最近聞いたニュースの中でも清原和弘容疑者の
覚醒剤での逮捕は、かなりショッキングな
ニュースでした。

しかも事実関係解って来ると、さらにショッキ
ングな事実が解ってきました。
一流と言われていた選手が現役の巨人時代から
覚醒剤を使用していたと言われていること。
多くの巨人軍の選手がその事実を知りながら、
口をつぐんでいたこと。
滞在したホテルのシーツの汗に、常習者の7倍!
もの(致死量を超えた)覚醒剤成分が検出された
こと。
大量の接収の為か2度ほど心臓発作で救急車で
緊急搬送されていながら、それでも覚醒剤を止め
られなかったこと。
薬による被害妄想から、妻がお金を使い込んだ
という妄想に囚われ、日常的に暴力を振るったり、
家具を壊して暴れたりしていたということ。
そういう事がいろいろ解って来ると、一体この人
の人生とは何だったのか?すごく残念に思い
ました。

こうした一連の事が解って来ると、やはり
プロ野球には大ダメージでしょうね。
特に去年巨人軍の2軍選手が常習的に野球賭博を
している事が解ってダメージを受けた後だという
のに、さらに野球のイメージが悪化しましたね。
清原選手の件でも多くの巨人軍の選手が覚醒剤
使用を知っていながら、口をつぐんでいたという
のですから…。
プロ野球でも2006年からはドーピング検査
が行われるようになったとの事ですが、それでも
こういう不祥事が多いとやっぱり野球の人気も
陰りが出るんじゃないでしょうか。

もしも自分が親で子供がサッカーか野球をやり
たいと言われたら、間違いなくサッカーの方を
やらせるでしょう。
その子が将来、野球賭博の常習者やシャブ中
ばかりの世界に行かせたくはないですからね。
特に巨人軍はイヤですね(笑)。

さて今回この問題を取り上げたのは、ブログに
書いている70年当時のジャマイカも麻薬と無縁
ではないからです。

70年代のレゲエは、今で言うルーツ・レゲエが
流行っていた時代でした。
プロテスト・ソング色の強いルーツ・レゲエ
ですが、その基盤となった考え方が「ラスタファ
リズム」という考え方だったんですね。

ラスタファリ運動 - Wikipedia

「ラスタファリズム」はアメリカの貿易商で黒人
指導者だったMarcus Garveyが唱えた黒人の
アフリカ回帰思想が元になった宗教です。
簡単に言えばそのアフリカ回帰思想に、キリスト
教やエチオピア皇帝ハイレ・セラシエの誕生など、
いろいろなものがくっついて誕生した宗教なん
ですね。
そのラスタファリズムがルーツ・レゲエの思想的
な基盤として、ジャマイカのミュージシャンを
中心に人気を集めたんですね。

そしてそのラスタファリズムの柱のひとつが
「マリファナ信仰」です。
ラスタファリズムではマリファナを「神の草」
として、良いものとされているんですね。

実はその事がレゲエを聴く者にとっては、実に
悩ましい問題なんですね。

知らない人は居ないと思いますが、マリファナは
日本では禁止されている薬物です。
日本だはけっして吸ってはいけないんですね。
ただ私が初めにレゲエを聴いていた70年代当時
からそうですが、マリファナに対しては「タバコ
より害がない」だとか「習慣性が無い」など、
肯定的な意見がずっとあるんですね。

ただ敢えて言います。
吸って幻覚を見るようなものが、果たして脳に
ダメージが無いという事が言えるのでしょうか?
実際にそれだけ知覚に影響するという事は、
かなり危険な薬物と考える方が普通だと思います。

清原容疑者の例でも解るように、人間は一度
覚えた快楽を簡単に忘れる事は出来ないんですね。
その快楽の為に人生を台無しにしないように、
たとえマリファナでも禁止薬物に決して手を
出してはいけません。
一度手を出してしまえばすべてが終わって
しまう、そして二度と人としての生き方に戻れ
なくなってしまう、それが実は薬物の本当の
恐怖なんですね。

実際にレゲエのアルバムを買っていても思うの
ですが、この70年代のアーティストってすごく
見汚い人も多いんですね。
少なからずマリファナの常習の影響も大きいと
思います。
また初めにデビューした時と較べて、すごく人相
が変わってしまう人もけっこう居るんですね。
一番解りやすいのがあのGregory Isaacで、彼は
マリファナからさらにコカイン中毒にまでなって
しまった人で、晩年の人相は別人と思えるくらい
スゴイ顔になっているんですね。
こういうのはレゲエ・ファンとしてすごく悲しい
です。
こうしてマリファナからさらに強い薬物に依存
するようになるというのが、薬物の恐ろしさ
です。

もちろんそうした薬物中毒と、その人が人生に
残した実績とは別に考えないといけないところも
あります。
Gregory Isaacのコカイン中毒の事を書きました
が、そういう人であったとしても彼がレゲエの
歴史に残した音楽は、やっぱり素晴らしいもの
があるんですね。
その点だけはレゲエ・ファンとしては評価したい
と思います。

実は私自身若い20代の頃は、「習慣性」が無い
ならマリファナって一度吸ってみたいと思って
いました(苦笑)。
ただ当時の70年代や80年代は、まだそれほど
手軽に手に入る時代じゃなかったんですね。
まあ、興味本位で本当にすごく吸いたいと思って
いた訳では無かったという事もありますが…。
ただ今考えると、あのころ手に入りづらかった
のは、かえって良かった気がします。
もしも吸っていれば、もしかしたらかなり悲惨な
人生を歩んでいたかもしれません。
その点今は昔より簡単に手に入るという事は、
かなり危険な事なのです。

清原容疑者に覚醒剤を渡したという野村貴仁さん
という元野球選手がテレビに出ていますが、
彼の風貌やその部屋の荒れ具合を見て、あなたは
どう思うでしょうか?
もしも薬をヤレば、あなた自身がそうした荒れた
人生を歩むかもしれないのです。
薬物をヤレば人生が壊れ、あなたはすべてを失い
逃れようのない永遠の孤独の中で生きる事になる
かもしれません。
もちろんマリファナもその例外ではありません。

人間というのは強くありません。
一度でもしてしまったらすべてが終わってしまい、
二度とまともな人生に戻る事は出来ないのです。
そうした覚悟をしてまで、あなたは薬を使い
ますか?


Gregory Isaacs - Night Nurse (Live at Reggae Sunsplash 1983)