今回はVarious(オムニバス)ものの

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「Reggae Going International 1967-1976:
22 Hits From Bunny 'Striker' Lee」です。

これはレゲエのプロデューサーとして活躍した
Bunny 'Striker' Leeの1967年から1976年
までにプロデュースしたヒット曲22曲を
コンパイルしたアルバムです。
それも「Reggae Going International」とある
ように、どうやら世界的にヒットした曲を集めた
アルバムのようです。
いわばこれを聴けばBunny 'Striker' Leeと
いう人がいかにレゲエという音楽を世界に
広めるのに貢献したのかが解るという趣向の
アルバムです。

バニー・リー - Wikipedia

全22曲で収録時間は68分02秒。

今回のアルバムで嬉しいのは、表ジャケが
小冊子になっていて、参加ミュージシャンの
詳細なデータやヒット曲の年号まで丁寧に
記載されています。
例えば1曲目のRoy Shirley「Music Field」
は、1967年の曲だった事が解ります。
このアルバムはKingston Soundsからの発売
ですが、こういう丁寧な仕事ぶりは、詳細な
データを知りたいリスナーには嬉しいところ
です。

参加ミュージシャンの記述は「Lyn Taitt &
The Jets, Bobby Aitken & The Carib Beats」
と「The Aggrovators」の2つに分かれての
記述があります。
Bunny Leeというと彼のハウス・バンドである
The Aggrovatorsが有名ですが、そのハウス・
バンドの形式が出来る前はLyn Taitt & The Jets
やBobby Aitken & The Carib Beatsにバックを
依頼していたという事のようです。

Lyn Taitt & The Jetsが活躍したのは、レゲエ
の前身のロックステディの時代です。
ジャマイカの音楽は、50年代後半からスカ、
66年から68年のわずか3年だけロックステディ、
そして60年代後半にレゲエが誕生すると
いう経緯を辿っているんですね。

今回のアルバムの66~6年代の演奏は、
この「Lyn Taitt & The Jets, Bobby Aitken
& The Carib Beats」が担当したものの
ようです。
それ以降の70年代ぐらいからの演奏が
「The Aggrovators」の演奏と考えられます。
おそらく初期レゲエのあたりがその辺の分かれ目
だと思うのですが、ハッキリした記述が無いので
詳しくは解りませんでした。



記載されているミュージシャンは以下のように
なっています。

●Lyn Taitt & The Jets, Bobby Aitken & The Carib Beats
Bass: Bryan Aitken
Drums: Joe Isaacs
Guitar: Nearlin 'Lyn' Taitt & Lynford 'Hux' Brown
Piano: Gladstone 'Gladdy' Anderson & Theophilus 'Easy Snapping' Beckford
Organ: Winston Wright
Bass: Vincent White
Drums: Winston Grennan
Guitar: Bobby Aitken
Piano: Bobby Kalphat
Organ: Ancel Colins

●The Aggrovators
Bass: Aston 'Family Man' Barrett, George 'Fully' Fullwood, Bertram 'Ranchie' McLeon
Lloyd 'Sparks' Parks, Robert 'Robbie' Shakespeare, Earl 'Bagga' Walker & Cornell Campbell
Drums: Lloyd 'Tin Leg' Adams, Carlton 'Carlie' Barrett, Basil 'Brother Benbow' Creary,
Carlton 'Santa' Davis & Lowell 'Sly' Dunbar
Lead Guitar: Radcliff 'Doggie' Bryan, Jerome 'Jah Jerry' Hines & Earl 'Chinna' Smith
Rhythm Guitar: Aston 'Family Man' Barrett, Winston 'Bo Beep' Williams, Radcliff 'Doggie' Bryan,
Albert Volentine 'tony' Chin, Alva Reggie' Lewis, Lrraine 'Ronny Bop' Williams & Horace Andy
Piano: Gladstone 'Gladdy' Anderson, Ancel 'Pinkie' Collins, Bernard 'Touter' Harvey,
Oswald 'Ossie'/'Nego' Hibbert,Bobby Kalphat, Errol 'Tarzan' Nelson, Keith Sterling & Johnny Clarke
Organ: Glen 'Capo' Adams, Ancel 'Pinkie' Collins, Tylon 'Organ D' Downie, Bernard 'Touter' Harvey,
Oswald 'Ossie'/'Nego' Hibbert, Earl 'Wire' Lindo, Jackie Mittoo, Lloyd 'Charmers' Tyrell,
Ian Winter, Winston 'Brubeck' Wright & Horace 'Augustus Pablo' Swaby
Tenor Saxophone: Roland Alphonso, Val Bennett, Karl 'King Cannon' Bryan,
Richard 'Dirty Harry' Holl, Tommy McCook & Lester Sterling
Alto Saxophone: Felix 'Deadly' Headly Bennett, Lennox Brown, Dean 'Youth Sax' Fraser,
Alphonso Henry & Herman 'Seventh' Marquis
Baritone Saxophone: Herman 'Seventh' Marquis
Trumpet: Bobby Ellis, Mark Lewis, David Madden & Lester Sterling
Trombone: Vincent 'Don D Junior'/'Trommie' Gordon, Dave Parks & Ron 'Willow' Wilson
Percussion: Denzil 'Pops' Laing, Noel 'Zoot'/'Scully' Simms, Uziah 'Sticky' Thompson

