今回はSandra Crossのアルバム

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「Country Life + Dub」です。

Sandra Crossはイギリスのラヴァーズ・ロックの
シンガーとして知られている人のようです。

今回のアルバムは、そのSandra Crossの1986年
の作品「Country Life」に、Mad Professorによる
その「Country Life」のダブ・アルバムSandra Cross
& Wild Bunchの「Stepping in Dubwise Country」を
合わせたアルバムです。
Mad Professorというとダブのプロデューサーという
イメージが強いですが、実はこうしたラヴァーズ・
ロックのアルバムを彼のレーベルAriwa で多く
プロデュースしています。
またJamiroquai(ジャミロクワイ)やBeastie Boys
(ビースティ・ボーイズ)など、多ジャンルの
アーティストのプロデュースもしているんですね。

Ariwa (アリワ)

全19曲で収録時間は76分49秒。
初めの9曲が「Country Life」、次の9曲が
Mad Professorの「Stepping in Dubwise Country」、
残り1曲がCDボーナス・トラックのようです。

アルバムの参加ミュージシャンについて以下の記載
があります。

Produced by Mad Professor
Recorded & Mixed at Ariwa Studios

Drums: Robotiks, Drumtan, Billy Cross
Bass: Preacher, Bernard, Cumberbatch, Black steel
Piano: Victor Cross, Black Steel, Cleveland Nuenie
Synth: Cleveland Nuenie, Victor Cross
Percussion: B. Steel, Bernard, Peacher
Hornes: Roger, Patrick
Harmny Vocals: Smdra, Black Steel, Errol V., Dolores Young, Hector Cross
Guitars: Jeffrey Beckford, Black Steel

となっています。

さて今回のアルバムですが、いわゆる「ラヴァーズ・
ロック」のアルバムなんですよね。
正直なところ私自身ラヴァーズ・ロックって、どういう
音楽なのかイマイチよく解っていません。
Wikipediaなどを調べると「1970年代中期のロンドンで
誕生した」音楽で、テーマは「恋愛やロマンス」、
「甘い質感のあるサウンドを特色とする」との事です。
個人的には音楽の良し悪しではなく、どうも感覚的に
「レゲエ」に聴こえないところがある音楽なんですね。
自分のレゲエという感覚と、微妙な齟齬がある音楽なん
ですね(苦笑)。

ラヴァーズ・ロック -
Wikipedia


そういうちょっとイマイチ感のあるラヴァーズ・ロック
ですが、今回はMad Professorがプロデュースしている
事と、後半がダブという事で買ってみました。

実際にアルバムを聴いてみた感想ですが、正直に書くと
やぱりSandra Crossのオリジナル・アルバム「Country
Life」の9曲は、歌い方がちょっとベタベタした感じが
してやっぱりイマイチという感じですかね(笑)。
ちょっと歌い方が変に媚びて聴こえちゃうところがある
んですよね。
まあ、その辺も聴き慣れると違うのかもしれませんが…。

ただ10曲目以降のダブのパートになると、Mad Professor
らしい「音の遊び」の要素が入って来るので、そこそこ
楽しく聴けます。
このMad Professorという人は音のイメージの豊富な人
なんですよね。
彼にとってのダブというのは、そうした脳の中にある
イメージを具現化するための道具のような気がします。
例えば70年代のLee Perryが持っていたような、ダブに
対する暴力的なイメージはこのMad Professorはあまり
持っていないんですね。
だからこうしたラヴァーズも彼にとっては「遊び道具」
であり、イメージを拡げる為の「道具」なので、こういう
曲からもダブが作れるんですね。
その辺に70年代の頃のダブと、そのダブを聴いて育って
80年代からダブを作りだしたMad Professorのダブとの
違いがある気がします。
このダブのパートになると比較的ラヴァーズという事を
意識しないし、ダブ好きの私からすると聴き易くなります。

1曲目「Country Living」は、ソウル・グループStylistics
のヒット曲だそうです。
そのヒット曲をSandra Crossがラヴァーズらしい歌い方で
歌い上げています。

正直に書きましたが、あくまでラヴァーズ・ロックという
音楽が苦手な私の主観に基づいた感想です。
音楽とは面白いもので、ちょっとした歌い方の違いなど
から苦手意識を感じちゃうものなんですね。
たぶんラヴァーズが好きな人からすると、このちょっと
べたっとしたスウィートな感じがいいのかもしれません。
好きな人にはツボのアルバムなんじゃないかと思います。
後半に収められているダブも、Mad Professorの音の
センスが随所に垣間見られて悪くありません。

機会があれば聴いてみてください。

Sandra Cross- Country Living



○アーティスト: Sandra Cross
○アルバム: Country Life + Dub
○レーベル: Ariwa
○フォーマット: CD
○オリジナル・アルバム制作年: 1986

○Sandra Cross「Country Life + Dub」曲目
1. Country Living
2. We Miss You
3. I Hope
4. You're Lying
5. Break Up To Make Up
6. Listen D.J.
7. Is There A Message
8. It's You
9. I Will Go
10. Stepping In Dubwise Country
11. Missing Dub
12. Dubbing & Hoping
13. Dub Of Lies
14. Can't Let Dub Go
15. Dub Up To Rub Up
16. Dub The D.J.
17. Dubwise Message
18. I Will Dub
19. Just Love To Dub