今回はJackie Mittooのアルバム
「The Keyboard Legend」です。
Jackie Mittooは６０年代の伝説のスカ・
バンドThe Skatalitesでキーボード奏者
として活躍したのちに、Studio Oneの
バック・バンドSoul Defenders→Soul Vendors
→Sound Dimensionなどのリーダーを
務めてレゲエの前身の音楽である
「ロックステディ」の全盛時代を
作った人として知られている人です。
ところがこの中心人物であったJackie
Mittooなどのカナダ移住で、ロックステディ
の時代はわずか３年で終わってしまうん
ですね。
その後に誕生した新しい音楽が「レゲエ」
であったという訳です。
レゲエの時代になってもJackie Mittooは
ソロやスタジオ・ミュージシャンとして
活躍し続けるのですが、１９９０年に癌の為４
０代前半という若さで亡くなっています。
ただスカ→ロックステディ→レゲエという
ジャマイカの音楽の歴史の中で、この
Jackie Mittooという人の果たした功績は
とても大きなものがあります。
Jackie Mittoo （ジャッキー・ミットゥ）
今回のアルバムはそんなJackie Mittooが、
音楽プロデューサーのBunny Leeの元に
残した曲を集めたベスト盤です。
いわゆる「Bunny Lee音源」の彼の名曲
が集められています。
全２０曲で収録時間は６６分１９秒。
プロデューサーがBunny Leeであること
以外、詳細なミュージシャンの表記は
ありません。
さて今回のアルバムですが、はっきり
言えば今回のアルバムは、Jackie Mittoo
のアルバムの中でファースト・チョイス
として買うアルバムではありません。
ベスト盤なのでとりあえずJackie Mittoo
を聴いてみようという人や、気軽に
聴こうと思う人向けのアルバムです。
ただこのアルバムを聴いてもこの
Jackie Mittooがいかに才能のある人
だったかの、その一端は解ると
思います。
特にこの中でもおススメの曲は、
７曲目「Darker Shade Of Black」と１
３曲目「Drum Song」です。
「Darker Shade Of Black」は、曲を聴けば
すぐに解ると思いますが、あの世界一有名な
グループThe Beatlesの名曲「Norwegian Wood
（邦題：ノルウェーの森）」がベースの曲です。
この曲はたびたびレゲエの定番リディムとして
リプレイされています。
Jackie Mittoo - Darker Shade of Black
いわゆる「パクリ曲」なんですが、不思議
と彼の音楽センスもよく解る１曲です。
「Drum Song」はまさにJackie Mittooの代表曲
ともいえる１曲です。
この曲は彼のセカンド・アルバムの「Evening Time」
にも収められている名曲です。
Jackie Mittoo & The Soul Vendors - Evening Time (1968)
ちなみにこのセカンド・アルバム「Evening Time」
では、イージー・リスニングの「Love Is Blue」
なども演奏していて、Jackie Mittooが世界に
受け入れられるための苦労の跡もうかがえます。
まだこの時代にはジャマイカの音楽が、世界的に
認められるまでに至っていなかったんですね。
この後レゲエが大ブレイクしてジャマイカの音楽は
世界的な音楽になって行く訳なんですが、その為の
努力をこのJackie Mittooをはじめ多くのミュージシャン
がしていたからこそのブレイクだったんですね。
今聴くと「Love Is Blue」がこの「Evening Time」
の中で、一番力の無い曲に聴こえてしまいますが、
実は当時は「目玉曲」だったのかもしれません。
そういう努力を限りなくして、レゲエは世界の音
楽の地位を獲得していったんですね。
13 - Jackie Mittoo - Drum Song
書いたように「イチオシ」のアルバムではない
のですが、Jackie Mittooというすぐれた
キーボード奏者の足跡が解るアルバムだと
思います。
機会があれば聴いてみてください。
○アーティスト: Jackie Mittoo
○アルバム: The Keyboard Legend
○レーベル: Sonic Sounds
○フォーマット: ＣＤ
○オリジナル・アルバム制作年: Unknown
○Jackie Mittoo「The Keyboard Legend」曲目
1. MPLA Rock
2. Tribute To Count Ossie
3. Release Rock
4. Ram Jam
5. One Step Forward
6. Hot Milk
7. Darker Shade Of Black
8. Midnight Rave
9. Kings Act
10. The Great Organ Shuffle
11. Rastaman Shuffle
12. Cathedral Rock
13. Drum Song
14. Peace Treaty
15. North Of The Sun
16. Jumping Jack
17. Super Charge
18. Champion Of The Arena
19. Sniper
20. Cold Blood Rock
●今までアップしたJackie Mittoo (Sound Dimension, Soul Defenders)関連の記事
〇Jackie Mittoo And The Soul Vendors「Evening Time」
〇Jackie Mittoo「Keep On Dancing」
〇Jackie Mittoo「Macka Fat」
〇Jackie Mittoo「Show Case Volume 3」
〇Jackie Mittoo「The Money Makers」
〇Sound Dimension「Jamaica Soul Shake Vol 1」
〇Sound Dimension「Mojo Rocksteady Beat」
〇Soul Defenders「Soul Defenders At Studio One」
「The Keyboard Legend」です。