となっています。

いや~、写すのがけっこう大変でした(笑)。
こうしてみるとさすがに10年間分のコンピ
なので、膨大な人数が関わっているんですね。
同じThe Aggrovatorsというバンド名でも、
これだけの人達が参加しているんですね~。
ジャマイカの一流ミュージシャンはほとんど
入っているんじゃないでしょうか。

さてこのアルバムですが、初めにひとつ残念な
事を書きます。
1曲目のRoy Shirleyの「Music Field」(1967)は、
パリパリ音というかサーサーというちょっと耳障り
な音が入っています。
とりあえず一通り聴いた中では、この曲だけ音の
コンディションがちょっと悪いです。
そういう雑音が気になる人は気を付けて下さい。

さてこのアルバムの内容ですが、なかなか選曲も
面白いし、アーティストもヴァラエティに富んで
いてかなり良いアルバムだと思います。
スカ→ロックステディ→レゲエと生き延びて来た
プロデューサーBunny 'Striker' Leeという人の
魅力がよく解るアルバムになっています。

今回のアルバムは細かく分類されていて、
1~3曲目までが「Rock Steady 1967 to 1968」、
4~7曲目までが「Early Reggae 1968 to 1969」、
8~12曲目までが「Reggae1970 to1972」、
13~16曲目までが「Roots, Rockers & Flying
Cymbals 1973 to 1975」、17~18曲目までが
「King Tubby At The Controls 1975 to 1976」、
19~22曲目までが「Deejays 1970 to 1976」
となっています。
時代ごとにしっかり分類されているのも、
このアルバムの良いところです。

1~3曲目までは「Rock Steady 1967 to 1968」
です。
この時代はまさにロックステディ全盛期で、
スローなリズムに甘いメロディのロックステディ
が人気の時代だったんですね。

1曲目はRoy Shirleyの「Music Field」です。

Roy Shirley - Music Field


2曲目はSlim Smith & The Uniquesの68年の
ヒット曲「My Conversation」です。
ピアノのメロディが印象的なロックステディの
代表曲のひとつですね。

3曲目はVal Bennettの「The Russians Are
Coming」です。
ジャズの有名なミュージシャンDave Brubeckの
名曲「Take Five」のリディム。
この「Take Five」はレゲエのアーティストに
良く使われるリディムのひとつですね。

4~7曲目までが「Early Reggae 1968 to
1969」となっています。
68年から69年までの初期レゲエの曲が
収められています。

4曲目はMax Romeoの「Wet Dream」です。
この曲はは、このアルバムの中でももっとも
スキャンダルな話題を振り撒いた曲です。
その曲のタイトルからジャマイカでは放送禁止、
イギリスでも1回放送されただけで放送禁止に
なったといういわく付きの曲です。
いわゆる「スラックネス(下ネタ)」の曲
なんですね。
この曲の録音に際しては、スタジオを貸した
Studio OneのC.S. Doddが怒ってスタジオを
出て行ってしまったという逸話が残っています。
その時ミックスを担当したのが、まだ見習い
だったErrol Thompsonだったのだとか。
それだけスキャンダラスな曲なのに、かえって
その事が当時のイギリスのスキン・ヘッド
(不良少年)にウケて、放送禁止にもかかわらず
ヒットチャートの上位に登りつめたという曲
なんですね。
このあたりにも上質な曲を作ろうとするC.S. Dodd
と、売れれば何でもヤッちゃうBunny Leeの
志向の差が出ていて、面白いところです。

マックス・ロメオ(Max Romeo)、「Wet Dream」の誕生ストーリーを語る…

max_romeo_02a
Max Romeo - Wet Dream

5曲目はLester Sterling & Stranger Coleの
「Bangarang」です。
サックスの明るいリズムに掛け声の入るちょっと
面白い曲です。

STRANGER COLE & LESTER STERLING - BANGARANG


6曲目はPat Kellyの名曲「How Long」です。
後にはエンジニアとしても活躍したPat Kellyですが、
この時代には素晴らしい曲を多く残しています。

7曲目はサックス奏者Roland Alphonsoの
「One Thousand Tons Of Megaton」です。
The SkatalitesやSound Dimensionでバックを
務めた名サックス奏者の軽快なインスト・
ナンバー。

