今回はThe Paragonsのアルバム

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「Riding High On The Beach」です。

The Paragonsはロックステディ期に活躍した
コーラス・グループです。
John HoltやBob Andyなどの名ヴォーカリスト
を輩出した事でも知られています。

Paragons(パラゴンズ)

今回のアルバムはそのParagonsのヒット曲を
集めたアルバムです。
ネットでリリース年を調べてみましたが、
正確なリリース年は解りませんでした。
ただジャマイカでロックステディが流行って
いた時期のアルバムなので、1960年代の
後半という事は間違いがありません。

全20曲で収録時間は57分24秒。

60年代後半のアルバムという事もあるのか、
CDに書かれている情報がすごく少ないです。
レコーディング・エンジニアがByron Smithと
いう事は書かれているのですが、プロデューサー
もバックのミュージシャンも書かれていません。
ただもともとはTrasure Isleから出された
アルバムという事で、プロデューサーはDuke Reid
で間違いないでしょう。
またネットにバックをTommy McCook &
Supersonicsと書いているところもありましたが、
Trasure Isleのアルバムなのでそのあたりの
バンドがバックを務めた可能性は高いです。
また表ジャケの裏側にNorma J. Dodd(Studio
OneのC.S. Doddの娘さんか?)という人の文章が
あるのですが、その文章の中にJohn Holt、
Garth Evans、Haward Barrettという名前がある
のですが、それがどうもこの録音時の
The Paragonsのメンバーの模様です。

さて今回のアルバムですが、ロックステディの
アルバムとしては文句なしの出来だと思います。
まだこの時代は曲が短かった事もあり、なんと
20曲入り。
聴きごたえ満点ですね。
1曲目の「The Tide Is High」からスウィートな
メロディに心を惹きつけられてしまいます。

このレゲエの前身のロックステディの時代と
いうのは、60年代後半のわずか3年間しか
続かなかった時代なんですね。
音楽としてはレゲエよりゆっくりしたテンポで、
アメリカのオールディーズのようなスィートな
メロディ・ラインが特徴的です。

この時代になるとジャマイカの音楽業界も
かなり体制が整って来ているようなのですが、
まだレゲエのような独自のスタイルを生み出す
までに至っていない、ある意味音楽的な模索の
時期だったようで、ロックステディからは
何となくアメリカ音楽への憧憬のようなものが
感じられます。

このロックステディの時代のジャマイカの
2大勢力はDuke Reidの主催するTrasure Isle
レーベルと、C.S. Doddの主催するStudio One
レーベルでした。
今回のアルバムもTrasure Isleのアルバムですが、
彼らがすでにかなりの音楽レベルの作品を作って
いる事がよく解ります。

このロックステディの時代は、その中心人物の
一人だったJackie Mittooのカナダ移住を機に
一気にしぼんでしまって、時代は独自の音楽性、
独自の思想を持ったレゲエの時代へと移行して
行きます。
そのわずか3年の間咲いた美しい華がロック
ステディの時代だったんですね。

今回のアルバムはそうしたロックステディの
素晴らしさが味わえるアルバムだと思います。
ロックステディが好きな人、レゲエを深く
知りたいと思う人にはとても良いアルバムだと
思います。

機会があれば聴いてみて下さい。

On the Beach - The Paragons


The Paragons - The Tide Is High



○アーティスト: The Paragons
○アルバム: Riding High On The Beach
○レーベル: Treasure Isle
○フォーマット: CD
○オリジナル・アルバム制作年: Unknown

○The Paragons「Riding High On The Beach」曲目
1. The Tide Is High
2. On The Beach
3. Only A Smile
4. Happy-Go-Lucky Girl
5. The Same Song
6. My Best Girl
7. So Much Pain
8. When The Light Are Low
9. Wear You To The Ball
10. Silver Bird
11. Yellow Bird
12. I Want To go
13. Island In The Sun
14. Land Of Sea And Sun
15. I wanna Be With You
16. Riding High On A Windy Day
17. Black Rird Singing
18. You Mean The World To Me
19. Maybe Someday
20. The World Is A Ghetto