Jackie Mittooは６０年代の伝説のスカ・
バンドThe Skatalitesでキーボード奏者
として活躍したのちに、Studio Oneの
バック・バンドSoul Defenders→Soul Vendors
→Sound Dimensionなどのリーダーを
務めてレゲエの前身の音楽である
「ロックステディ」の全盛時代を
作った人として知られている人です。
ところがこの中心人物であったJackie
Mittooなどのカナダ移住で、ロックステディ
の時代はわずか３年で終わってしまうん
ですね。
その後に誕生した新しい音楽が「レゲエ」
であったという訳です。
レゲエの時代になってもJackie Mittooは
ソロやスタジオ・ミュージシャンとして
活躍し続けるのですが、１９９０年に癌の為４
０代前半という若さで亡くなっています。
ただスカ→ロックステディ→レゲエという
ジャマイカの音楽の歴史の中で、この
Jackie Mittooという人の果たした功績は
とても大きなものがあります。
Jackie Mittoo （ジャッキー・ミットゥ）
今回のアルバムはそんなJackie Mittooが、
音楽プロデューサーのBunny Leeの元に
残した曲を集めたベスト盤です。
いわゆる「Bunny Lee音源」の彼の名曲
が集められています。
全２０曲で収録時間は６６分１９秒。
プロデューサーがBunny Leeであること
以外、詳細なミュージシャンの表記は
ありません。
さて今回のアルバムですが、はっきり
言えば今回のアルバムは、Jackie Mittoo
のアルバムの中でファースト・チョイス
として買うアルバムではありません。
ベスト盤なのでとりあえずJackie Mittoo
を聴いてみようという人や、気軽に
聴こうと思う人向けのアルバムです。
ただこのアルバムを聴いてもこの
Jackie Mittooがいかに才能のある人
だったかの、その一端は解ると
思います。
特にこの中でもおススメの曲は、
７曲目「Darker Shade Of Black」と１
３曲目「Drum Song」です。
「Darker Shade Of Black」は、曲を聴けば
すぐに解ると思いますが、あの世界一有名な
グループThe Beatlesの名曲「Norwegian Wood
（邦題：ノルウェーの森）」がベースの曲です。
この曲はたびたびレゲエの定番リディムとして
リプレイされています。
Jackie Mittoo - Darker Shade of Black
いわゆる「パクリ曲」なんですが、不思議
と彼の音楽センスもよく解る１曲です。
「Drum Song」はまさにJackie Mittooの代表曲
ともいえる１曲です。
この曲は彼のセカンド・アルバムの「Evening Time」
にも収められている名曲です。
Jackie Mittoo & The Soul Vendors - Evening Time (1968)
ちなみにこのセカンド・アルバム「Evening Time」
では、イージー・リスニングの「Love Is Blue」
なども演奏していて、Jackie Mittooが世界に
受け入れられるための苦労の跡もうかがえます。
まだこの時代にはジャマイカの音楽が、世界的に
認められるまでに至っていなかったんですね。
この後レゲエが大ブレイクしてジャマイカの音楽は
世界的な音楽になって行く訳なんですが、その為の
努力をこのJackie Mittooをはじめ多くのミュージシャン
がしていたからこそのブレイクだったんですね。
今聴くと「Love Is Blue」がこの「Evening Time」
の中で、一番力の無い曲に聴こえてしまいますが、
実は当時は「目玉曲」だったのかもしれません。
そういう努力を限りなくして、レゲエは世界の音
楽の地位を獲得していったんですね。
13 - Jackie Mittoo - Drum Song
書いたように「イチオシ」のアルバムではない
のですが、Jackie Mittooというすぐれた
キーボード奏者の足跡が解るアルバムだと
思います。
機会があれば聴いてみてください。
○アーティスト: Jackie Mittoo
○アルバム: The Keyboard Legend
○レーベル: Sonic Sounds
○フォーマット: ＣＤ
○オリジナル・アルバム制作年: Unknown
○Jackie Mittoo「The Keyboard Legend」曲目
1. MPLA Rock
2. Tribute To Count Ossie
3. Release Rock
4. Ram Jam
5. One Step Forward
6. Hot Milk
7. Darker Shade Of Black
8. Midnight Rave
9. Kings Act
10. The Great Organ Shuffle
11. Rastaman Shuffle
12. Cathedral Rock
13. Drum Song
14. Peace Treaty
15. North Of The Sun
16. Jumping Jack
17. Super Charge
18. Champion Of The Arena
19. Sniper
20. Cold Blood Rock
●今までアップしたJackie Mittoo (Sound Dimension, Soul Defenders)関連の記事
〇Jackie Mittoo And The Soul Vendors「Evening Time」
〇Jackie Mittoo「Keep On Dancing」
〇Jackie Mittoo「Macka Fat」
〇Jackie Mittoo「Show Case Volume 3」
〇Jackie Mittoo「The Money Makers」
〇Sound Dimension「Jamaica Soul Shake Vol 1」
〇Sound Dimension「Mojo Rocksteady Beat」
〇Soul Defenders「Soul Defenders At Studio One」
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