今回はRanking Joeのアルバム

ranking_joe_03a

「Dub It In A Dance」です。

Ranking Joeは70年代から活躍するレゲエ・
ディージェイです。

Ranking Joe (ランキン・ジョー)

今回のアルバムは1980年の作品です。
手に入れたのは2004年にTrojanから
CD化された時のものですが、その際に
オリジナル・ジャケットとは絵柄が変わって
しまったようです。
ネットで調べてみた時にLPではRanking Joeの
別の写真が使われたアルバムが出て来ました。

実は今回のアルバムは全く予備知識もなく
買ったアルバムでした。
たまたま高田馬場のdisk unionで中古で見つけ
たんですが、このアルバムの存在自体全く
知らない状態でした。
タイトルからRanking Joeのダブかと思った
ほどでした。
(曲のタイトルで、ダブではありませんでした。)
迷った挙句、あんまり見た事ないアルバムだし
買わないで後悔するよりはという事で、購入を
決めたアルバムでした。

家に帰って開けてみると、なんと未開封の
アルバムでした。
ラッキー!と思ったんですが、今回開封してみる
と、フタのツメが折れていてフタがカパっと
外れちゃうアルバムでした(笑)。
折れたツメが入っていないので、おそらく元の
梱包する時にツメが折れた不良品をそのまま
梱包したようです。
おそらくdisk unionでチェックした時にそれに
気づいて、新品では売れないので在庫にして
いたものを中古で出して来たのではないか
と思います。
まあ、ラッキーかラッキーでないか、
解らないアルバムという事ですね(笑)。

全15曲で収録時間は50分38秒。

ミュージシャンについては以下の記述があります。

Engineered by Sojie & Barnabas, Scientist
Recorded at Channel One & King Tubby's Studios, Kingston, JA
Musicians: The Gladiators Band & The Roots Radics

All Tracks Produced by Joseph Jackson

となっています。

プロデューサーに名前のあるJoseph Jackson
はRanking Joeの本名です。

レコーディングがChannel OneとKing Tubby's
で行われていますが、おそらくバックの録音が
Channel Oneで、Ranking Joeのトースティング
がKing Tubby'sではないかと推測されます。
前にBunny Leeのアルバムの解説に、King Tubby's
に良いマイクがあり、歌はKing Tubby'sで
入れていたという記述を読んだ事があります。
エンジニアもChannel OneがSojieとBarnabas、
King Tubby'sがScientistだと思います。

バックはThe Gladiators BandとThe Roots Radics。
The Gladiatorsはコーラス・グループとして
知られていますが、楽器も演奏するんですよね。
もしかしたらバックを務めたというよりは、彼ら
の曲がトースティングに使われたのかも…。
いずれにしても詳細なメンバーが解らないのは、
ちょっと残念なところです。

さて今回のアルバムですが、Ranking Joeの
トースティングが楽しめるなかなか良い
アルバムだと思います。
Ranking Joeといえばバイクに跨ったイラスト
が有名な、78年にThe Revolutionariesを
バックにしたアルバム「Weakheart Fadeaway」
が有名ですが、この70年代後半から80年代
前半が、彼が一番ディージェイとして勢いの
あった時代じゃないかと思います。

ranking_joe_02a
Ranking Joe - Weakheart Fadeaway (1978)

その一番充実していた時代の音源なので、彼の
ちょっと武骨なトースティングにも何か晴れ
晴れとした力があります。

ちなみにこの80年に彼は、Dennis Brownが
プロデュースの「Round The World」という
アルバムも出しています。
この「Round The World」自体は手に入れづらい
アルバムになっていますが、このアルバムの元と
なったDennis BrownとBlack Uhuruの音源もプラス
したBlood & Fireから出ているアルバム「Zion
High」は、今でも比較的手に入れ易いアルバム
です。

ranking_joe_01a
Ranking Joe, Dennis Brown, Black Uhuru - Zion High

今回のアルバムのトースティングは、ちょっと
一本調子なところがあるのですが、そのかけひき
の無いストレートさがこの人の魅力という気が
します。
良くも悪くも一直線で、ある意味嫌みが無いん
ですね。

バックの演奏も彼のトースティングを生かすためか、
全体にベースを効かせた抑え目の演奏という印象です。
その辺はもう少し華やかさがあっても、良かったかな
という気もします。
悪くはないんだけれど初めの印象はちょっと地味、
聴き込んで行くうちにRanking Joeのトースティング
の良さがジワジワ、という感じのアルバムなんですね。
好みの問題もあるとは思いますが、初めにガツンと
掴みがある方がこのアルバムの良さが理解しやすい
のかなと思いました。
音楽自体は悪くないので、その地味さがちょっと
もったいないかなと…(笑)。

ただこの時代の空気感がよく表れたトースティングは
やっぱり魅力的です。
この80年代の初めのダンスホールのアルバムとしては、
悪くない出来だと思います。

機会があれば聴いてみてください。

Ranking Joe - Cocks man


Ranking Joe - Dub It Inna Dance



○アーティスト: Ranking Joe
○アルバム: Dub It In A Dance
○レーベル: Trojan
○フォーマット: CD
○オリジナル・アルバム制作年: 1980

○Ranking Joe「Dub It In A Dance」曲目
1. Clark's Booty Style
2. Choice Of Colour
3. Beg You To Be True
4. Cold Blood
5. Slackness Style
6. Cocks Man
7. Dub It In A Dance
8. Mr.Walker
9. Miss Lou
10. Loving Girl
Bonus Tracks:
11. Wake Up Suzie
12. Romper Room
13. Music Alone Shall I Live
14. Can't Understand It
15. Sensi Business