムに、
ノンビリした印象のオルガンが面白い曲です。

9曲目は「Super Charge」です。
(ジャケの表記は「Drum Song」。)
こちらも勢いのあるミリタント・ビートに
浮遊感のあるオルガンのメロディという
組み合わせ。
レゲエの基礎をStudio Oneで作ったと言わ
れるJackie Mittooですが、音作りのウマさ
は天下一品のものがあります。

17. Jackie Mittoo - Super Charge


10曲目は「One Step Forward」です。
(ジャケの表記は「The Sniper」。)
こちらも心地良いリズムに浮遊感のある
オルガンが冴える曲です。

ざっと追いかけて来ましたが、バックの
この時代らしいミリタント・ビートに、
浮遊感のあるオルガンのメロディが魅力
のアルバムです。
このルーツ・レゲエの時代になっても
彼のオルガンの魅力が健在な事を充分に
証明したアルバムだと思います。

機会があればぜひ聴いてみてください。


○アーティスト: Jackie Mittoo
○アルバム: Show Case Volume 3
○レーベル: Abraham
○フォーマット: CD
○オリジナル・アルバム制作年: 1977

○Jackie Mittoo「Show Case Volume 3」曲目
(表記されている曲順)
1. Peace Treaty
2. North Of The Sun
3. Jumping Jack
4. Super Charge
5. One Step Forward
6. Champion Of The Arena
7. Hot Milk
8. Darker Song
9. Drum Song
10. The Sniper
(実際にアルバムに入っている曲順)
1. Champion Of The Arena
2. Hot Milk
3. Darker Song
4. Drum Song
5. The Sniper
6. Peace Treaty
7. North Of The Sun
8. Jumping Jack
9. Super Charge
10. One Step Forward