今回はGregory Isaacsのアルバム

gregory_isaacs_09a

「Remixed」です。

Gregory Isaacsは70年代のルーツ・レゲエの時代
から活躍したレゲエのヴォーカリストです。
Dennis Brown、Sugar Minott、Freddie McGregorと
並んでヴォーカリストの四天王と呼ばれたほどの実力
の持ち主として、レゲエ・ファンからよく知られて
います。


グレゴリー・アイザックス - Wikipedia


今回のアルバムはそのGregory Isaacsの80年代の音源
をNecessary Mayhemというレーベルのプロデューサー
Curtis Lynch Jnrが現代風にリミックスしたという
1枚です。
死後に作られたアルバムのせいか、白いジャケットを
着たGregory Isaacsが、ハトに囲まれて雲の上を歩く
イラストになっています。

全15曲で収録時間は71分05秒。

バックの参加ミュージシャンは以下の記載があります。

Produced By Curtis Lynch Jnr For Necessary Mayhem Records
Recoorded On Location: Jamaica & London
Mixed @: The Lynch Towers By Curtis Lynch Jnr
A & R Direction: Curtis Lynch Jnr & Augustus 'Gussie' Clarke
Artwork: My Lord

Instrument:
Vacking Vocals: Carlton Hines, Dave Harvey, J.C. Lodge, Curtis Lynch Jnr,
Chantelle Ernandez, Michael Bennett, The Mighty Diamonds
Bass: Curtis Lynch Jnr
Drums: Sly Dunbar, Curtis Lynch Jnr, Cleveland Brown
Piano: Frnklin Waul, Robbie Lyn, Curtis Lynch Jnr, Steely
Hornes: Madden, Dean Frazier, Choco, Nambo
Guitar: Willie Lindo, Dalton Brownie, Dwight Pinkney
Synthesizer: Robbie Lyn, Curtis Lynch Jnr
Organ: Curtis Lynch Jnr
Programming & Editing: Curtis Lynch Jnr
Keyboards:

となっています。

やたらと楽器にプロデューサーのCurtis Lynch Jnr
の名前があるのは、音源で足りない音を彼が付け
足している為なんじゃないかと思います。

「A & R Direction」としてAugustus 'Gussie' Clarke
の名前がありますが、彼のレーベルMusic Works
あたりの音源が多く使われているようです。
少なくともGregory Isaacsのダンスホール・レゲエの
時代、80年代の音源である事は間違いありません。

さて今回のアルバムですが、こうしたリミックスと
いう方法は賛否両論あると思いますが、よく出来た
リミックスでけっこう楽しく聴くことが出来ました。

このGregory Isaacsという人はルーツ・レゲエの時代
から活躍している人なんですが、個人的にはこの
ダンスホール・レゲエの時代のGregory Isaacsって
けっこう好きです。
彼はルーツ期に作られた映画「ロッカーズ」の中にも
本人役で登場していますが、一人だけオシャレな白い
スーツにハットというダンディないでたちで登場して
いて、他の粗野な感じの人達とは異彩を放っています。
服装もオシャレで歌声にも色気のある彼は、自分の
根源であるルーツ=アフリカを目指したルーツ・レゲエ
の時代より、モダンでオシャレ感のあるダンスホール・
レゲエの時代の方がむしろ似合っていたのかもしれ
ません。
特にAugustus 'Gussie' Clarkeとのコンビは絶妙で、
今回のアルバムには入っていませんが、Music Worksに
「Rumours」という名曲を残しています。

今回のアルバムでもそのGregory Isaacsのセクシーな
歌声を生かしている感じがあって、多少現代風に
アレンジされていても、Gregory Isaacsの歌声は
けっして負けていないんですね。
そしてこのアルバムを作ったCurtis Lynch Jnrに、
Gregory Isaacsに対するリスペクトがしっかりある
のが感じられます。
リミックスしてGregory Isaacsを現代に蘇えらせる、
こういう手法もありなんだと思います。

1曲目「Jealousy (70's Style)」は、このアルバム
の中でも白眉の1曲です。
こういうラヴ・ソング系の歌がこのGregory Isaacsは
神がかり的にウマいですよねぇ。
12曲目に「Jealousy (Soundcheck Mix)」という
別ヴァージョンも入っているので、聴き比べてみる
のも面白いかも。

5曲目「Night Nurse」は、イギリスのポップ・グループ
Simply Redがカヴァーした事でも知られる彼の代表曲の
ひとつです。

gregory_isaacs_03a
Gregory Isaacs - Night Nurse

Dennis Brownなどにも言えるのですが、このレベルの
歌手になると単に歌がウマいというよりは、プラス
アルファのスゴイ説得力があって、ウマい下手を超えた
別次元に惹き込まれてしまう感覚があります。
レゲエは歌のウマい人が多い音楽なんですが、その中
でもこの人達はさらに違うレベルなんですね。
今回のアルバムでもそのGregory Isaacsの魅力がうまく
生かされていると思いました。

このアルバムはGregory Isaacsのオリジナルのアルバム
よりは、選択肢は後になるかもしれません。
ただよく彼の長所を引き出していて、今の音楽に慣れた
耳でも聴き易いように考えて作られているので、意外と
Gregory Isaacsの入門用のアルバムとして良いかも
しれません。
内容は悪くないと思います。

機会があれば聴いてみてください。

Gregory Isaacs / Dennis Brown / Macka B - Jealousy Remix 2013 (Lyrics Video)



○アーティスト: Gregory Isaacs
○アルバム: Remixed
○レーベル: Necessary Mayhem Black
○フォーマット: CD
○オリジナル・アルバム制作年: 2013

○Gregory Isaacs「Remixed」曲目
1. Jealousy (70's Style) Featuring: Dennis Brown & Macka B
2. Report to Me (Awol Mix)
3. Street Walker (Cool & Deadly Mix)
4. Disrespect (Manners Mix) Featuring Shabba Ranks & Josey Walls
5. Night Nurse (Strip Mix)
6. Let Off Supm (Classic Mix) Featuring Dennis Brown
7. Private Beach Party (Harmony Mix)
8. Innercity Lady (Upgrade Mix)
9. Temporary Lover (Part Time Mix)
10. Love Me Or Leave Me
11. Plant Some Love (Angels Mix)
12. Jealousy (Soundcheck Mix)
13. Report To Dubby: Da Grynch
14. Disrespect (Soundcheck Mix) Featuring : Shabba Ranks Josey Walls
15. Jealous Dub By: Da Grynch


Gregory Isaacsの「Rumours」の入っているアルバムを
オマケに紹介しておきます。

Augustus 'Gussie' Clarkeプロデュースのアルバム

gregory_isaacs_05a

「Red Rose For Gregory」です。
このアルバムついては、ただただカッコイイとしか
言いようがありません(笑)。