今回はレゲエの歌詞について考えてみたいと思います。

実はこの間部屋を掃除していたらずいぶん前に買った
本が出て来ました。
それが1979年にクイック・フォックス社という
ところから刊行された本「ボブ・マーリー」でした。
副題に「訳詩と写真で綴るキング・オブ・レゲエ
ボブ・マーリーのすべて」とあるように、山本安見さん
という方と鈴木志郎康さんという方のと、モノクロ
写真が収められた本です。
私自身も忘れていた本ですが、おそらくこの79年
当時に購入したものらしいです。

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今回はその中からボブの名曲のひとつ「Soul Rebel」に
ついて書いてみたいと思います。
この曲「Soul Rebel」は、Bob MarleyがIslandレーベル
からメジャー・デビューする以前の1970年に、
あのLee Perryのプロデュースのもとアルバムの
タイトル曲にもなった彼の名曲のひとつです。

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Bob Marley & The Wailers - Soul Rebel (1970)

●ソウル・レベル

俺は反逆者(レベル)-Soul Rebel
俺は囚人ーだが魂だけは
何物にも捕われない

山の向こうに朝日が昇る
貧しさに追われ 放浪を続ける
生きていくためには
どんなことでもする
幸せじゃないのかー子供たちよ
悲しみのどん底にいるのか

人はいうー俺は反逆者(レベル)だと
いわせておけー俺はSoul Rebel
何をいわれようと
俺は変わりゃしない
どの町に行っても
後ろ指さされるーあいつはSoul Rebel
俺は反逆者(レベル)ーSoul Rebel
俺は囚人ーだが魂だけは
何物にも捕われない

(1979年クイック・フォックス社刊行「ボブ・マーリー」より)

この曲はBob Marleyの代表曲のひとつという事もあって、
レゲエレコード・コムなどにも訳詩が載っていました。

ボブ・マーリー(Bob Marley) - Soul Rebel - リリック

この曲は彼Bob Marleyが「魂の反逆者」となり、どんな
権力にも屈せずに人々のために歌い続ける決心を歌った
ものだと思われます。
当時のジャマイカは極貧国のひとつで、特に黒人層は
その中でも最下層で生きていて、抑圧された暮らしを
してたんですね。
そんな暮らしの中で彼Bob Marleyはラスタファリアンとなり、
人々に平等な暮らしを与えるために最期まで戦い続ける
一生を送ります。
結果的に彼の頑張りはレゲエという音楽が世界に認知
される力となり、ジャマイカはレゲエという音楽産業の
発展とともに徐々に豊かな国に変わって行くんですね。

正直なところこの70年代当時の私には、なぜBob Marleyが
これほどまでに戦う事を訴えるのか、その理由がよく解り
ませんでした。
当時の日本は少なくとも表面上は、平等で豊かな国だった
んですね。
ところが今このBob Marleyの歌を聴くと、リアルに訴えて
いる事が理解出来るんですね。
それは今の日本の社会が、今は悪い方向に向かっているから
なのかもしれません。

このBob Marleyの「Soul Rebel」という曲は、The Gladiators
やJacob Millerなど、レゲエの奥のミュージシャンが
カヴァーしています。
それはこの歌が多くのジャマイカのミュージシャンにとって、
「魂の歌」だったからなのでしょうか。
ちょっと甘いメロディの中に歌われている現実は厳しいですが、
歌うミュージシャンは彼Bob Marleyの遺志を継いでいるの
でしょう。
Bob MarleyとLee Perryのコラボから生まれたこの曲は、
レゲエという音楽を象徴する名曲のひとつと言えるでしょう。


Bob Marley Soul Rebel [Lyrics]


gladiators - soul rebel


Jacob Miller: I am Natty