今回はCultureのアルバム

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「Cumbolo」です。

Cultureはルーツ・レゲエの時代から活躍するレゲエ・
ヴォーカル・
ループです。
1977年にJoe Gibbsのもとで制作したアルバム
「Two Sevens Clash」で、衝撃なデビューを飾った彼らは
その後も順調にリリースを重ねますが、80年代になると
グループも分裂し、82年の「Lion Rock」以降はリード・
ヴォーカルのJoseph Hillただ一人ががこのCultureという
名前を使用するようになります。
その分裂する前ぐらいまでが、彼らの全盛期だったようです。

Culture (カルチャー)

今回のアルバム「Cumbolo」は、77年のプロデューサーの
Sonia Pottingerのもとで作られたアルバムです。

全10曲で収録時間は46分10秒。

ミュージシャンについては以下の記述があります。

Culture:
Vocals: Joseph Hill (Lead), Albert Walker, Kenneth Paley

Musicians:
Drums: Sly Dunbar, Michael Richards (Mikey Boo)
Bass: Robert Shakespeare, Bertram McLean (Ranchie)
Guitars: Radcliff Dougie Bryan, Willie Lindo, Bertram McLean
Keyboards: Ansel Collins, Earl Lindo, Harold Butler
Percussions: Uzziah Thompson (Sticky)

Brass:
Trumpet: Clive Hunt, Devid Madden
Tenor Sax: Cedric 'IM' Brooks
Alto Sax: 'Deadly' Headley Bennett
Trombone: Vin Gordon (Don D. Jnr.)

Produced by S. E. Pottinger
Recorded and Mixed at Treasure Isle Recording Studio
Recording and Mixing Engineer: Errol Brown

となっています。

さて今回のアルバムですが、まだこの時代のCultureは
勢いを維持していて、気持ちの良い歌声を聴かせています。
やっぱりこのストレートすぎるくらいストレートな
いかにもレゲエのルーツ・ヴォーカル・グループらしい
姿勢は魅力的です。

リード・ヴォーカルのJoseph Hillはいかにもルーツらしい、
ちょっと泥臭くてディープなヴォーカル・スタイルです。
このヴォーカル・スタイルに弾けるようなハデ目なファンキー
な音を組み合わせて成功したのが、「Two Sevens Clash」
だったんですよね。
さすがにJoe GibbsとErrol ThompsonのユニットMighty Two
は音楽センスが抜群で、普通にやったら地味で重くなっちゃう
彼のヴォーカルを見事に生かしてブレイクに成功させたん
ですよね。
ただその後すぐにCultureはJoe Gibbsの元を離れ、この
女性プロデューサーのSonia Pottingerの元で仕事を
するようになったようです。

今回のアルバムでもそのスタイルを踏襲していて、バック
の音はかなりハデ目でファンキーな演奏をしています。
それにこのJoseph Hillのヴォーカルが被るとCulture独特の
明るくヘヴィーなスタイルになるんですよね。
明るいけれども開放的でリスナーにグイグイ迫って来る
ようなこのスタイルは、とても魅力的です。

このCultureの場合はリード・ヴォーカルのJoseph Hillが
あまり器用な人ではないので、コーラスやバックの演奏が
いかにうまく出入りして曲にアクセントを付けるかが、
アルバムの出来を左右するようなところがあります。
その点も今回のアルバムはうまくやっていて、出るところは
出る、引くところは引くというメリハリがうまく付いた
アルバムになっているように思います。
やはり彼らの全盛期の良いアルバムの1枚と言って良い
んじゃないでしょうか。

ルーツ・レゲエの中でもこれだけヘヴィーでしかも陽性な
明るさに満ち溢れているというのは、彼らCultureの独特の
個性です。
このスタイルのまま長くグループを続けてもらいたいもの
だったのですが、レゲエのグループの場合なかなか長く
続くグループが少ないんですよね。
その辺はちょっと残念なところです。
しかし彼らの残した輝きは、決して色あせる事なく
今も私達を魅了します。
このルーツの時代の輝きは、彼らが「本物」だった証しです。

機会があればぜひ聴いてみてください。

Culture - They Never Love In This Time ( 1 )



○アーティスト: Culture
○アルバム: Cumbolo
○レーベル: Virgin, Front Line
○フォーマット: CD
○オリジナル・アルバム制作年: 1977

○Culture「Cumbolo」曲目
1. They Never Love in This Time
2. Innocent Blood
3. Cumbolo
4. Poor Jah People
5. Natty Never Get Weary
6. Natty Drad New Run
7. Down In Jamaica
8. This Train
9. Payday
10. Mind Who You Beg For Help

●今までアップしたCulture関連の記事
〇Culture & The Deejay's「At Joe Gibbs 1977-79」
〇Culture「Africa Stand Alone」
〇Culture「Baldhead Bridge」
〇Culture「Good Things」
〇Culture「Harder Than The Rest」
〇Culture「International Herb」
〇Culture「Two Sevens Clash」
〇Various「Different Fashion: The High Note Dancehall Collection」