今回はCultureのアルバム

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「International Herb」です。

Cultureは1976年にJoe Gibbsプロデュースの曲
「Two Sevens Clash」で衝撃的なデビューを飾った
3人組のコーラス・グループです。
リード・ヴォーカルのJoseph Hill、コーラスの
Albert WalkerとKenneth Paleyからなる3人組の
グループとして活躍し、ルーツ・レゲエの時代には
Joe Gibbsや女性プロデューサーのSonia Pottinger
の元に多くの素晴らしいアルバムを残しました。

82年に二人のバック・コーラスが離れ、以後は
Joseph HillがCultureを名乗るようになります。
その後も一人で活躍を続けましたが、2006年に
Joseph Hillが亡くなっています。

アーティスト特集 Culture (カルチャー)

今回のアルバムはそのCultureが全盛期だった
1979年のアルバムです。
Joe Gibbsの元で衝撃的なデビューを飾った彼ら
ですが、すぐにJoe Gibbsの元を離れ以後は
今回のプロデューサーでもある女性プロデューサー
のSonia Pottingerと多くのアルバムを残して
います。
この79年には同じくSonia Pottingerプロデュース
のアルバム「Cumbolo」も残しています。

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Culture - Cumbolo (1979)

全10曲で収録時間は35分19秒。

ミュージシャンについては以下の記述があります。

Produced by S. Pottinger at Treasure Isle Studios, Kingston, Jamaica
Engineer: Errol Brown

Musicians Are The Revolutionaries

となっています。

プロデュースはSonia Pottinger、エンジニアは
Errol Brownとなっています。

ミュージシャンはThe Revolutionariesと書いて
あるだけでした。
ただ英語のDiscogsのページなどを見ると、メンバー
が載っていました。
おそらく元々あった記録が削除されてしまった
んじゃないかと思います。
それによるとベースにBertram 'Ranchie' McLean 、
ドラムにMikey RichardsとSly Dunbar、サックスに
Herman MarquisにDean Frazerなどが載っていたん
ですが、こういう記録が抜けてしまったのは
とても残念です。

さて今回のアルバムですが、実は前にAmebaに
ブログを書いた時にあまり良くないような
事を書いていました。
理由は単純で、このアルバムの中の「I Tried」
という曲でJoseph Hillがまるで泣くような
歌い方をしていて、ちょっとヤリ過ぎという
気がしたんですね。

ただ今回久しぶりに聴いてみたら、いかにも
Cultureらしいカラフルで陽性なノリがあって、
けっこう良いアルバムという気がしてきました。
このCultureの場合は良きに悪きにつけ、この
Joseph Hillの「カルチャー節」ともいえる
ヴォーカル・スタイルに尽きるところがあります。
彼がノリノリで歌っているCultureは、やっぱり
魅力があるんですね。
特にこのルーツ期の3人編成だった時代の
Cultureはやっぱり魅力があります。

1曲目は「The International Herb」です。
表題曲にもなっているいわゆる「ガンジャ賛歌」
ですが、いかにもCultureらしい陽性のノリの
ある曲です。
もちろんガンジャ(マリファナ)は体に悪いし、
法律でも禁じられているので使用しないこと。

Culture - The International Herb


2曲目は「Jah Rastafari」です。
華々しいホーンのイントロから特徴的な
Joseph Hillのヴォーカルが強い印象を残す
曲です。

3曲目は「It A Guh Round」です。
華やかなホーンからコーラス・ワークも冴えた
1曲です。

4曲目は「Rally Around Jahoviah's Throne」
です。
こちらもJoseph Hillのヴォーカルとホーンの
絡みが華やかな印象を与える曲です。
この時代のCultureの好調さを感じさせます。

5曲目は「The Land We Belong」です。
Joseph Hillののびやかな歌いぶりが印象に
残る曲です。

6曲目は「Ethiopians Waan Guh Home」です。
こちらもホーンのイントロからJoseph Hillを
中心としたコーラス・ワークが冴える曲です。

06.-Culture - Ethiopians waan guh home


7曲目は「Chiney Man」です。
ホーンと刻むリズムに乗せたコーラス・ワークが、
このルーツの時代の魅力をうまく演出した1曲
です。

8曲目は「I Tried」です。
この曲がちょっとJoseph Hillの泣き節がヤリ過ぎ
かなぁと思っちゃった曲ですが、それもある意味
このCultureというグループらしさなのかもしれ
ません(笑)。

9曲目は「The Shepherd」です。
こちらは高音の女性コーラスも入った1曲。
よりコーラス・ワークが複雑になり、ちょっと
面白い印象があります。

10曲目は「Too Long In Slavery」です。
ラストはズッシリと聴かせる曲でシメています。
このアルバムの中でも目玉曲のひとつと言える
かもしれません。

Culture - Too Long In Slavery


今回のアルバムではホーンの使い方がうまく
キマっていて、華やかさをうまくプラスしている
のが印象に残ります。
ある意味ヤリ過ぎぐらいのJoseph Hillの泣き節
ですが、それがこのCultureの最大の魅力では
あります。
やっぱりこのグループはコーラス・ワークという
よりは、Joseph Hillのヴォーカルのグループ
なんですね。
それが結果的には解散に繋がってしまったのかも。

ただこの時代のCultureには、ルーツ・レゲエの
コーラス・グループとしての輝くような魅力が
あります。
なんだかんだと言ってもこの時代にしか聴けない
このグループならではという魅力があるんですね。

機会があればぜひ聴いてみてください。


○アーティスト: Culture
○アルバム: International Herb
○レーベル: Virgin
○フォーマット: CD
○オリジナル・アルバム制作年: 1979

○Culture「International Herb」曲目
1. The International Herb
2. Jah Rastafari
3. It A Guh Round
4. Rally Around Jahoviah's Throne
5. The Land We Belong
6. Ethiopians Waan Guh Home
7. Chiney Man
8. I Tried
9. The Shepherd
10. Too Long In Slavery

●今までアップしたCulture関連の記事
〇Culture & The Deejay's「At Joe Gibbs 1977-79」
〇Culture「Africa Stand Alone」
〇Culture「Baldhead Bridge」
〇Culture「Cumbolo」
〇Culture「Good Things」
〇Culture「Harder Than The Rest」
〇Culture「Two Sevens Clash」
〇Various「Different Fashion: The High Note Dancehall Collection」