今回はMighty Diamondsのアルバム

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「Ice On Fire」です。

Mighty Diamondsはレゲエでも屈指のコーラス・
ワークを誇るヴォーカル・グループです。

Mighty Diamonds (マイティ・ダイアモンズ)

ネットの情報によると今回の作品は、1977年
にVerginから発売された彼らのセカンド・アルバム
です。
ニューオリンズのミュージシャンをバックに録音
した、レゲエとR&Bとの融合を目指したかなり
意欲的なアルバムとの事です。
クロスオーバーな成功を目指した試みだったよう
なのですが、結果的には大きな成功は収められ
なかった模様です。

全12曲で収録時間は41分04秒。

バックの参加ミュージシャンは以下。
詳細なミュージシャンの表記はありません。

Mighty Diamonds: Donald Shaw, Fitzroy Simpson, Lloyd Ferguson

Drums: Dwight Richards
Congo and Percussion: Kenneth Williams (Afro)
Guitar: Steve Hughes, Theodore Royal
Bass: Dave Barard
Piano: Robert Dabon, Raymond Jones, Isaac Bolden
Trumpet: Clyde Kerr, John Longo
Tenor Saxophone: Alvin Thomas, Michael Piece
Baritone Saxophone: Carl Blouin
Electric Piano: Wardell Quezergue
Strings: The New Orleans Symphony

Recorded & Remixed at Sea Saint Recording Studio (New Orleans)
Produced by Allen Toussaint and Marshall Sehorn for Sansu Productions
Recording Engineers: Arthur (Skip) Godwin, Roberta Grace
Remix Engineer: Arthur (Skip) Godwin
Cover by Cooke Key Associates

となっています。

裏ジャケの表記がすごく読みづらかったので、
解らない文字はレゲエレコード・コムの
ミュージシャンの表記を参考にしました。
やはりニューオリンズのミュージシャンとの
コラボという事で、知っている名前があまり
ありません。

今回のアルバムはだいぶ前に聴いたアルバムだった
のですが、その時もどうもイマイチ感があるなぁと
思っていたアルバムでした。
その理由が今回調べてみて、レゲエとR&Bの融合
を狙ってニューオリンズで録音したかなり意欲的な
アルバムだという事が初めて解りました。
メジャーのセカンドでこういう試みをしているのは、
なかなか意欲的だと思います。

Inner CircleなどもレゲエとファンクやR&Bの融合
を目指したアルバム作っていたりするのですが、
70年代にメジャー・デビューしたレゲエ・ミュージシャン
は、レゲエがポピュラリティーを得るためにいろいろ
な努力をしているんですね。
よくBob Marleyがジャマイカを出てからロック色の強い
サウンドになったと批判されますが、国内に留まった
アーティストと海外でレゲエを広めたアーティストでは、
するべき仕事が少し違うんですね。
そこを無視して批判をするのは、間違っていると
思います。

さて話をMighty Diamondsに戻しますが、彼らが海外で
成功するための努力をした事は認めますが、残念ながら
高評価は得られなかったようです。
正直なところ何もそういう情報を知らないで聴くと、
やっぱりイマイチ感のあるアルバムなんですね。
今この2015年に聴いてみても、メジャー・デビュー
のアルバム「Right Time」などルーツ・レゲエをやって
いる時のMighty Diamondsの方が、どうしてもイキイキ
して魅力的に見えちゃうんですね。

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Mighty Diamonds - Right Time

ただこのグループはヴォーカルの力が尋常じゃない
ほどあるので、けっして聴きどころのないアルバム
は作らないんですね。
しっかりとR&B好きも納得させてしまうような曲を
残しています。
その点はさすがというしかありません。

1曲目「Country Living」はThe Stylisticsの
ソウルの名曲です。
この曲はレゲエではラヴァーズのSandra Crossも歌って
います。

The Mighty Diamonds - Country Living


今回のアルバムはこうしたカヴァー曲が多いのも
ひとつの特徴で、他にもSmokey Robinson And T
he Miraclesのヒット曲12曲目「Tracks Of My
Tears」など、ソウルの名曲が多く収められています。

ただやっぱりレゲエ好きとしては10曲目
「Back Weh Mafia」が一番シビれるナンバー
じゃないでしょうか。
シンコー・ミュージック刊行の「Roots Rock Reggae」
にこのアルバムが紹介されていますが、「マフィア
のクソ野郎、失せろ!」と歌っているんだとか。

The Mighty Diamonds - Back Weh Mafia


どんなに歌の形は変わろうと彼らは彼ら、けっして
その魂は変わらないんですね(笑)。
美しいコーラス・ワークとハードなリリック、
それがこのMighty Diamondsの持ち味なんですね。
彼らはダンスホールの時代になっても素晴らしい
ラヴ・ソングなども残していますが、やっぱりこの
ルーツの時代にあった硬派なリリックが、一番
Mighty Diamondsには似合っていると思います。
この曲彼らの中でも大切な1曲だと思います。

このアルバムはMighty Diamondというグループを
知るために、初めに買うアルバムではないかも
しれません。
しかし彼らMighty Diamondの魅力を一度知ったなら、
彼らがこういうチャレンジをしたという事を知って
おくのも悪くないと思います。
全盛期の彼らの凄さはこのアルバムからも充分に
感じられるんですね。

機会があれば聴いてみてください。


○アーティスト: Mighty Diamonds
○アルバム: Ice On Fire
○レーベル: Vergin
○フォーマット: CD
○オリジナル・アルバム制作年: 1977

○Mighty Diamonds「Ice On Fire」曲目
1. Country Living
2. You Are Just A Song
3. If I Should Leave You
4. Tonight
5. Coming Through
6. Get Out Of My Life Woman
7. Sneakin' Sally Through The Alley
8. Little Angel
9. Cat-o-Nine
10. Back Weh Mafia
11. Whole Wide World
12. Tracks Of My Tears

●今までアップしたMighty Diamonds関連の記事
〇Mighty Diamonds「...Tell Me What's Wrong」
〇Mighty Diamonds「Deeper Roots (Back To The Channel)」
〇Mighty Diamonds「Get Ready」
〇Mighty Diamonds「Go Seek Your Rights」
〇Mighty Diamonds「Inna De Yard」
〇Mighty Diamonds「Planet Earth & Planet Mars Dub」
〇Mighty Diamonds「Right Time」
〇Mighty Diamonds「Stand Up To Your Judgement」
〇Mighty Diamonds「The Roots Is There」
〇Mighty Diamonds「When The Right Time Come I Need A Roof」