今回はCarlton Livingstonのアルバム

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「The Best Of Carlton Livingston」です。

Carlton Livingstonという人については、ネット
上にほとんど情報がありません。
ただ200年にシンコー・ミュージック刊行の本
「Roots Rock Reggae」にはこの人を紹介している
ページもあり、アルバムも3枚紹介されています。
おそらくこの2002年当時まではそれなりに名前
も通った人だったらしいのですが、その割には
中古CD店でもアルバムを見かけないし、何とも
不可思議に思っていた人なんですよね。

という事で前から気になっていた人だったのですが、
中古盤を見つけたので買ってみたという訳です。

今回のアルバムですが、ネットでリリース年を調べて
みたのですが、残念ながらネットの情報も少なく、
リリース年も特定できませんでした。
ただバックがSly & RobbieでChannnel Oneの録音
なので、70年代後半から80年代前半ぐらいの
音源ではないかと推測されます。

全8曲で収録時間は30分59秒。

ミュージシャンについては以下の記述があります。

Produced by Lord Koos
Recorded and Mixed at Channel One & King Tubbys
Engineer: Scientist and Professor
Photo by Pablo
Album Artwork: J.M.Pete
Musician:
Guitar: Lloyd Parks
Bass: Robbie Shakespear
Drums: Sly Dunbar
Organ: Ansell Collins
Piano: Ozzie Herbert

となっています。

おそらくバックの録音はChannel One 、ヴォーカルは
King Tubbysなのではないかと思います。
エンジニアはScientistとProfessorが担当しています。

ピアノのOzzie Herbertは、Ossie Hibbertではないか
と思います。

このCarlton Livingstonですが、「Roots Rock Reggae」
には次のような記述があります。

「St.メアリー生まれ。デビューは1978年頃で、初
レコーディングはチャンネル・ワンの「The Tales Of
Two Cities」。翌79年にはレオン・シモアの
トゥリルシーカーズ・レーベルに初アルバム『Soweto』
を残す。その後はスタジオ・ワンに吸う曲を録音後、
スライ&ロビーのタクシーから「Tricks」や「Trodding」、
80年にはクライヴ・ジャレットのダイナマイト・
レコードからビッグ・ヒットの「Rumours」、「Marie」
などを放ち、本国以外でもイギリスや北米で特に知名度
を上げた。」
(「Roots Rock Reggae」孝さんという方の文章より。)

どうやらルーツ・レゲエの終わり頃にデビューして、
80年代の初期のダンスホール・レゲエの時代に人気の
あった人のようです。
今回のアルバムに収められている「Marie」も、彼の
大ヒット曲のようです。
そのせいか表ジャケにも「Marie」の文字があります。

さて今回のアルバムですが、これがなかなかいろいろ
な意味で面白いアルバムなんですね。
タイトルに「The Best Of Carlton Livingston」とある
ように、おそらく彼のベスト盤に近いアルバムだと思い
ますが、これがただのベスト盤じゃないんですね。

おそらくScientistのミックスだと思いますが、かなり
バックの音が立ったミックスで、ある意味Carlton
Livingstonのヴォーカルを生かすミックスというよりは、
かなりサウンドが前に出てきている自己主張の強い
ミックスなんですね。
そのかなり押しの強いミックスにCarlton Livingston
はヴォーカルを乗せているんですが、それに負けない
ヴォーカル力を持った人なんですね。
おそらく鬱陶しく感じちゃうギリギリ手前ぐらいの
サウンドになっています。
そのヴォーカルとミックスの「せめぎ合い」がすごく
面白いアルバムなんですね。

この70年代後半から80年代前半のScientistという
のは、ダブも面白いけれど、やっぱりヴォーカル物でも
かなりトンがった面白い仕事を残しているんですね。
以外と曲自体はメローな曲が多いのですが、彼にかかると
それでもかなりトンがった曲になっているのが面白い
ところです。
またそれに負けずに歌っているCarlton Livingstonも
かなりの実力者という事でしょう。
けっこう拾い物のアルバムでした。

1曲目「Holy Mt. Zion」も、彼のヒット曲のひとつの
ようです。

Carlton Livingston - Holy Mt Zion


2曲目「Marie」は、彼の大ヒット曲として有名な曲の
ようです。

Carlton Livingston - Marie


この曲のリディムはRiddimguideでは「Pretty Looks」
となっていました。
ただ「Pretty Looks Isn't All」ではないですね。
別の「Pretty Looks」か?

3曲目「Class Of '69」は、「A Fool」のリディム
となっていました。

5曲目「You Lie」は、「Conquer Me」のリディム。

6曲目「Living As A Poor」は、「True True True」の
リディムとなっていました。

8曲目「What Is The Bottle」は、Slim Smithで
知られるTechniquesのヒット・リディムである
「My Conversation」です。

My Conversation (マイ・カンバセーション)

この曲は多くの人がカヴァーしている名リディムです。

こうして見ていくと曲自体はメローな曲が揃っているの
ですが、それにハード・コアなミックスをしているのが
面白いところです。
ただのベスト盤じゃないところがまたスゴイですね。

機会があれば聴いてみてください。


○アーティスト: Carlton Livingston
○アルバム: The Best Of Carlton Livingston
○レーベル: Clocktower
○フォーマット: CD
○オリジナル・アルバム制作年: Unknown

○Carlton Livingston「The Best Of Carlton Livingston」曲目
1. Holy Mt. Zion
2. Marie
3. Class Of '69
4. Poor Bobby
5. You Lie
6. Living As A Poor
7. Slow Down
8. What Is The Bottle