今回はCarl Meeksのアルバム

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「Jackmandora」です。

ネットの情報によると、Carl Meeksは80年代の
中ごろから独特の節回しで活躍するダンスホール・
シンガーとの事です。
この人の情報って、アルバムも含めてあんまり出て
来ないんですね。
わずかにレゲエレコード・コム他にプロフィールが
載っていたぐらいです。

Carl Meeks (カール・ミークス)

今回のアルバムは1989年の作品です。

全10曲で収録時間は35分52秒。

バックのミュージシャンについては表ジャケの
内側に次の記述があります。

Backed by Steelie & Clevie, Firehouse Crew, Squidley

なので、Steelie & Clevie, Firehouse Crew, Squidleyが
担当した模様。
この時代になると、バックも完全に打ち込みになって
いるようです。

プロデュースはGeorge 'The Photographer' Lemon。

正直なところちょっと前までルーツを聴いていて
このアルバムを聴くと、同じレゲエという名前の
音楽とは思えない程の違いがあります(笑)。
サウンドもナマ音と打ち込みでは全く違うし、
メロディラインやリズムも全く違うんですよね。
初めはこういう「コンピューターライズド」のノリって、
全然解りませんでした。
ルーツに馴染んでいると初めはすごく薄っぺらに
聴こえちゃったりするんですよね。

ただ一度その魅力が解るとこれはこれでまた面白い
んじゃないかと思うようになりました。
ある意味そういう音の薄っぺらさも、この時代の
カッコよさに感じてしまうから不思議です。
ルーツの時代はブラスを配した重厚なサウンドが
好まれていたのですが、この時代になると極力余分な
音を排除したサウンドが好まれているんですよね。

そしてレゲエという音楽はどんなに姿を変えようとも、
根底にある音楽を愛する気持ちだけは失われていない
んですよね。
不思議とそうしたパワーだけは、少なくともこの時代
ぐらいまでは維持し続けているんですよね。
そういう事が解って来ると、この時代の音もやっぱり
面白いと思えてくるから不思議なものです。

さて今回のアルバムですが、この時代の音特有の
不思議な「ムラムラ感」があります。
この80年代の音というのは、ある意味行くとこ
まで行っちゃったというか、レゲエという音楽が
すごく高度になり過ぎるほどなっているような
感じがあります。
歌い回しなどもかなり個性的になっているし、バックの
リズムもすごく工夫が凝らされているんですね。
その結果出来た音が、けっこうセクシーなんですよね。
このアルバムもタイトル曲をはじめ、良い意味での
「いやらしさ」が濃厚に漂っています(笑)。
詰め込み過ぎてちょっと単調に感じるところも
ない事は無いのですが、時代の空気を目いっぱい
詰め込んだアルバムだと思います。

80年代のダンスホールものが好きな人に
おススメ出来るアルバムだと思います。

機会があれば聴いてみて下さい。

Carl Meeks - Jackmandora


CARL MEEK'S - TUFF SCOUT



○アーティスト: Carl Meeks
○アルバム: Jackmandora
○レーベル: Greensleeves Records
○フォーマット: CD
○オリジナル・アルバム制作年: 1989

○Carl Meeks「Jackmandora」曲目
1. Jackmandora
2. Tuff Scout
3. Born And Grow Yah
4. Bad Minded People
5. Come A Dance
6. Haul And Pull Selector
7. The Girl Is Right
8. Raw Born Rab-A-Dub
9. We Rule Dance-Hall
10. Now Is The Time

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