8~12曲目までが「Reggae1970 to1972」です。
この70年代になると、いよいよ本格的な
レゲエの時代になって来るんですね。

8曲目はBob Marleyの「Mr.Chatterbox」です。
Bob Marleyはスカの時代からThe Wailerの
リード・ヴォーカルとして活躍しているんですが、
このレゲエの時代になってメジャー・レーベル
Islandと契約し、世界に羽ばたいて行くんですね。
これはそのメジャー契約以前の録音と思われます。
これは「おしゃべり男」を笑うような内容の曲です。

9曲目はJohn Holtの「Stick By Me」です。
71年という若い時代のレゲエなので、ドラムの
硬い音が印象的な曲です。
John Holtはロックステディの時代からThe Paragons
のリード・ヴォーカルからキャリアをスタートさせ
長きにわたり活躍した名シンガーですが、この
ルーツ・レゲエの時代にも数々の名曲を残して
います。

10曲目はEric Donaldsonの「Cherry Oh Baby」
です。
あのロック・グループThe Rolling Stonesも
カヴァーした彼の代表曲です。

11曲目はDelroy Wilsonの「Better Must Come」
です。
Delroy Wilsonもルーツ期に活躍した名シンガー
です。

12曲目はAlton Ellisの「Play It Cool」です。
このAlton Ellisもスカの時代から長きにわたり
活躍した名シンガーです。

13~16曲目までは「Roots, Rockers & Flying
Cymbals 1973 to 1975」です。
ここではルーツ・レゲエの代表的なビートRockers
とFlying Cymbalsを紹介しているようです。
Sly Dunbarが開発したRockers(ロッカーズ)は、別名
「ミリタント・ビート」とも呼ばれるマーチング・
バンド風の攻撃的な奏法です。
Flying Cymbals(フライング・シンバル)は、
Carlton 'Santa' Davisが開発した74年から75年
にかけて流行したドラミング・スタイルです。

レゲエ - Wikipedia

このレゲエという音楽は、他にもワン・ドロップや
ステッパーズなど新しいドラミング・スタイルを
生みだしています。

13曲目はLeroy Smartの「God Helps The Man」です。
73年のこの曲ですが、Leroy Smartのファースト・
ソングだった事が書かれています。
彼の代表曲のひとつですね。

14曲目はHorace Andyの「You Are My Angel」です。
後に国民的歌手にまでなった彼の、初期の代表曲
のひとつです。

15曲目はJohnny Clarkeの「None Shall Escape
The Judgement」です。
こちらはEarl Zeroのヒット曲としても知られて
いる曲ですが、彼の代表曲のひとつでもあります。

16曲目はCornell Campbellの「A Dance In A
Greenwich Farm」
これまたCornell Campbellの代表曲ですね。

こうやって年代を追いかけて曲を見てみると、
この73年から75年という時代がレゲエが
最も強く輝いた時代である事がよく解ります。
まさにルーツ・レゲエ全盛の時代だったんですね。

17、18曲目までが「King Tubby At The Controls
1975 to 1976」となっています。
これはKing Tubbyのダブ2曲ですね。
演奏はBunny Leeのハウス・バンドThe Aggrovators
です。

17曲目は「A Noise Place」です。
原曲はHorace Andyの「Quiet Place」です。

1 A Noisy Place - King Tubby & The Aggrovators


18曲目は「A Ruffer Version」です。
原曲はJohnny Clarkeの「Don't Trouble Trouble」。

このダブという手法は一度録音した音源の再利用と
いう意味合いもあったようです。
当時のジャマイカではプロデューサーがスタジオを
借りて、ミュージシャンを集め録音して、プレス
するという作り方をしており、儲けも損もすべて
プロデューサーが負担するという方式だったよう
です。
その為一度録った音源は再利用できた方が効率が
良いんですね。
Bunny Leeは録音した音源を別の歌手に歌わせたり、
ディージェイを乗せたり、こうしてKing Tubbyに
依頼してダブにしたりという事を多くヤッている
んですね。
そのあたりもヒットしたものを徹底的に使い回す
という、彼の商売人としての才覚だったのだと
思います。
また結果的にその事は、音楽としての「遊び」の
要素をより増やす事になり、音が鵜をより豊かに
楽しめるようになったという事は否定できません。

19曲目~ラスト22曲目までが、「Deejays 1970
to 1976」となっています。
最後の4曲は、そうしたとっと音源の再利用の
方法であるディージェイの代表曲を4曲揃えて
いるようです。

19曲目はU Roy & Jeff Barnesの「Wake The
Nation」です。
U Royはよく知られているようにレゲエの
ディージェイの歴史を作った人です。
それまでサウンドシステムの「盛り上げ係」に
過ぎなかったディージェイという仕事を、
レゲエの曲の中で「しゃべる」という世界で
誰もやっていなかったことを発明したのが
このU Royという人だったんですね。
そのためこの人は「元祖ラッパー」と呼ばれ、
のちにアメリカで流行ったラップの元を作った
人とも言われています。
この曲はそうしたU Royの最初期の1曲です。

