今回はLui Lepkiのアルバム

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「Late Night Movie」です。

Lui Lepki(Louie Lepkie)は80年代のダンス
ホール・レゲエで活躍したディージェイです。
それ以上の事はあまり情報が無くて解りません
でした。

今回のアルバムは1981年にJoe Bibbsの
レーベルから発表された彼のソロ・アルバム
です。
ネット上で調べた限りでは、このアルバムが一番
リリースが早いアルバムなので、彼のファースト・
アルバムなのかもしれません。
調べた限りではこの人のアルバムは、ソロが2枚
とJohnny Ringoとの共演が1枚と、あまり多くは
無いんですね。

私自身もこの人を知っていた訳では無いんですが、
このアルバムを買ったきっかけは、たまたま
レゲエレコード・コムでアルバムを検索していて
試聴した感じが良かったので何となく覚えていた
んですが、買い物に出かけた時にdisk unionで
中古を見つけたのでダメ元で買ってみたといった
ところです。

その後買ったHenry Junjo LawesのVolcano
レーベルの仕事を集めたコンピュレーション・
アルバム「Volcano Eruption」にオマケで付いて
いた特典DVDの、スケート・ランドでのディー
ジェイのライブ映像では、このLui Lepkiと
Yellowmanがマイクの奪い合いをしながらトース
ティングをするシーンが収められています。

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Henry Junjo Lawes - Volcano Eruption

このマイクの奪い合いがかなりリアルに激しく
て、ちょっとビックリするくらいなんですね。
この80年代に現場主義に戻ったレゲエは、
かけられるレコードに合わせてトースティング
する姿に戻り、そこでスキルを磨き、
のし上がって行くという熱い現場だったよう
です。
このLui Lepkiもそのダンスホールの現場で
叩き上げて、名前を上げたディージェイだった
のでしょう。

全15曲で収録時間は53分35秒。
オリジナルは10曲で、残りの5曲はCD
ボーナス・トラック。

ミュージシャンについては以下の記述があります。

Produced by: Joe Gibbs & Errol Thompson
Engineer: Errol Thompson
Arranged by: Errol Thompson
Monoger: Joe Gibbs
Track #14 Produced by Sly & Robbie

Vocals: Lui Lepki
Bass: Lloyd Parks
Drums: Sly Dunbar, Michael (Boo) Richards
Guitar: Willie Lindo, Bo-Pe
Piano: Franklyn Waul
Trombone: Nambo
Sax: Dean Frazer
Trumpet: David Madden
Percussion: Ruddy Thomas

となっています。

プロデュースはJoe Gibbs & Errol Thompsonの
The Mighty Twoが行っています。
ボーナス・トラックの4曲目「You See Me,
You See Me」のみプロデュースがSly & Robbie
となっています。

バックはJoe Gibbsのバック・バンドという事で
The Professionalsという事になるようです。

さて今回のアルバムですが、プロデュースが
Joe GibbsでエンジニアがErrol Thompsonという
黄金コンビで楽しい空気感があり、内容は
とても良いと思います。
収められている曲の大半は、「Bobby Babylon」
や「Darker Shade Of Black」、「General」
など有名曲のリズムの焼き直しなんですが、
バックのThe Professionalsの演奏とErrol
Thompsonのミックスが濃厚さをプラスしていて、
物足りなさを感じさせないんですね。
このダンスホール・レゲエの時代の空気感が、
うまく収められたアルバムだと思います。

1曲目は「Go To School」です。
ロックステディの時代のStudio Oneのバック・
バンドSoul Vendorsの「Swing Easy」のリディム
です。
かなりアレンジが聴いているので、原曲が解ら
ないほどです。

Lui Lepki - Go To School (Late Night Movie Lp 1981)


リズム特集 Swing Easy (スウィング・イージー)

2曲目は「Rent Man Skank」です。
Gregory Isaacsの「Storm」のリディムが使わ
れた曲のようです。
いかにもダンスホール!といった味わいの1曲
です。

Louie Lepkie - Rent Man Scank!


リズム特集 Storm (ストーム)

3曲目は表題曲の「Late Night Movie」です。
この曲にはFreddie McGregorの「Bobby Babylon」
のリディムが使われています。
優栗下いかにも初期のダンスホールといった
リズムに、時折入るホーンが良いアクセントに
なった、Lui Lepkiのトースティングのトース
ティングも魅力の1曲です。

Louie Lepkie - Late Night Movie


リズム特集 Bobby Babylon/Hi Fashion (ボビー・バビロン/ハイファッション)

4曲目は「Rosemarie」です。
ロックステディ時代のJackie Mittoo & Soul
Vendorsのヒット・リディム「Darker Shade
Of Black」が使われています。

リズム特集 Darker Shade Of Black (ダーカー・シェイド・オブ・ブラック)

5曲目は「Penitentiary」です。
Barry Brownの「Far East」のリディムが
使われているようです。

リズム特集 Far East/Jah Sharkey (ファー・イースト/ジャー・シャーキー)

6曲目は「Tribute To Bob Marley」です。
タイトルからも解るようにBob Marleyに対する
リスペクトを込めた歌です。
この81年にレゲエの神様は亡くなっているん
ですね。
こちらはBaba Brooksの蒋介石をもじった
タイトルの曲「Shank I Sheck」のリディムが
使われています。
(この曲のライヴ映像があったので最後に載せて
おきます。)

リズム特集 Shank I Sheck (シャンク・アイ・シェック)

7曲目は「Love Inna Jam Down」です。
こちらはCornell Campbellの「Rope In」の
リディム。

8曲目は「She Is Part Of My Life」です。
こちらはRiddimguide荷がリズムは載って
いませんでした。
ユッタリした初期のダンスホールらしいリズム
です。

9曲目は「Praise Him Majesty」です。
こちらもリズムは不明。
ベースの重低音を中心とした曲です。

10曲目は「Custom Officer」です。
こちらはStudio Oneのファウンデーション・
リディム「General」が使われているようです。
オリジナル・アルバムの最後を気持ち良く
締めています。

リズム特集 General (ジェネラル)

残りの5曲はボーナス・トラックなので省略
します。
ただ最後の15曲目「Return Of The Champion」
は、Anthony Johnsonの「Gunshot」のリディム
なんだそうです。

ざっと追いかけて来ましたが、この80年代
初めのまだ誕生したてのダンスホール・レゲエの
空気感が、うまく詰め込まれたアルバムだと
思います。

機会があれば聴いてみてください。

Lui Lepke - Tribute To Bob Marley



○アーティスト: Lui Lepki
○アルバム: Late Night Movie
○レーベル: Joe Gibbs Music
○フォーマット: CD
○オリジナル・アルバム制作年: 1981

○Lui Lepki「Late Night Movie」曲目
1. Go To School
2. Rent Man Skank
3. Late Night Movie
4. Rosemarie
5. Penitentiary
6. Tribute To Bob Marley
7. Love Inna Jam Down
8. She Is Part Of My Life
9. Praise Him Majesty
10. Custom Officer
Bonus Tracks
11. You Muss E Mouse
12. Lovers Take Over
13. Can't Take Me Step Mother
14. You See Me, You See Me
15. Return Of The Champion