20曲目はDennis Alcaponeの「Cassius Clay」
です。
この70年当時に人気を博したヘヴィー級の
ボクサーがCassius Clay(カシアス・クレイ)、
のちのMohammed Ali(モハメド・アリ)です。
彼は「おしゃべりクレイ」と呼ばれ、アマチュアの
ヘヴィー級のチャンピオンからプロのヘヴィー級
チャンピオンに登りつめるのですが、当時
アメリカが行っていた「ヴェトナム戦争」の
兵役を拒否して、タイトルを剥奪されてしまう
んですね。
(その時に宗教名のMohammed Aliに改名しています。)
その兵役を拒否した事でアメリカでは「超悪人」
だったのですが、ジャマイカでは白人の命令に
背いた黒人という事で「超英雄」という事に
なるんですね。
この曲はその英雄Cassius Clayを称えたものと
思われます。

Dennis Alcapone - Cassius Clay.


21曲目はI Royの「Straight To Derrick Morgan's
Head」です。
この曲はI RoyとPrince Jazzboの間で行われた
「伝説の舌戦」の時に生まれた曲です。
Prince Jazzboの録音がうまくいかずに長引いて、
待たされたI Royが彼をおちょくった事から
生まれたディージェイ同士の舌戦だったのですが、
そういう舌戦もすべて商売にしてしまうのも
このBunny Leeらしいところです。
実はこの舌戦、ディージェイ同士はケンカして
いますが、どちらの曲もこのBunny Leeが出して
いるんですね。
そういうところがいかにもBunny Leeらしい
ところです。
今回の曲はPrince Jazzboの応援で参戦した
Derrick Morganへの、I Royのアンサー・ソングです。

I Roy ~ Straight To Derrick Morgans Head


ラストの22曲目は、Jah Stitchの「Strickly
Rockers」です。
これまた当時人気だったディージェイの1曲です。

こうしてアルバムを見て行くと、このBunny Lee
という人のサービス精神が、よく解るアルバムに
なっています。
彼はある意味あくどいほどスキャンダルだろうが、
ディージェイ同士のケンカだろうが、下ネタ
だろうが利用しますが、それで元を取ってしっかりと
レゲエという音楽やミュージシャンに還元して
いるんですね。
結果としてその事が、レゲエという音楽の発展に
寄与したことは間違いありません。

今回あらためてこうして彼の残した作品を聴いて
みると、作品としてのレベルも高く面白い作品が
多いんですね。
ただそれだけではなくこの人の作品には、人を
刺激する「毒」がうまく盛り込まれているん
ですね(笑)。
ある意味その「毒」こそがこの稀代のプロデューサー
の面白さだったのかもしれません。

機会があればぜひ聴いてみてください。


○アーティスト: Various
○アルバム: Reggae Going International 1967-1976: 22 Hits From Bunny 'Striker' Lee
○レーベル: Kingston Sounds
○フォーマット: CD
○オリジナル・アルバム制作年: 2011

○Various「Reggae Going International 1967-1976: 22 Hits From Bunny 'Striker' Lee 」曲目
●Rock Steady 1967 to 1968
1. Music Field – Roy Shirley (1967)
2. My Conversation – Slim Smith & The Uniques (1968)
3. The Russians Are Coming – Val Bennett (1968)
●Early Reggae 1968 to 1969
4. Wet Dream – Max Romeo (1968)
5. Bangarang – Lester Sterling & Stranger Cole (1968)
6. How Long – Pat Kelly (1969)
7. One Thousand Tons Of Megaton – Roland Alphonso (1969)
●Reggae1970 to1972
8. Mr. Chatterbox – Bob Marley (1970)
9. Stick By Me – John Holt (1971)
10. Cherry Oh Baby – Eric Donaldson (1971)
11. Better Must Come – Delroy Wilson (1971)
12. Play It Cool – Alton Ellis (1972)
●Roots, Rockers & Flying Cymbals 1973 to 1975
13. God Helps The Man – Leroy Smart (1973)
14. You Are My Angel – Horace Andy (1974)
15. None Shall Escape The Judgement – Johnny Clarke (1974)
16. A Dance In Greenwich Farm – Cornell Campbell (1975)
●King Tubby At The Controls 1975 to 1976
17. A Noise Place – The Aggrovators (1975)
18. A Ruffer Version – The Aggrovators (1976)
●Deejays 1970 to 1976
19. Wake The Nation – U Roy & Jeff Barnes (1970)
20. Cassius Clay – Dennis AlCapone (1973)
21. Straight To Derrick Morgan's Head – I Roy (1975)
22. Strickly Rockers – Jah Stitch (1976)